「農業に携わりたい」とひとくちに言っても、そのジャンルや関わり方はさまざまです。趣味の範囲で農業に携わってみたいと考えていても、「どこから学び、始めればよいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで農業に関するさまざまな専門分野をおためしで体験できる場所として、東京農業大学のオープンカレッジをご紹介します。
東京農業大学オープンカレッジの特長とは?
東京農業大学エクステンションセンターでは、同大学の専門分野を体験できる「オープンカレッジ」を実施。東京農業大学は「農業」と銘打っていますが、食料経済、経営、国際協力、地域創成といった社会学分野まで幅広く扱っている大学でもあります。
オープンカレッジでは、「農食料」、「健康」、「環境」、「エネルギー資源」など、幅広いジャンルを扱い、年間約120もの多彩な講座を開講。東京農業大学の各キャンパスで、同大学の教授陣による講座を受講することができ、学生のほか、社会人や主婦の方など、たくさんの方が参加しています。
そして何よりも、農業の殿堂として歩んできた100年あまりの長い歴史が東京農業大学における最大の強みです。伝統のなかで培われたノウハウと、最新の研究成果に触れられる点は、大学内で開催されるオープンカレッジならではの特長です。
家庭菜園から商品開発、フィールドワーク講座など幅広いラインナップ
講座といっても、楽しみながら学べる「体験型」の内容をメーンとしている東京農大オープンカレッジ。参考として、2017年前期に開催された講座から、いくつかピックアップしてご紹介しましょう。
※講座内容は年度と時期により異なりますので、詳細は東京農業大学エクステンションセンターまでお問い合わせください。
写真提供:東京農業大学エクステンションセンター
家庭菜園をしている人におすすめ!
土作りから農作業・管理方法などのスキルを学ぶ講座
短期大学部生物生産技術学科の五十嵐大造教授による「家庭菜園のための野菜生産技術」は、基本となる土作りから、夏から秋冬にかけて作物に行うべき作業と、管理方法を知ることができます。状態を知りたい土を持ち込めば、簡単な土壌分析もできる講座です。
食品業界に興味のある人におすすめ!
食品メーカーのマーケティングを学ぶ講座
短期大学部非常勤講師の高橋和良氏による「6次産業化にむけてヒット商品開発のためのプロの発想技術を学ぶ」では、大手食品メーカーのヒット商品開発の手法に注目。実践経験豊富な高橋氏による、マーケティングの基本知識やアイデアの発想方法など全5回の講義で学べる講座です。
体感しながら学びたい人におすすめ!
さまざまなフィールドワークの講座
フィールドワークをメーンとした「北アルプス白馬山岳周辺の植物・盛夏の野生の花を愉しむ会」や、植物の組織培養技術を実験室で体験できる「はじめての植物組織培養~基本技術を体験してみよう!~」など、多種多様な講座があります。
農業への第一歩、開催時期と申込み方法
オープンカレッジのカリキュラムは、1回で完結する内容から複数回にわたるものまでさまざま。講座ごとに支払・申込みを行うシステムのため、自分でスケジュールを立てて学ぶことができます。
講座は前期(4月から8月)と後期(9月から翌年2月)に開かれます。開講日程や申込み締切、受講料は講座ごとに異なりますが、講座内容の詳細発表は、前期は2月下旬、後期は8月下旬頃です。
農業に興味を持っているけれど、「いきなり就農するのは不安」、「農業のどの分野が向いているかわからない」といった方は、はじめの一歩として、「東京農業大学オープンカレッジ」を受講してみるのはいかがでしょうか。
東京農業大学エクステンションセンター
住所:東京都世田谷区桜丘 1-1-1
電話:03-5477-2562(月曜~金曜/10:00~16:00)
http://www.nodai.ac.jp/general/learn/extension/