季節の暦 二十四節気「寒露」〜冬の気配を感じる頃〜 – マイナビ農業

マイナビ農業TOP > ライフスタイル > 季節の暦 二十四節気「寒露」〜冬の気配を感じる頃〜

ライフスタイル

季節の暦 二十四節気「寒露」〜冬の気配を感じる頃〜

季節の暦 二十四節気「寒露」〜冬の気配を感じる頃〜

2017年10月21日

朝晩の冷え込みが増してくる10月8日頃から10月22日頃までを「寒露(かんろ)」と呼びます。「寒露」は初候「鴻雁来る(こうがんきたる)」、次候「菊花開く(きくのはなひらく)」、末候「蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)」で構成されています。この時期になると秋雨も落ち着き、秋晴れが続くようになってきます。霜になりそうな露のことを寒露と呼び、これから霜がおりる季節に変わる時期でもあります。「露寒(つゆさむ)」という言葉はちょうどこの頃をあらわす言葉となっています。

  • LINE
  • twitter
  • facebook
  • Google+
  • Hatena
  • Pocket

朝晩の冷え込みが増してくる10月8日頃から10月22日頃までを「寒露(かんろ)」と呼びます。「寒露」は初候「鴻雁来る(こうがんきたる)」、次候「菊花開く(きくのはなひらく)」、末候「蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)」で構成されています。この時期になると秋雨も落ち着き、秋晴れが続くようになってきます。

霜になりそうな露のことを寒露と呼び、これから霜がおりる季節に変わる時期でもあります。「露寒(つゆさむ)」という言葉はちょうどこの頃をあらわす言葉となっています。この時期には秋の収穫を祝うお祭りが多く開催され、楽しみの多い時期といえるでしょう。冬の渡り鳥も飛来してきますので、バードウォッチングも楽しむのもよい機会です。

菊花展の開催

寒露の時期になると、各地で菊の花を展示する菊花展が開催されるようになります。公園や神社など場所は様々で、東京都で有名なのは新宿御苑や浅草で開催される菊花展ではないでしょうか。

直径20cmにもなる菊の花を「大菊」といい、その姿は圧巻でとても美しいものです。菊が美しく見えるようにおこなう「仕立て」も色々とあり、最もよく見ることができるのは「三本仕立て」と呼ばれる仕立てです。1本の苗から3本の枝を伸ばして、3つの花を同じ大きさに揃える技法です。「懸崖作り(けんがいづくり)」といわれるものは、花の滝のように根元より下に垂れ下がった形に仕立てる技法で、鉢全体の姿を楽しむことができます。

十三夜のお月見

一般的には「中秋の名月」のときに十五夜の月を愛でてお月見をしますが、昔は旧暦の9月13日にもお月見をしていました。栗や豆を供えるので「栗名月」「豆名月」とも呼ばれ、少し欠けた十三夜の月を愛でるお月見です。どちらか片方だけのお月見は「片見月」といって、縁起の悪いものとされていました。昔の風習にならい、2回お月見をするのも素敵ですね。

寒露の頃に旬を迎える野菜

寒露の頃に旬をむかえる野菜には、なめこや青梗菜(チンゲンサイ)が挙げられます。なめこは独特のぬめりをもつきのこで、ケヤキやブナなどの広葉樹に群生します。菌床栽培されたものは周年出回っているので、気軽に食べられる食材です。ぬめりの成分は「ムチン」で、粘膜を保護したりタンパク質の吸収を促進する働きがあるとされる成分です。熱に弱く水溶性なので、洗う時に洗い落とし過ぎないように注意し、スープなどの汁ごと食べられる料理で利用すると摂取しやすくなります。購入する時は傘が折れたり褐色になったりしていないもの、茎が柔らかくなっていないものを選ぶとよいでしょう。なめこをカットして袋詰めにした脱気パックも販売されており、手軽に使えるものもあります。

青梗菜は中国で約3000年前から食べられていた野菜で、日本には1970年から1980年代頃に広まりました。

シャキシャキとした食感とクセのない味で、加熱で色が鮮やかになるので、使い勝手がよいのが魅力です。保存の際は水分の蒸散を防ぐため濡れた新聞紙で包んで、立てた状態で野菜室に入れましょう。

茎のシャキシャキ感が無くならないよう、早めに食べきるのがポイントです。青梗菜はビタミンCやカロテンを豊富に含み、活性酸素の害から体を守ったり抵抗力をつけたりする効果が期待されます。

朝夕の温度差が激しく、体調を崩しがちな時期には積極的に摂りたい野菜の1つです。青梗菜がトウ立ちしたものも、柔らかくて旨味があるということで食べられています。品種改良によってできたミニ青梗菜は、そのまま茹でてラーメンなどの具材としてそのまま盛り付けるのに最適な大きさです。

寒露の頃に旬を迎える果物

寒露の時期になると、「あけび」や「ざくろ」、「栗」などが旬を迎えます。あけびは半透明の果肉をもち、バナナに似たような独特の甘みがあります。果皮には苦みがありますが、外側の紫色の部分をむいて揚げ物や炒め物に利用されることもあります。皮の白い部分は、味噌などで炒め煮にするとよいでしょう。日本全土で収穫することのできる果物ですが、流通上では山形県が産地です。

食べ頃は果皮が割れて中の実が透明に変わってきた頃で、スプーンなどですくって食べると手軽にいただけます。

ざくろはトルコが原産の果物です。種の外側に赤くて甘酸っぱい外種皮があり、多汁でみずみずしく、この部分を食用としています。色の鮮やかさを活かして、サラダや料理のアクセントにも利用されます。

流通の主流はカリフォルニア産がほとんどです。購入する際は皮に割れがなく、持ったときに重いものを選びましょう。また、ざくろには女性ホルモンの一種であるエストロゲンが含まれていますが、種に多い成分なのでミキサーで一緒に砕いてジュースにすると摂取しやすくなります。

栗は食べる前に茹でたり固い皮をむいたりしなければなりませんが、秋の風物詩として様々な料理やお菓子に利用されています。炊き込みご飯や、モンブランなどが有名ですね。栗は縄文期の遺跡からも出土しており、古くから親しまれてきたことがうかがえます。

収穫後は品質が著しく低下するので注意しましょう。保存するときは1%から2%の塩水に半日ほど漬けておき、水気を切ってから5℃以下に保存します。できるだけ冷凍し、そのまま調理に用いる方が水っぽさを感じることなく利用できます。購入するときは皮に光沢があって表面がしなびていないもの、重くて底部が白く大きいものを選びましょう。

寒露の頃の旬の魚介

寒露の時期になると、ホッキ貝やカマスが旬を迎えます。ホッキ貝は主に北海道や東北地方で収穫される二枚貝で、正式な和名は姥貝(うばがい)といいます。湯通しして刺身や寿司種にすることが多く、

一度は目にしたことのある親しみ深い食材かもしれません。

カマスは大きな口と鋭い歯をもち、秋には体長40cm程になる個体もあるほど成長の速い魚です。水っぽい肉質のため、刺身には不向きとされていますが、体長20cmほどなら開き干し、30cmほどになってくると塩焼きや煮付けにします。旬を迎えて脂ののったカマスは「霜降りカマス」とも呼ばれて重宝されています。

寒露の時期は「秋の日はつるべ落とし」ということわざのとおり、夕日が落ちるのがとても速くなります。

朝晩の冷え込みがよりはっきりと感じられる季節。雲のない夜空は空気が澄んで星や月が美しく見えるので、風邪をひかないように体調管理をしながら、この季節を楽しんでください。

 

  • LINE
  • twitter
  • facebook
  • Google+
  • Hatena
  • Pocket

関連記事

カテゴリー一覧