農業女子への最短ルート?「農家専門婚活サイト」設立者が推す“農家の嫁”という生き方 – マイナビ農業

マイナビ農業TOP > 就農 > 農業女子への最短ルート?「農家専門婚活サイト」設立者が推す“農家の嫁”という生き方

就農

農業女子への最短ルート?「農家専門婚活サイト」設立者が推す“農家の嫁”という生き方

農業女子への最短ルート?「農家専門婚活サイト」設立者が推す“農家の嫁”という生き方

最終更新日:2018年09月07日

「女性が末永く農業に携わるには、”農家の嫁”になるのが幸せな選択肢」。そう自らの経験を踏まえて語る、岩立友紀子(いわたて・ゆきこ)さん。後継者不足に悩む農家の跡取り息子と、農業に関心のある女性をマッチングする婚活サイトを運営しています。果たして、農家の嫁になるメリットとは?岩立さんにお話を伺いました。

  • twitter
  • facebook
  • LINE

嫁不足に悩む農家と、“農”にピンとくる女性を繋ぐ婚活サイト

農家専門婚活サイト「Raitai」を立ち上げた岩立さん

農業や田舎暮らしに興味のある女性と、嫁不足に悩んでいる農家の後継ぎを繋ぐサポートをしたいと、岩立さんは2017年3月に「Raitai」を立ち上げました。サイト運営は基本的に岩立さん一人で行っています。

男性会員は、農家や農業法人勤務者、新規就農希望者に限定し、女性は農業従事者と結婚したい人や田舎暮らしに興味がある人、自ら就農を希望する人を対象にしています。男女合わせて計約100人の会員のプロフィールを閲覧でき、気に入った人とメッセージをやり取りできます。

プロフィールには、身長や家族構成、趣味など基本的な情報に加え、専業か兼業かなどの農業形態や作物、「女性に農業を手伝って欲しいか否か」といった価値観など、農家ならではの項目を設けています。メッセージのやり取りを経てお互いが望めば、実際に会うことができる仕組み。希望すれば、岩立さんが同席してくれるサービスもあります。オープン以来8組のカップルが誕生し、うち2組が結婚に至りました。

脱サラ、新規就農、農婚を経験して

千葉県柏市で小松菜などの野菜を作る、岩立さんご夫婦

岩立さん自身、新規就農経験者であり、現在は千葉県柏市の野菜農家のお嫁さん。大学卒業後は、証券会社の一般職として東京で働いていましたが、定時通りに出社・退社する単調な毎日や、資本主義の実体のないお金の使い方に疑問を覚えたといいます。

「自分の食べるものくらい自分で作る、強い生き方がしたい」と農業に興味を持ちました。暖かい田舎への憧れがあったため、有機農法が盛んな南国・宮崎県綾町に移住するため退職。農業法人で一年間働き、農作業全般を学びました。

その後、パートナーと農業がしたいと婚活を始めるもうまくいかず、一年間無職の状態が続きました。「農家の嫁になれば?」と提案する人は多くても、実際に紹介してくれた人はたった一人だけ。自分で農業を始めた方が早いと、実家から遠くない千葉県柏市で畑を無事に借り、独立就農しました。

そこへ、運命の出会いが舞い降ります。婚活中に申し込んでいた農家向けの婚活イベント「農コン」が、あろうことか農園の開墾初日とバッティング。畑が見つかったため、参加の必要はなくなりましたが、キャンセル料惜しさに参加しました。そこで、農家の長男である現在の旦那さんと出会います。自己紹介コーナーでは、ちょうど姿が見えない席に座っていましたが、その話し方に好感を覚えたといいます。

男女で稲刈りをするコーナーで、偶然ペアとなり意気投合。自然体かつ穏やかな人柄を知り距離を縮め、トントン拍子でお付き合いすることになりました。

1,200坪の農園を経営し、化学肥料不使用・無農薬栽培で年間40品種以上もの野菜を一人で作っていた岩立さん。お付き合いを始め、耕運機を使った作業などを手伝ってもらうたびに、男手の有難さを実感。出会いから約2年で結婚し、幸せな日々を送っています。

好奇心旺盛な岩立さんの良き理解者である旦那さん。「好きなことをやって」という彼の言葉に支えられながら、自らと同じように「女性に自分が望む仕事をやって、幸せになってもらいたい」と、クラウドファンディングで資金を集め、「Raitai」を立ち上げました。

“農家の嫁”のメリットとは

「Raitai」の案内ページ

元々、就農希望者向けのイベントで、農業をやりたい女性の相談に乗ってきた岩立さん。現状の共有やアドバイスはできても、結局は受け手のやる気に依存するところが多く、背中を押している実感がなかったといいます。真剣に農業を取り組みたい女性へ、自分のように「農家の嫁」という選択肢を与えるための具体的な支援がしたいと、婚活サイトの構想を思いつきました。

農家の嫁のメリットは、畑を借りるなどイチから農園を立ち上げる苦労がないこと、力の必要な作業で配偶者に頼れること、そして作業が分担できることだといいます。また、義理の両親と距離が近いことが多く、子育てなどの協力を得やすいことも魅力。農業以外の仕事に就く女性にとっても、メリットになります。岩立さんは、「農業を新規でやろうとする人は、他人に頼れず何でも自分の力だけでやろうとしがち。女性が末永く農業に携わるために、“農家の嫁”という生き方に目を向けて欲しい」と語りかけます。本当にやりたいことがある時こそ、しなやかさが求められるのかもしれません。

農業男子の主戦場で、「恋の種まき」を

田舎暮らしを夢見る都会の女性にも利用して欲しいといいます。「農家の男性は、子どもの頃から自然に畏敬の念を抱き、様々な世代に囲まれて育ってきたからか、とにかく優しく思慮深い。ご縁から、新しい環境に飛び込むという、ワクワク感のある人生も良いのでは」と岩立さん。パソコンやスマートフォンから利用でき、料金は男性月額4千円、女性は月額2千円。女性は、1カ月無料でお試し利用ができます。年齢制限は設けていませんが、20~40代の利用者が多い傾向です。

岩立さんによると、農業男子は「婚活パーティーなど大人数の場よりも、マンツーマンに強い人が多い」とか。メッセージのやり取りなどを通して誠実さを知り、じっくりと愛を育めるサービスは、農家の独身男性にとっての主戦場になるといえるかもしれません。就農志望の女性はクリスマスまでに登録し、「恋の種まき」をしてみては?

農業専門婚活サイト「Raitai

関連記事 レタス王国・長野県川上村「少子化対策のための結婚環境向上事業」とは

あなたにおススメ

タイアップ企画

関連記事

カテゴリー一覧