お灸でウシの受胎率UP?東京都農林総合研究センターのお灸マニュアル

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お灸でウシの受胎率UP?東京都農林総合研究センターのお灸マニュアル(3/3)

お灸でウシの受胎率UP?東京都農林総合研究センターのお灸マニュアル
最終更新日:2018年10月09日

ウシを育てる畜産農家にとって、雌牛が妊娠し子牛を出産することは、経営向上のために必要不可欠なことでしょう。今回、ウシにお灸をすることで受胎率が上がったという研究結果を、公益財団法人 東京都農林水産振興財団農林総合研究センターが導き出し、「ウシのお灸マニュアル」を発表しました。お灸の詳しい施術方法や繁殖率の成果について、同センター畜産技術科の三山紗衣子(みやまさえこ)さんに、詳しくお聞きしました。

お灸に適した品種と注意事項

ジャージー種の火傷の跡

今回、センターが研究のためにお灸を行ったのは、ホルスタイン種とジャージー種のみです。ジャージー種についてはお灸の後、火傷の跡が長く残ってしまったため、ジャージー種についてはお灸にはむかない可能性があるようです。

また、気をつけたいのは夏場の暑い時期に行う時です。ウシの体温が高い状態でお灸を行うと、ウシの体に悪影響を及ぼす危険が生じます。センターでは、体温が39.5度以下であると確認できた場合にのみ、お灸を実施していたそうです。また、夏場に扇風機を使っている場合は、風でもぐさが飛ばないように注意が必要です。

「お灸をする時には、何よりも火の管理に注意してください。牛床におがくずを敷いている場合は、燃え移りやすいので要注意です。万が一、もぐさが落ちてしまった場合に備えて必ず火消し用の水を準備してください。

また味噌やもぐさの量など、マニュアルで記載しているものは目安なので、ウシが嫌がる場合は味噌を厚く塗ってもぐさを少なくするなど調整してみてください」。

「ウシのお灸マニュアル」の発表を受けて、味噌やもぐさの量に関する問い合わせや、和牛でも試してみたいといった相談をセンターでは受けているそうです。

今回行われた研究は、乳牛を対象にしたものです。しかし、お灸によって立つことができなかったウシの治療に使われることもあり、お灸による効果は大いに期待できるそうです。ウシの健康や繁殖向上を考える際に、お灸という選択肢を考えてみてもよいかもしれません。

※参照 お灸で乳牛の受胎率を上げるマニュアル(東京都農林総合研究センター)

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