【健康をめざす家庭の薬膳】 食べ物の性質を知る「五味」とは

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【健康をめざす家庭の薬膳】 食べ物の性質を知る「五味」とは

【健康をめざす家庭の薬膳】 食べ物の性質を知る「五味」とは
最終更新日:2018年09月10日

漢方では、食べ物の性質を知る方法として「五味」という考え方があります。五気と同様に五行の法則にのっとり、食べ物をその味の違いによって5つの性質に分類したものです。また、五味と五臓は深く関係していて、特定の味を体が欲しているときは体のある部分が疲れていたり、弱っていたりすることもあります。ここでは、五味に分類されている味とその働き、五臓との関係性について紹介します。

五味と五臓の関係

五味は五臓を補う働きがあるとされています。そのため、体のある部分が疲れていると五味のいずれかの味を欲するようになります。

腎が弱っているときは塩辛い鹹、肝が弱っているときは酸、心が弱っているときは苦、胃が弱っているときは甘といったように、欲する味によって体のどこが疲れているのかが分かるようになります。

しかし、五味は五臓を補う一方で、過剰に摂取すると逆に五臓を弱らせてしまうこともあります。塩辛いものを食べ続けるとさらに腎が弱ってむくみが出たり、甘いものを食べすぎると胃腸障害が起きて口の周りに吹き出物ができます。辛い食べ物の摂りすぎは気管支に悪い影響を与え、咳を誘発したり気管支炎を悪化させることもあります。

ただし、辛の食べ物であるネギやショウガなどの発汗作用は、風邪の初期症状に効果的であり、風邪のひき初めには積極的に摂取した方がよい食べ物です。また適度な酸味には、ストレスを発散させるなど肝の機能を高める働きもあります。

漢方を支える基本理論である五行説においても、バランスを鑑みることを非常に大切に考えています。その思想はこの五味においても同様であり、五味のバランスを考えた食事をとることが五臓の調子を整え、健康を維持するとされています。

日常生活における食事でも、甘いものと酸っぱいものや辛いものと苦いものなど、反対の作用をもつ食べ物を組み合わせて作る料理が多くなっています。五味のバランスを整えて食事をとることが大切ですが、実は人間の長年の経験と習慣から生まれた知恵なのかもしれません。私たちも知らず知らずのうちに自然と五味のバランスの取れた料理を食べているようです。

参考書籍:『台所薬膳 身近な食べ物135種の薬効を活かす』(万来社)

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