日本最古の農業書 「農業全書」とは

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日本最古の農業書 「農業全書」とは(3/3)

日本最古の農業書 「農業全書」とは
最終更新日:2020年02月05日

江戸時代の1697年(元禄10年)に『農業全書』という農業についての全書がつくられました。「全書」とは、読めばその分野に関することが何でも書いてある書物を指しますが、『農業全書』もまさにその通りで、現在にも通用する農業に携わる人たちの指南書となりました。
今回は、出版物としては日本最古の農業書といわれる『農業全書』についてひも解きます。

現代に通じる農業の知識

古民家

「農業全書」は下記の内容から成り立っています。

・第1巻 農事総論
・第2巻 五穀之類
・第3、4巻 菜之類
・第5巻 山野菜之類
・第6巻 三草之類(ワタ、藍(あい)、タバコなど工芸作物)
・第7巻 四木之類(茶、漆、楮(こうぞ)、桑)
・第8巻 果木之類
・第9巻 諸木之類
・第10巻 生類(しょうるい)養法(家畜、家禽(かきん)、養魚)・薬種類
・第11巻 附録(農民の心得)

多岐にわたって書かれ、幅広い分野を網羅しており、多数の野菜などが登場します。まさに、これ1冊あればたいていのことに対応できるのではないかと思えるほどの江戸時代の「農業マニュアル」。この充実した内容が、「農業全書」の知識は、現代人にとっても参考になる、といわれるゆえんでしょう。

たとえば、「農業全書」には、農薬などが使われていない時代の手法が記されています(※4)。現代でも「なるほど」という知恵も得られますので、現代語訳などで一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

<参考>
※1 広島ゆかりの人物情報
※2 筑前の学問と文化1 貝原益軒:福岡市博物館
※3 文化財情報検索 宮崎安貞墓 附宮崎安貞書斎:福岡市の文化財
※4 防除の文明史:農薬工業会

上記の情報は2018年3月20日現在のものです。

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