「罠ガール」作者の緑山のぶひろさんに聞く 女子高生×罠猟の異色マンガから考える鳥獣被害

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「罠ガール」作者の緑山のぶひろさんに聞く 女子高生×罠猟の異色マンガから考える鳥獣被害(2/2)

「罠ガール」作者の緑山のぶひろさんに聞く 女子高生×罠猟の異色マンガから考える鳥獣被害
最終更新日:2018年07月19日

発売当初から農業関係者に大反響。女子高生が真剣に罠猟に取り組む異色のマンガ「罠ガール」。作者の緑山のぶひろさんは農家出身であるばかりか、自身がわな猟免許を持つ兼業農家でもあります。くくり罠、箱罠、止め刺しとは…?ディティールにも凝った罠の描写や、動物と対決する際の心理は、実体験の賜物とも言えますが、裏には農業が直面している鳥獣被害の実態が。マンガ執筆の背景から罠猟への想いなど、緑山さんに、ガチで迫ります。

細やかな描写が大きな魅力

緑山さんも現在主に使用するという箱罠。罠の一つひとつが細かく描かれる

現実に合わせることを意識しながら

マンガは基本的に、ご自身の体験を交えながら描いているそう。
「知らないことやわからないことは知人や猟師さんに聞いたり、地元の狩猟関係の講習会を聞きに行ったりしています」。
また、細部まで書き込まれた罠は何と言っても、味の一つです。
「現場を見たことがない読者が多いと思うので、どこで何をやっているのかがわかるようには描くようにしています。あと、罠などのメインアイテムとなる物は現実の物と変わりないように意識していますね」。

生き物が肉になるまでの戸惑いや震えも

シカやイノシシなどが捕獲されると、解体され、肉はジビエとして食べられたりもします。食べるための処理も、罠猟とは関係深いものがあります。
4捕獲目(4話目)では、シカの解体工程が描かれます。
「私自身、初めて解体を体験したときのことは今でも覚えています。生き物が肉になるまでの過程を知った衝撃は計り知れないものがありました。できれば、子どものうちに体験すべきものだと感じました」。
マンガで描かれた、戸惑う女子高生たちの姿や声もまた、リアルな一幕でしょう。

農業や狩猟の入り口にも

「罠ガール」には、「初めて鳥獣被害を知った」「農業や狩猟に興味を持つ人が増えたらうれしいし、まず知ってもらうにはとても良い作品」と好意的な声が寄せられているそうです。
「高齢化と若者不足、さらに減反政策の廃止など、農業は考えることが山積み。天候にも左右されてしまう」と話す緑山さん。一方で、「農業の良いところは自分が頑張った分だけの成果が出て、美味しいものが作れたときの喜びが味わえること」とも。
「罠ガール」に描かれる、かわいくのほほんとした女子高生たちと、罠猟をせざるをえないシビアな現実という両面。
「私の体験をはじめ、私の知らないことは調べて、鳥獣被害・罠猟のことをより多く伝えたい。地味な題材を描いたマンガですが、キャラクターたちの明るさで、少しでも和みながら読んでもらいたいです」。
異色のようでいて、実は農業のスタンダードに真正面から向き合っています。

 
罠ガール

掲載画像はすべて
©Nobuhiro Midoriyama 2017

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