“農”に打ち込む大学生が集う 「農業系サークル」って何?~慶応「スローフードクラブ」の場合~

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“農”に打ち込む大学生が集う 「農業系サークル」って何?~慶応「スローフードクラブ」の場合~(2/2)

“農”に打ち込む大学生が集う 「農業系サークル」って何?~慶応「スローフードクラブ」の場合~
最終更新日:2020年02月03日

全国の大学で増えつつある“農業系サークル”。食と農に関心を持つ若者たちは、どのような活動をしているのでしょうか。そして、大学生たちは、どんなきっかけで農業に興味を持ったのでしょうか。「食の楽しさ、大切さ」を分かち合うことをコンセプトにした慶応義塾大学の公認サークル「スローフードクラブ」の菅井麻友(すがい・まゆ)さんに、活動の様子をレポートしてもらいます。

慶応大学理工学部2年生の菅井麻友です。私が農業に興味を持ったきっかけやサークル活動のことを、セルフインタビュー形式で発信します。

――農業に興味を持ったきっかけは?

小学6年生の時、総合的な学習の時間という科目で世界的な問題について調べる自由課題が出たときです。そこで人口爆発による食糧危機の問題を知りました。飢餓に苦しむ子供たちが多く存在することを知り、すごく胸が痛みました。日本で普通に生活していたら一切感じることのない食糧不足という深刻な悩みを抱えている人々がこれほどまでにいることは衝撃的でした。この時、現在の夢でもある「将来食糧危機を解決したい」という思いが芽生え始めました。それが農業について意識した初めての瞬間だったと思います。

高校での仲間との出会いが私の農業への愛をヒートアップさせました。高校では学生の探究心を育成することを目的とした少し変わった科に進学しました。1年間自分の好きなことを研究するのですが、私はそこでゴボウのアクに含まれるポリフェノールについて研究しました。風変わりな科であったために、その学生たちも個性の強いこと強いこと…(笑)

いい意味で自分の個性をしっかりと持っている子達って感じです。そこで自分の個性をオープンにし、もっと誇りに思おう!と思いました。農業が好きなことをオープンにしてからは農業への探究心もより深まりました。

――野菜栽培歴は?

中学1年生の時からプランターで栽培を始めたので、8年目です。初めて育てたのは葉大根でした。ベランダで栽培していたため油断していたのですが、大の苦手のヨトウムシの幼虫が大量についてしまいました。

幼虫が大の苦手でしたが、愛する野菜たちのために頑張って駆除しました!!(以降は防虫ネットで対策しました~)

周りの友人が今どきのアイドルや歌手などに興味を示している中、家庭菜園という趣味は特殊だったので、周りの友達には黙っていました。家庭訪問の時に母が担任の先生に私の野菜たちについて話したと聞いた時は恥ずかしかったのと、友達に家庭菜園という趣味がばれるのが嫌で母に怒りました…(笑)

――どうやって栽培について学びましたか?

栽培について教えてくれる人が周りにいなかったので、NHKのテレビ番組「趣味の園芸 野菜の時間」を栽培の主な情報収集源としていました。この番組を毎週録画し、土づくりの基本から栽培管理まで、ときには繰り返し見て、メモを取って学びました。

――なぜ、農業系サークルへ?

農学部へ進学するのか、得意だった数学や物理化学を学ぶか、でとても迷いました。ただ、行きたい学科が定まっていなかったので、入学時にはまだ専攻の決まっていない慶応大学の理工学部に進学しました。入学前から慶応に農業系サークル「スローフードクラブ」があることをインターネットで検索して知り、入ることは決めていました。

サークルでは、「はたけリーダー」として、一年の畑の作付け計画を立てるなど、畑の取りまとめ役をしています。ちなみに、サークル内でのあだ名は「畑の妖精」です(笑)

菅井さんが作った年間の作付け計画。メンバーからのリクエストや予算を考慮しつつ、無駄のない作付け計画を立てています。

――大学在学中にやってみたいこととは?

母の実家が製茶業を営んでいるのですが、近年は売上が伸び悩んでいます。まだインターネット経由の宣伝や販売をしていないようなので、私の理工学部生としての知識を活かしてホームページを作ったり、農作物通販サイトへの登録をしたりして売上貢献の手伝いや経営コンサルティングのようなこともしたいです。ネットを活用すれば、世界中の人が顧客にできるチャンスがあるので、最大限に活かしてサポートしたいです。

――将来の夢は?

農業とITの融合分野「アグテック(アグリテック)」のトップリーダーになりたいです。近年、大手企業までもがアグテック(Agtech)分野に参入しはじめています。しかし、農学の知識あるいは工学の知識に偏っている企業が多いためか、アグテック分野で成功を遂げている企業はまだまだそれほど多くはありません。私は理工学部で学び、農業の経験があるので、理工学と農学のハイブリットであるアグテック分野で仕事をしたいです。将来は自分の研究内容を農業に応用し、それがいずれ世界の食糧危機の解決に繋がるものになってほしいと考えています。

***

農業に対する熱い思いを持つ菅井さん。スローフードクラブの活動で野菜作りの腕を高めつつ、将来の夢に向けて日々努力している姿はとても素敵です。
農業に興味のある学生の方々は、同じ思いを持った仲間が集う「農業系サークル」の門を叩いてみてはいかがでしょうか。

慶應スローフードクラブ

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