DEEP VALLEY Agritech Award 2020 現場導入部門最優秀賞

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日本の農業を変える
イノベーターよ、深谷に集え!


現場導入部門最優秀賞『ロボットによる自動農薬散布』
株式会社レグミン 成勢卓裕さん

特許技術の自律走行ロボットをリーズナブルに供用、稼ぐ力の向上に貢献
「私たちのこれまでの取り組みに評価をいただけて自信がつきました。この受賞を出発点にチーム一丸となって課題解決の期待に応えたいです」。株式会社レグミンCEOの成勢卓裕さんは、決意を新たに現場導入に向けての一歩を踏み出します。
自律走行型ロボットによる農業の効率化を目指して2018年に同社を設立。今回、人手不足や人件費高騰の解決策として自動農薬散布ロボットによる農薬散布サービスの提供を提案しました。多額の初期投資とメンテナンス費は不要。同社からオペレーターを含めて派遣されるので、新たにロボット操作を覚える必要もありません。農薬散布に伴う人件費、作業負担、スキルによるムラ、機材の洗浄などの悩みをすべてロボット散布サービスで解決することを目標にしています。

ロボットは、特許技術の自律走行センサによる畝認識で、起伏やカーブのある畝を誤差2cm程度で走行。1回の給水で200Lを積み、1反あたり約15分で散布します。動力噴霧などの現行散布と比べて人による作業時間を大幅に短縮。ラジコン動噴と同じ所要時間で2倍以上の散布が可能になります。ロボットの活用で1人あたりの管理面積を広げ、農薬散布に割いていた時間を他の業務に使い、農業の収益性向上を目指します。現在の農薬散布の機能に加えて今後、種まき、収穫、運搬などの機能を拡張していく予定です。
「ロボット開発者の目線になると、どんどん高機能で高価になりがちです。実際に現場で農業をする方の目線で本当に必要な機能の開発を意識してきました」と成勢さん。ロボット開発と農業生産の2チーム体制で、静岡県の畑で野菜を作りながら開発することで、本当に必要とされるスペックを目指してきました。

「このソリューションですべてを解決できるわけではありません。作物ごとにさまざまな課題があると思います。従事されている方々に話を伺いながら開発を進めていきます」と成勢さん。ネギ畑での実証実験も開始。日本の農業の現場に必要とされるロボットサービスを深谷市とともに掘り下げていきます。
企業情報
株式会社レグミン
【所在地】
〒104-0033 東京都中央区新川1-6-11 ニューリバータワーB103 (東京オフィス)
【主な事業内容】
葉菜類の野菜生産/販売
農作業ロボット/管理システムの開発