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DEEP VALLEY Agritech Award 2022 未来創造部門最優秀賞

日本の農業を変えるイノベーターよ、深谷集え!

Agritech Award 2022
WINNER INTERVIEW

未来創造部門 最優秀賞受賞企業インタビュー

未来創造部門最優秀賞
H2L株式会社 三宅太文さん

『遠隔農業ロボットサービスによる農業支援』

H2L株式会社

感覚を共有するロボット技術で農業体験、将来は農福連携を視野に

「新しい農業のあり方として、農業だけでなくライフスタイルまで含めた仕組みを考えていきたい」と表彰式の壇上で挨拶したH2L非常勤研究員の三宅文太さん。本業は早稲田大学ロボット研究員です。

H2Lでは人と機械をインタラクティブにつなぎ、相互に情報を伝えるBodySharing®(体験共有)の技術開発に参画。身体感覚をAIで変換することによって、場所、時間、身体や意識にとらわれない社会の実現を目指しています。

この技術を使った遠隔農業ロボットサービス『RaraaS(ララ―ス)』の提案が、未来創造部門の最優秀賞に選ばれました。スマートフォンを使って直感的な操作により、実際に農地にいるかのように遠隔地から農業ができるサービスで、人手不足の解消、夏場などの過酷な環境での労働回避、障害者の社会参加などの課題解決に寄与するものです。

H2L株式会社

「BodySharing®というアイデア自体が、まだ普及していないので、プレゼンではその理解をはかりながら、遠隔農業ができる仕組みや未来の可能性を、深谷市に合わせたタスクで示すことに力を入れました」と三宅さん。難しい技術であるだけにハードルも高く、審査員からは「遠くの第三者がやるのではなく、真夏のひと時に農家が使う方向性もある」とのフィードバックがあり、より現実的な実用化を検討する道すじも見えてきました。まずは、農業体験の方向性で話が進められています。

H2L株式会社

「まだ手探りですが、作物の重量や硬さを感じる技術を詰めていき、農業体験として深谷市の農業を知ってもらう観光農園としての活用を含め、農業をやりたい人と農地までの距離のギャップが埋まると、農業従事者数や地域の活性度が変わっていくのではないかと考えています」と三宅さん。まずは農業の入口として、子どもたちに深谷市の農業を体験してもらい、将来的には農福連携につなげていく計画です。

企業情報

企業名H2L株式会社

所在地
〒106-0032 東京都港区六本木3-4-21