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大好きな故郷・那須塩原は、酪農にとって恵まれた環境。ありがたさを肌で感じながら、自然に囲まれ自分らしく奮闘中

大好きな故郷・那須塩原は、酪農にとって恵まれた環境。
ありがたさを肌で感じながら、自然に囲まれ自分らしく奮闘中

新規就農
08
酪農/飼料作物
人見 詩緒里 さん
新規就農 人見さん

人見さんの牧場は、飼養頭数約50頭、おおよそ13haの畑で飼料の生産も行っています。これまでは父親と母親の2人だけが酪農に従事していました。この牧場で育った人見さんは、「いつか両親を手伝おう」と決めていたそうです。その「いつか」は、突然やってきました。父親が体調を崩し、「手伝ってほしい」とSOSを出したのです。

育ててくれた両親と故郷に感謝を返したい、と選んだ新しい人生

人見さんは、生まれてから毎日口にする牛乳や乳製品、それを生み出す乳牛が食べる飼料に興味を持ち、大学では畜産を専攻。卒業後は飼料会社に就職しました。「那須塩原を離れ、他県の牧場に販売する飼料を担当することで『那須塩原の酪農は恵まれた環境にある』と実感できました。」故郷・那須塩原で酪農の仕事に就きたいという想いを強くしていたタイミングでのSOS。人見さんはすぐに帰省し酪農を手伝うことに。「毎日ヘトヘト。こんなに肉体労働で、作業量も多く労働時間も長い仕事を、牧場のため、そして私たち家族のために、両親はしていたのかと気づきました。大きな感謝とともに、『今すぐ両親を手伝いたい』と強く思いました。」人見さんは4年半勤めた会社を辞め、家業に入る決意を固めました。

新規就農 人見さん

更なる転機が訪れます。2年目になろうという頃、父親が病に倒れ、窮地に陥りました。営農をあきらめかける母を前に「父があきらめるまで、私が父の代わりになって頑張ろう」と決意。父親と以前は手分けしていた作業も人見さんが担当し、経営や経費の使い方なども調べたり周囲に相談したりして進めていきました。「飼料の生産は近隣と協力しています。獣医さんや部会の先輩たち、同年代で家業に入った仲間にも助けられています。すぐに相談できる多くの人、そして牛たちがいてくれます。那須塩原という地域全体に支えられて、今の私があるんです。

今は元気を取り戻した父親と、母親の体の負担を考えながら、両親の休みを増やしつつ、自身も社会人で培ったワーク・ライフ・バランスを実践する方法を模索しているそう。「作業も経営もとても難しい。けれど、自分なりに考えて挑戦できるのは楽しいですし、手をかけただけ牛は応えてくれます。牛と二人三脚で生きている、そんな気がするんです。」と人見さんは笑顔で話してくれました。

新規就農 人見さん