情報収集のポイント
まずは、やりたい農業の方向性を決めましょう。農業といっても作目によって働き方は全く異なります。作目に対するこだわりを持ちすぎると、求人を探すのに苦労してしまいますが、年間休日数や連休取得のしやすさ、移住の有無などから、自分が取り組みたい農業のジャンルはある程度イメージしておきましょう。
耕種農業
稲作(米)・穀物・野菜・果樹・花などの植物を栽培する業種の総称。きのこ類の栽培や、なたね・葉タバコ・生茶などの工芸農作物、堆肥料用作物の栽培も耕種農業に含まれる。
畜産農業
牛・豚・鶏・馬・いのしし・めん羊・鴨など、動物の中でも家畜・家禽を飼育、肥育、ふ卵する業種の総称。養蚕や養蜂、毛皮獣や実験用動物等の飼育も畜産農業に含まれる。
アグリビジネス
アグリカルチャー(農業)とビジネス(事業)を組み合わせた造語で、農業に関連する幅広い業種の総称。耕種農業・畜産農業の生産者を支える仕事や、生産者と消費者とつなげる流通・販売の仕事がメイン。
具体的にどこで求人情報を探せばいいの?
農業法人の求人情報は、どこで集めることができるのでしょうか?
下記は、正社員の求人先を1379法人に聞いたアンケートの結果です。
正社員の求人先はどこですか?(複数回答可)
ハローワーク |
60% |
学校(高校、大学校、大学等) |
40% |
知人からの紹介 |
38% |
民間求人情報サイト |
25% |
全国農業会議所、都道府県農業会議所 |
20% |
自社のホームページ |
19% |
新農業人フェアなどの就農相談会 |
17% |
平成31年3月27日 農林水産省「農の雇用事業に関するアンケート調査結果概要」より(調査期間:平成30年6月28日~9月7日、調査対象:平成29年度以降農の雇用事業を実施した農業法人等1,379)
「ハローワーク」と答えた法人は6割と主流で、次いで「学校(高校、大学校、大学等)」(40%)、「知人からの紹介」(38%)と続きます。
それぞれ2割弱を占める民間の求人サイト、自社ホームページなどインターネット経由のものは、気軽に検索して調べることができるのでぜひ利用したいですが、対面で個別相談ができるような就農相談会も併用することをおすすめします。
求人情報のチェックポイントとは
給与などの待遇も大切ですが、それ以外の条件もよく検討した上で自分に合った農業法人を選択することが重要です。
いい企業に出会う掟
興味を持った会社の情報を入手し、自分の志望に合った農業法人等なのかを見極める。
他社との比較検討をする。
求人情報以外にも、ホームページ上の写真や商品説明、社員の紹介、経営者の話、業務の流れ等の情報があれば、必ず確認する。
書面から得られる情報だけでは不十分なこともありますので、農業法人に問い合わせて、圃場(ほじょう)や会社見学を申し込んでみることも手です。
確認したいポイント
農業法人の雰囲気や生産物へのこだわりが、自分と合っているのか。
未経験者にもきちんと指導をしてくれるのか。
転居を伴う場合、生活環境はどうなのか。