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【農業女子PJ特集】第3回:半放牧でのびのび!心を通わせてブタを育む

農業女子PJ

3半放牧でのびのび!
心を通わせてブタを育む

梶原 美由紀(かじわら・みゆき)さん

標高500mの山上の農場で、約1,000頭のブタたちを半放牧で育てています。豊富な地下水や澄み切った空気に恵まれた豊かな自然の中でのびのびと育つ、甘味の強い黒豚は地元でも評判です。子育てや養豚にと、忙しい毎日を送りつつ新たな挑戦に臨みます。

作っているもの
養豚(繁殖・肥育)
働いている場所
梶原畜産
  • Q1就農のきっかけは何ですか?

    市の農業委員会主催の婚活ツアーに参加し、実家で農場を営む夫と偶然出会い、結婚したことがきっかけです。ツアーでは、キャンプや梨狩りをしたことを覚えています。3人の子どもが幼いうちは、米や野菜作りのみを手伝っていました。ですが「会社を大きくしたい」という夫の夢を知り、2008年の法人化を機に養豚も手伝うようになりました。

  • Q2養豚で担当されているお仕事とは?

    夫、義兄、私の3人で黒豚と白豚の合計約1,000頭を育て、繁殖から肥育まで一貫して行っています。 分娩時はお産の手伝いをしますが、時には母ブタの産道に手を入れて子ブタを取り出すことも。 子ブタが呼吸できるように、身体を覆っている胎膜を破ってあげ、生後24時間以内にミルクを飲ませます。 母ブタは一度に10頭ほどを、年に数回出産します。私自身、3人の子育てと仕事の両立で大変なときは、もっと多くの子ブタを産む彼女たちを側で見つめて、勇気を貰っていました(笑) 寝る前も豚舎の見回りをしたり、ワクチン注射を打ったりとやることは沢山。365日間休みがないような状態ですが、まだまだ頑張ります。

  • Q3現在力を入れている取り組みを、教えてください。

    “お肉屋さん”を始めました。町内に直売・加工所をオープンし、月数回の販売会を行っています。県内外の素敵なレストランにお肉を卸して使ってもらっていて、それもとても有難いことですが、やはり「地元の方にも食べてもらいたい」という思いが強くあります。私たちの豚舎と自宅がある山国町の人口は約2,500人。人口減と高齢化が進んでいます。お店が町へ多くの人を呼び込む拠点になれば、と願っています。
    私自身は公民館で黒豚料理教室を開き、豚肉を簡単においしく食べられるメニューを、若いお母さんを中心とした地元の人へ発信しています。栄養価などの効果も正しく伝えたいと、「お肉博士」の資格を取得しました。

  • Q4農業をやっていて良かったと思う瞬間は?

    「あなたの所のお肉がおいしいから、もう他で買えなくなっちゃった」と地元の人に言っていただけたのは、とてもうれしいことでした。パックを積み上げるようにして、豚肉を買って帰ってくれる方もいます。 それは、命を落として人間にお肉を提供してくれるブタのお陰。私はブタたちを社員のように大切に思っています。「いただきます、ありがとう」と命に感謝して、お肉を口にしていただけたら最高にうれしいです。

    1日のスケジュール

  • Q5今後、農業を通して叶えたいことを教えてください。

    経営を安定させて、一人でも多くの人にお肉のおいしさを知ってもらうことです。現在は黒豚と白豚を飼育していますが、ゆくゆくは全頭を黒豚にしたいと考えています。白豚の肥育は6カ月間かかるのに対して、黒豚は8~9カ月間かかります。産まれてくる子ブタの数も、白豚10~12頭に対して黒豚は7~10頭と少なく、出荷までに時間と手間がかかります。それでも、一番おいしいのは黒豚だと思っているので、たとえ難しくてもチャレンジしていきたいです。

  • 農業女子あるある

    女子も男子もですが、畜産農家は感染症を防ぐ理由からどこへ行くにも消毒を欠かしません。豚舎に入る前に足を漬ける消毒液はピンク!

  • 特技

    動き回るブタの頭数を数えることと、調子の悪いブタを見つけること。それに助産です。

  • 必須アイテム

    「ザクタス」という膝丈の白長靴。短いと濡れたり、じゃれてくるブタに鼻で突かれてケガをしてしまうので、この長さはマストです。

  • 私の癒し

    子どもたちを車で学校へ送迎する間に、音楽を聴くこと。山の上に住んでいるので、片道約30分を4往復する日も(長女は東京で大学生活をエンジョイ中)。音楽アプリを使い、洋楽も邦楽も両方聴きます。

農作業の合間に食べるお昼ご飯は、どんなものですか?

野菜農家・大吉さんからのお答え

夫婦ともに忙しいので、畑ですぐに食べられるコンビニのお弁当が大活躍しています。

私が好きなのは麺類。夏は冷やし中華、冬はちゃんぽんが定番です。