峡東地域

山梨県ってどんなところ？

ARTICLE 08: 峡東地域

1: 峡東地域の特徴

峡東地域は、山梨市、笛吹市、甲州市の３市から構成されています。
甲府盆地の東側に位置し、温暖な気候と肥沃な土地に恵まれ、果樹栽培を中心とした農業が基幹産業となっています。特にブドウやモモ、スモモは日本一の生産量を誇っており、峡東地域は「世界農業遺産」や「日本遺産」にも認定されています。
また、JR中央線や中央自動車道、雁坂トンネルで結ばれている都心に近い地理的条件を生かした観光産業も盛んです。果樹の一大産地として観光農園やワイナリーを数多く有するのはもちろん、石和温泉郷をはじめとする温泉地や、西沢渓谷・大菩薩嶺といった雄大な自然を楽しめるスポット、武田信玄公ゆかりの恵林寺や大善寺といった神社仏閣など、魅力ある観光資源が豊富な地域です。

2: 峡東地域の農業の特徴

峡東地域では果樹栽培が古くから行われおり、中でもブドウは多雨・湿潤の気候下で安定した生産を行うため、日本独自の棚栽培が考案されています。現在では、全国第１位の生産量を誇るブドウ、モモ、スモモを中心に、県の果樹生産量の約８割を占める一大産地となっており、山梨県の中でも特に果樹栽培が盛んな地域となっています。
また、峡東地域で栽培が始まったブドウ「甲州」を中心とした日本ワインも国内外で人気が高まっています。
2022年7月には、地域の特徴ある果樹農業が「峡東地域の扇状地に適応した果樹農業システム」として、FAO（国際連合食糧農業機関）の世界農業遺産に認定されています。