徹底した観察と管理のもと高品質な豚を生産・出荷

マイナビ農業TOP > 徹底した観察と管理のもと高品質な豚を生産・出荷

徹底した観察と管理のもと高品質な豚を生産・出荷

養豚の仕事 - 九州の畜産で働こう!九州畜産特集 養豚の仕事 - 九州の畜産で働こう!九州畜産特集

徹底した観察と管理のもと
高品質な豚を生産・出荷

おいしい豚の秘密

豚の種類は、世界中に300~400種類いると言われています。その中でも、日本で肉用豚として育てられているのは中ヨークシャー、ランドレース、大ヨークシャー、デュロック、バークシャー、ハンプシャーなどの純粋種で、品種によってそれぞれ特徴があります。発育が早く胴長で子育てがうまいランドレース、同じく発育が早く子どもをたくさん産む大ヨークシャー、肉質が良いデュロックなど。これらの純粋品種同士を組み合わせて、より優れた特長を持って生まれた交雑種が食肉として流通しています。ただし、黒豚バークシャーだけは純粋品種として流通しています。

養豚の経営形態

養豚とは、豚を飼育し、食肉となる肉豚や種豚を生産することです。養豚業の経営形態には、豚の繁殖・改良などの元になる種豚を生産する「種豚経営」、繁殖豚の管理とその子孫を出荷する「繁殖豚経営」、子豚を肥育し食用として市場に卸す「肥育豚経営」の3種類があります。最近では繁殖から肥育までを一貫して行う「一貫経営」が主流となっていて、生肉だけでなくハム・ソーセージなどの加工から販売までを行う6次産業化も進んでいます。同時に地域性や特性を活かしたブランド豚も増えており、現在全国に250種類以上ものブランド豚が登録されています。

頑張っただけ自分に返ってくるこの仕事に
誇りとやりがいを感じています。

南州農場株式会社 小路幸栄(おろ・こうえい)氏
南州農場株式会社
小路幸栄(おろ・こうえい)氏
プロフィール
鹿児島県の大隅半島にて、かごしま黒豚をはじめとするブランド豚・牛の生産・処理・加工・販売の一貫経営を行う南州農場グループの入社11年目29歳。現在、種豚舎でランドレース、大ヨークシャー、デュロックという3種類のそれぞれの純粋種を交配から分娩させ、生まれた仔豚を育成候補豚として管理をするという農場の心臓部で活躍。
南州農場グループの食肉処理場は日本初のHACCPを取得し、衛生的で高い技術力のと畜・カット処理は日本トップクラスを誇る。全国に直営5店舗を展開、安心と安全を全国のお客様へ届けている。
担当している飼育動物の特長や力を入れていることについてお話ください。
当社の年間出荷頭数は約10万頭で、ランドレース、大ヨークシャー、デュロック、バークシャー(黒豚)の4種類の豚を育てています。中でも私は、ランドレースと大ヨークシャー、の雌にデュロックの雄を掛け合わせた三元豚(南州ナチュラルポーク)を生産する元である子取り用の純粋種の繁殖から育成を担当しています。特に力を入れているのが、種豚舎での作業。3種類の豚の良いところを活かして美味しい三元豚を作るために有能な育成候補豚を育てあげるのですが、交配させて分娩日までをいかに良い状態で送れるか、日々の豚の管理が重要です。豚はきれい好きで病気に弱いという性質があり、特に純粋種は繊細なので、常に消毒と防疫を徹底し、不必要な人の出入りをしないようにしています。
養豚の仕事をする上で大変なことや抱えている課題は何ですか?
またその課題に対し、どのように向き合っていますか?
豚は暑さ寒さに弱く、移動や場所でもストレスを感じやすい動物なので、日々の環境管理には気を遣っています。このため、毎日餌をちゃんと食べているか、水を飲んでいるか、豚舎の温度は適切かなどを観察し、寒い時には保温器具やビニールなどを使って保温するなどしています。目やにが出ていないか、呼吸は平常通りかなどの体調管理も欠かせません。昨日は元気だったのに、朝になると元気がないというケースもよくあります。大抵の場合は、私たちが熱を測って食欲不振の薬やビタミン剤を打つなどして治療しますが、重症の場合は獣医に診てもらいます。「これくらいでいいかな」というちょっとした気の緩みが、病気の悪化や死につながります。生き物が相手なので、日々緊張感を持って仕事をしています。
養豚の仕事をする上で、いちばんやりがいを感じることはどんなことですか?
豚は生まれてから出荷までにかかる期間が半年と短いため、どれだけストレスを与えず、良い状態で育ててあげられるかで、成長や肉質にもつながります。交配をさせて分娩に立ち会い、出荷まで忙しい日々が続きますが、たくさんの元気な子豚が産まれることがやりがいとなっています。それまでの苦労も忘れるくらい、嬉しいです。豚によって発情のタイミングは違うし、それを見極めるのは経験値だと思っています。ここまでやればいいというのもありませんが、だからこそやりがいも感じています。
畜産の仕事に就こうと思った理由やきっかけについて
父がこの農場のトラックの運転手をしていたので、2才頃からトラックに同乗していました。小学生になる頃には、豚の積み込みも一緒にやっていました。中学・高校生になる頃には、出荷の手伝いをしたり、夏休みにはアルバイトもしていました。生き物相手の仕事で大変だと思いましたが、父の背中を見て、自分もこの仕事をやってみたいと思うようになりました。愛情を持って接すればするほど豚も分かってくるようで、たまになでたりすると寄って来るんですよ。
これからの目標と、就農希望者へのアドバイスやメッセージをお願いします。
新しい加工場や豚舎が完成するなど、豚の飼育数もどんどん増えています。私もまだまだ1人前とは思っていなくて、日々勉強です。これからも経験を重ねながら、より高品質な豚を育て、後輩の指導もできるよう頑張っていきたいと思います。この仕事で何より大切なのは、生き物をどれだけ好きでいられるかということ。生き物が相手なので大変なことも多いですが、愛情を持って頑張った分はちゃんと返ってきます。普段、食卓に並ぶ食品の材料がどのように作られているかも実感でき、より食の大切さを知ることもできると思います。

私たちは九州畜産を応援します 私たちは九州畜産を応援します

支援企業

  • 株式会社システムフォレスト
  • 日曹商事株式会社