先輩漁師インタビュー 山下 裕之さん
INTERVIEWS
先輩漁師インタビュー
小笠原島漁業協同組合所属
山下 裕之さん
プロフィール
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- 年齢
- 40歳
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- 出身地域
- 東京都港区(新橋)
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- 就業地域
- 小笠原諸島・父島(小笠原島漁業協同組合所属)
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- 就業年数
- 22年(乗組員14年/独立8年)
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- 家族構成
- 妻、子ども2人(13歳、11歳)
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- 趣味
- サーフィン
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- 船名
- 源貴丸(船長)
※2026年2月現在
ー 1日のスケジュール ー
たて縄漁(船泊まり)の場合 主な対象魚:メカジキ、メバチマグロ、ソデイカ等
漁師を目指したきっかけ
学生時代、同級生の実家が営む屋形船でアルバイトをしたことが原点です。進学するつもりはなく、早く働きたいという気持ちもありました。釣り船の仕事も手伝う中で、海の上で体を使って働くことへの手応えを感じ、「この仕事を本気でやりたい」と思うようになりました。バイト先の先輩に相談したところ、小笠原村を紹介してもらいました。
役場に連絡したところ小笠原島漁協につないでいただき、何度かやり取りをするうちに話が具体的に進みました。両親の「とりあえず行ってこい」という一言に背中を押され、就職する形でそのまま島へ渡りました。訪れたのはそのときが初めてでしたが、海の青さとスケールの大きさに圧倒され、「ここでやってみたい」と直感しました。迷いはありませんでした。
一人立ちまでの流れ
来島前に船舶免許を取得して臨んだものの、現地での修業は順調とはいえませんでした。乗り子として親方と1対1で漁法や道具の扱いを学びましたが、覚えることの多さに思うように動けず、別の船に移って学び直し、先輩たちに教わりながら経験を重ねました。後輩を教える立場になり、舵持ちを任されるようになった頃、結婚も意識して独立を強く考えるようになりました。
親方に申し出て了承を得た後は、漁協や東京都の支援制度を活用しながら中古船を探し、準備を進めました。独立まで14年。それまで乗り続けた船と新たに購入した船から一文字ずつ取り、自分の船を「源貴丸」と名付けました。長い修業の年月と、お世話になった船への敬意を込めた名前です。
漁師になる魅力とは?
漁師の一番の喜びは、魚が釣れた瞬間です。仕掛けを上げたときに狙い通りの魚がかかっていたとき、大漁だった日の達成感は、何度経験しても色あせません。自然相手の仕事ですから、思うようにいかない日ももちろんあります。それでも、自分の判断や技術がそのまま結果に直結するところが、この仕事の核心だと思っています。
頑張った分が水揚げに反映される実感は、ほかの仕事ではなかなか得られないものです。将来的には船をもう一回り大きくし、より効率のよい操業体制を整えたいと考えています。規模を広げることも、自分の腕を試す挑戦の一つ。この仕事には、いつまでも目指す先があります。
新規就業者へのメッセージ
漁師の仕事は、頑張り次第でいくらでも伸びます。まずは仕事を覚えること、一生懸命やること。それに尽きます。操船・整備・漁の技術など覚えることは本当に多く、今も勉強の毎日です。最初は船酔いにも悩みましたが、「酔ったときこそ飯を食え」という先輩の言葉を信じて乗り越えました。うまくいかないときも、「何くそ」と思える気持ちがあれば必ず前に進めます。
小笠原は島外出身者も多く、地域のつながりが強い場所です。困ったときに自然と助け合える環境があり、若い人が仲間に入りやすい島だと感じています。同世代の乗り子が集まって切磋琢磨すれば、漁業全体ももっと活気づくはずです。これから船の規模も広げていきたいので、一緒に海に出てくれる若い仲間を待っています。透明度の高い海と豊かな自然の中で、ぜひ本気で挑戦してください。
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