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『第一回 やまなしオンライン就農座談会』開催レポート

山梨で生きる就農ライフ -Live in yamanashi-

『やまなしオンライン就農座談会』
ARTICLE 01
7/31開催
イベントレポート

2021年7月31日(土)、山梨県での就農に興味がある方々に向けて「やまなしオンライン就農座談会」が開かれました。就農・移住の支援情報、先輩就農者のリアルな声が聞かれたイベントの中身をダイジェストでご紹介します。

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山梨の農業と暮らし、担当者が魅力を紹介

まずは県の担当者から、山梨の農業の特徴や支援制度について話がありました。山梨県はブドウやモモ、スモモをはじめ野菜の生産も盛んな農業県です。山梨県は農業に適した気候条件で交通アクセスも良く、農業がしやすい環境であることが紹介されました。

山梨県は大きく4つの地域に分けられます。各地区の気候、栽培に適した作物、主な住居形態などの説明もありました。都会とは違う暮らし方、家賃の相場、自治会や地域との関わり方や県民性まで、県の担当者から聞くことができ、インターネットで調べても出てこないような貴重な情報が得られました。新規就農や移住の支援に力を入れ、さまざまなサポート制度で山梨で農業を始めたい人をバックアップしているそうです。

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畑から生中継!先輩就農者インタビュー

一人目の大澤武さんは、独立就農して7年。富士河口湖町でスイートコーンをメインに、レタス、ブロッコリーなどの「富士山やさい」やモモを栽培しています。こだわりは、地域で調達する地ビール粕と萱を使った有機肥料。約8万本のスイートコーンは地域の方の手を借りて必ず朝採りで出荷しています。「スイートコーンは、他の地域では暑いため、この地域(富士・東部)での栽培が適しています」と教えてくれました。最後に畑でもいだスイートコーンをガブリ。糖度が高く生でも食べられる甘さです。

二人目の増田浩也さんは、移住4年目、独立就農2年目。甲州市でモモ(50a)とブドウ(25a)を栽培しています。畑に見える小さい木は4年生、大きな木は15~20年。若い木は実を着けすぎないように育てます。今年は2万個の実に妻と二人で2週間かけて袋がけ、10日ごとに変わる品種を収穫していきます。「まだ慣れていないので作業に時間がかかります」と大変なことも笑顔で話す増田さんでした。

そのほか、一日の過ごし方や山梨県の環境などのリアルな話から先輩就農者の人柄も伝わり、生中継ならではの臨場感がありました。

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参加者との座談会、就農のリアルを語る

参加者への事前アンケートでリクエストが多かった「農地確保」「収入・支出」「大変だったエピソード」をテーマに話が弾みました。

収入・支出について、前職が会社員の増田さんは「移住や就農の資金には年収の1.5倍は必要となり、退職後の税金、国民保険料、年金等の支出が想像以上に多かった」そうです。
また、モモ農家になるには、軽自動車120万円、消毒機械350万円、乗用モア70万円のほか、昇降機、農薬、肥料代が必要になるとのことで、農業だから経費が掛からないわけではないとお話いただきました。
それに対し、県の担当者からは「県独自の事業で、農家子弟の方に加え、今年度から新規就農者の方にも農業用機械等の導入支援(リース方式)をしているので活用してほしい」と案内がありました。

大変だったエピソードでは、大澤さんは無農薬を目指して農薬を少なくしたらスイートコーンの中に大量の虫が入り妻と収穫をしながら大げんか。なんで農薬を使わなかったのかと責められたそうです。「理想は追求したいけれど、最初は県の指針を守ってやるのがいいと思う」と振り返り、参加者の共感を呼んでいました。

このほかにも、地域と作物はどう決めたか、土地や作業場の確保、具体的な研修内容や栽培技術の身につけ方などの質問に正直に答えてくれました。地域に溶け込むコツや家族との過ごし方などたっぷりと、ここでしか聞けない話をしてくれました。

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まとめ・参加者の声

今回のイベントには、首都圏をはじめ、東海、東北などから40名を超える就農希望者が参加。今後、研修制度などの情報収集、就農相談や農業体験などで山梨をもっと知りたいという声が多数あり、まず現地に足を運びたいと答える人もいました。山梨の作物や就農形態を知り、今後の予算やスケジュールを考えるきっかけにもなったようです。今後も就農にまつわるさまざまなイベントを予定しています。山梨県に興味がある方、就農を考えている方はぜひ参加してみてください。

お問い合わせ

農業に興味がある方、山梨県に移住したい方はこちらよりお問い合わせください(山梨県HPにジャンプします)。

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