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【除草剤の効果的な使い方】粒剤・液体ごとに解説!雨天や時間帯についても|BASFジャパン

【除草剤の効果的な使い方】
粒剤・液体ごとに解説!
雨天や時間帯についても

除草剤の効果的な使い方を解説します。液体タイプや粒状タイプなど、種類によって効率的な使い方が異なる除草剤。散布するベストな時間帯や、雨天時に撒いていいのかなどは使用前に必ず把握しましょう。農家の方や栽培に興味のある方に役立つ、除草剤の上手な使い方を解説します。

除草剤を使うタイミング

除草剤を撒くのに好ましいタイミングは、曇りもしくは晴れが当日と翌日以上続き、風がなく、涼しい時間帯です。雨天、強風、高温時はなぜ避けた方が良いのか、それぞれの理由を解説していきます。

雨が降る前は避ける

雨によって除草剤が流れてしまうと、本来の効果が得られません。除草したくない箇所にまで薬が流れ出て、意図せず枯らしてしまう可能性もあるので注意しましょう。
雨の際の除草剤の扱いについて詳しくはこちら

強風時は避ける

風が強い日に除草剤を撒くと、意図しない場所に除草剤が飛散してしまう可能性があります。自分だけでなく、近隣の方の作物にも影響を与えてしまう恐れがあるので注意しましょう。

気温が高い時間帯は避ける

特に真夏の日中などの高温で日差しが強いときは、せっかく撒いた除草剤が蒸発してしまう可能性があります。液状タイプの除草剤を使用する際は特に注意しましょう。

除草剤の使い方!種類ごとに解説

除草剤は種類によって、使い方や使用量が異なります。必ず使用前に製品のラベルを確認しましょう。「粒剤の除草剤(土壌処理型)」「液体除草剤」に分けて、効果的な使い方についてご紹介していきます。それぞれの違いが不明な場合は、まず以下の記事をご覧ください。
除草剤の種類について詳しくはこちら

粒剤の除草剤(土壌処理型)の効果的な使い方

  • 雑草が生えていない状態で使用
  • 均一に散布
  • 土が湿っている状態がベスト

雑草が生えていない状態で使用

粒剤の除草剤(土壌処理型)は、土に雑草を枯らす成分を浸透させることで、それを吸収した雑草が枯れる仕組みになっています。今生えている雑草に対してというよりは、これから生えてくる雑草を防止するためのものですので、雑草が生えていない状態で使用しましょう。

均一に散布

均一に散

粒状の除草剤をムラなく均一に撒くためには、一度で丁寧に撒こうとせず、2回に分けるのが効果的です。列を折り返すような要領で、1度目は縦方向に、2回目は横方向に撒くと、均一に散布できます。

土が湿っている状態がベスト

土壌に除草剤がしみ込みやすくなるため、土が湿っている状態での散布が効果的です。土を握ると塊になり、ほぐすと簡単に崩れる程度の湿り気が好ましいです。逆に土壌が極度に乾燥した状態での散布は避けましょう。
粒剤の除草剤(土壌処理型)の使い方手順についてはこちら

茎葉処理型の除草剤の効果的な使い方

  • 枯らしたい雑草が生えている状態で使用
  • ジグザグに散布
  • 散布箇所は直後に踏みつけない

枯らしたい雑草が生えている状態で使用

液体の除草剤は、雑草に除草剤をかけることで、今生えている雑草のみを枯らすためのものなので、雑草が生えている状態で使用しましょう。雑草が生い茂っている状態ですと、散布にムラが出てしまうため、背丈が低いうちの使用が効果的です。

ジグザグに散布

ジグザグに散布

液体の除草剤は比較的、量の調節がしやすく液も広がりやすいので、2回に分けて散布する必要はありません。列を折り返す要領で、縦方向もしくは横方向に撒いていきましょう。

散布箇所は直後に踏みつけない

除草剤を撒いた場所の上を歩いてしまうと、薬剤が落ちて効果が低減してしまいます。撒く際の体の向きに注意し、撒き終わってから1日程度は立ち入らないようにしましょう。
液体の除草剤の使い方手順についてはこちら

粒剤の除草剤(土壌処理型)の使い方手順

1.ラベルをよく読む

使用前にラベルをしっかりと読みましょう。製品によって細かい使用方法が異なる場合もあるため、ラベル記載の内容を厳守しましょう。

2.散布用容器、散粒機に入れて撒く

粒剤の除草剤は均一に撒くことで除草効果を最大限発揮します。面積当たりの分量を守りながら、満遍なく撒くことを意識しましょう。また、手で撒くとどうしてもばらつきが出やすいので、散布用容器や散粒機を使用しましょう。狭い範囲に撒く場合でもハンディ型の散粒機などがあると便利です。

3. 撒き終わった後は使用した道具を処理する

除草剤を撒き終わったら必ず後処理をしましょう。その際も製品のラベルを読み、記載の手順通りに処理しましょう。粒散機の中に薬剤が残ってしまった場合は、元々入っていた袋や安全な容器に移して保管しましょう。

製品にもよりますが、散粒機は基本的に湿ったタオルで汚れを拭き取った後に本体を乾かします。故障の原因となるため、水洗いはおやめください。残った除草剤の処分は、自治体のルールに沿って対応しましょう。

液体の除草剤の使い方手順

1.ラベルをよく読む

使用前にラベルをしっかりと読みましょう。使用方法は製品によっても異なります。あくまでも使用方法はラベルに記載の内容を厳守しましょう。また、使用前だけでなく、購入前にもラベルを読んで、用途に合ったものを選びましょう。

2.希釈し、じょうろや噴霧器を使用して撒く

ラベルの記載通りの濃度に除草剤を希釈します。希釈時は、容器に先に水を入れてから混ぜると泡立ちにくいです。ストレートタイプの場合は、希釈せずにそのまま使用します。

また、じょうろを使用する際は除草剤専用のものをご用意ください。誤って除草剤を撒いた後、水やりなどに使ってしまうと、意図しない箇所に除草効果が及ぶ場合があります。

3.使用した道具の処理

ラベルの記載通り、使用した道具の処理を行います。除草剤は余っても水路、下水などに流すことは避けたいため、撒き切れる分のみじょうろや噴露機に移して使用しましょう。じょうろや噴露機に移していない分の除草剤は、直射日光の当たらない場所で保管し、使用期限までに使い切りましょう。

また、除草剤が身体や衣類に付着したままだと、健康を害する可能性があります。作業後は、作業時に着ていた衣服の洗濯に加えて、入浴し手、足、顔をよくせっけんで流します。うがいも忘れずに行いましょう。

除草剤を散布時の服装

除草剤を散布時の服装
  • 帽子
  • ゴーグル(保護メガネ)
  • マスク(農薬用が望ましい)
  • 手袋
  • 長袖の上着
  • 長スボン
  • 長靴

除草剤の効果的な使い方は種類によって異なりますが、散布するときに好ましい服装は基本的に共通です。

除草剤には着色剤が含まれていることがあるので、汚れてもよい服装を用意しましょう。また、必ず袖の長い上下と手袋、マスクを着用し、肌や粘膜に除草剤が触れないように覆います。この時手袋はゴム手袋やビニール手袋を使います。

除草剤を使用する際にあると便利な道具

粒剤の除草剤(土壌処理型)

  • 散粒機の使用がおすすめ
  • 散粒機相場は手動式5,000円程度、電動1万円程度
散粒機の使用がおすすめ

粒剤の除草剤(土壌処理型)を使用する際は散粒機があると便利です。手作業で粒剤の除草剤を撒くと、どうしても箇所によって散布量のムラが出てしまいます。また、作業時間も長くなってしまう懸念もあります。

散粒機を使用すれば、除草剤を均等かつ放射状に散布できます。除草効果を最大限発揮することに加えて、作業時間を短縮することも可能です。

液体の除草剤

除草剤を使用する際にあると便利な道具
  • じょうろや噴霧器の使用がおすすめ
  • 噴霧器の相場は手動式2000円程度、電動数万円
  • スギナなどの雑草は手袋+軍手の使用で直接塗布可

液体の除草剤を使用する際はじょうろや噴射機があると便利です。特に噴霧器は、除草剤を霧状にしてくれるので、均一に効率よく撒けます。頻繁に広い範囲への散布を行う方におすすめです。

また、スギナなどの強固な雑草には、ゴム/ビニール手袋を使用して除草剤を直接塗り込むという方法もあります。除草剤が皮膚に触れないことに注意しながら、水で少し薄めた除草剤を手にとり直接塗り込んでみましょう。

除草剤を使用する際の注意点

  • 直接触れない、体内に入れない

誤った使用方法は、人体や作物、環境に影響を与える可能性もあります。
しっかりと注意を守って使用しましょう。

直接触れない、体内に入れない

除草剤を撒く際は、服装などの装備をしっかりとし、少なくとも撒いてから1日程度は直接肌に触れないようにしましょう。散布する本人だけでなく、お子様やペットにも注意が必要です。

斜面になっている土地では使用しない

斜面になっている土地で除草剤を使用してしまうと、土を固めている根が枯れ、斜面が崩れる恐れがあります。また、除草剤が流れ出て、傾斜下の植物に影響を及ぼすことも考えられるため、使用は控えましょう。

除草剤の仕組みを理解して、正しく効果的に使用しましょう

作物を育てる上で厄介な雑草を枯らすことができる除草剤。正しく使用すれば、より効果的に安心して農業やお庭での栽培を行うことができます。 その一方で、使用方法を誤ると除草の効率が悪くなるだけでなく、近隣の方の作物や環境に影響を及ぼしてしまうことも。
各製品のラベルをよく読んで正しく使用しましょう。

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