有限会社うしの中山 坂本 晃汰

肉
- 坂本 晃汰さん
- 有限会社うしの中山

- 栽培品目
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- 牛肉
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- エリア
- 鹿児島県鹿児島市
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- 設立
- 1950年
自己紹介動画
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一般的に肉牛農家は2種類に分かれます。母牛から子牛を増やす「繁殖農家」と、子牛を購入して肥育する「肥育農家」です。うしの中山は肥育専門。なぜなら地域全体での一貫経営を目指しているから。繁殖農家の仕事を奪ってまで弊社だけで一貫経営はしないポリシーがあります。地域全体でそれぞれの産業を伸ばしつつ、私たちが肥育で価値を高めることで周りにも良い影響を与えていきたいと考えています。
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牛へのストレスが多いか少ないかによって肉質が変わるので、飼育環境は徹底して整えています。例えば温度管理。牛は暑さが苦手なので、夏は細かいミストを使って温度を下げています。それから全部屋にはブラシを設置。人の手がなくても牛が好きな時にかゆい所をブラッシングできてストレスを大きく軽減できます。柱や隣の牛にこすりつけることがないのでケガの心配もありませんし、ノミ・ダニ対策にも役立っています。
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口の中でさらっと溶ける脂と、うまみの強い赤身が特徴です。ストレスが少ない環境に加えて、餌も重視しているんです。牛は胃で食べ物を発酵させてエネルギーを吸収します。そこで胃の発酵を促すためビール粕を使った発酵飼料を与えています。さらに乳酸菌と腸内フローラにも気を使っていて、もろみ粕なども与えています。これによって肉の付きがかなり良くなりますし、味わいにも大きく影響します。
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「もっと良い環境でたくさんの牛を飼いたい」という代表の強い想いで、2017年に牧場を鹿児島県長島町から鹿屋市へ移転しました。これを機に牛とSDGsを掛け合わせた「UshiDGs」という取り組みに力を入れるようになりました。牛が排出するメタンが地球温暖化の一因だと言われた時は悔しかったです。でもこれは日本の肉牛農家が避けて通れない課題です。私たちはCO2や温室効果ガスを少しでも自社で処理・削減するため、農場内に約2,000本の木を植えました。ほかにも副産物の再利用や土壌回復などを行っています。
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黒毛和牛は日本を代表する輸出産業になると思っています。おいしいものを、おいしい状態で、おいしく提供できる方に卸し、お客様に届けるーー弊社の“おいしい”を2倍にも3倍にも感じてもらえるような方々とつながり、世界中に広がっていくことを目指して販売し始めています。和牛はエンターテインメント。心の栄養として目でも舌でも楽しめるのが和牛の良さです。私たちも芸術作品をつくっているような思いで提供しています。
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