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畑・農場から生中継、先輩就農者の農業ライフ紹介

一人目の先輩就農者は、富士山麓の忍野村から、養鶏歴9年目の田辺竜太さん(田辺養鶏場。 代表)です。赤玉を産むボリスブラウンなど3種の鶏を、ケージと平飼いあわせて約1万6,000羽飼育し、毎日1万2,000個以上の卵を出荷しています。2023年度には県のアニマルウェルフェア認証を取得し、2024年からは平飼いも本格化。
もとはサッカー関係の道を歩み、都内や海外で約15年活動していましたが、父の他界をきっかけに帰郷。お客様の「おいしい卵を残してほしい」という声に背中を押され、家業を継ぎました。今では地域のNPOクラブチームでサッカー指導も行い、地域にUターンした若い世代との交流や地域イベントへの参加が仕事への活力になっているそうです。
二人目は、山々を望む山梨市のブドウ畑から。独立就農5年目を迎える吉田拓央さん(よしだ家のぶどう代表)が、収穫期を迎えたシャインマスカットの棚の下でインタビューに応じてくれました。1ヘクタールの畑で、ピオーネ、巨峰、シャインマスカット、デラウェアなど山梨を代表する品種を中心に一人で栽培しています。
埼玉県出身の吉田さんは、学生時代を過ごした北海道の農業法人で4年間勤務した後、果樹に興味を持ち「やるなら産地で」と山梨へ移住。社長の人柄に惹かれて地元の農業法人で4年働いたのち、社長のアドバイスや協力を受け独立を決意しました。中継では、おいしいシャインマスカットの見分け方を教えてくれる一幕も。農閑期は、妻と出かけたり、ゆっくり過ごす時間を大切にしているそうです。
