野菜・果樹農家 大澤 武さん|マイナビ農業
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野菜・果樹農家 大澤 武さん

山梨で生きる就農ライフ -Live in yamanashi-

INTERVIEW 07
野菜・果樹農家
大澤 武さん
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山梨県で就農、野菜栽培を始めたきっかけは?

実家が山梨市で観光サクランボ園をしています。兄が農園を継いでいますが、自分でモモやサクランボの摘み取り園をやりたくて、富士山が世界遺産に登録されるタイミングで観光客が増えることを見込んで富士河口湖町で独立就農しました。

モモの苗木を植えましたが実がなるまでに5年はかかります。それまでのつなぎのつもりで毎年収穫できるスイートコーンをつくったら本当に甘くおいしくて、食べた瞬間虜になって本気で野菜栽培に取り組もうと思いました。

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栽培作物、こだわりについて

現在はスイートコーンを中心に、ブロッコリー、レタスなど「富士山やさい」を作っています。農薬を極力使わず、肥料は地域のものを積極的に使っています。近隣のビール醸造所である「ふじやまビール」の製造工程で出た麦芽かすと朝霧高原の栄養豊富な乾燥萱を自分で発酵させて畑に入れるなど、地域循環型農業に取り組んでいます。

地域の生産者でブランド化を図っている「富士山やさい」は標高が高いところで栽培しているので平地にくらべて作物がゆっくり育って味が濃くなり、寒暖差でうちのスイートコーンは糖度18度以上で果物のような甘みが出ます。近年は生産品目も増えてきましたが、全体の生産量が少なくブランドとしてまだまだ伸びしろがあると考えています。おいしい野菜をもっと広めたいと思い、「富士山野菜生産者協議会」に所属し、自分なりにSNSを活用して情報発信しています。

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栽培技術はどのように習得しましたか?

野菜は地域の農家さんを飛び込みで手伝わせてもらいながら勉強させていただきました。農家のみなさんは、やる気のある人には、すごく優しく教えてくれます。

果樹に関しては山梨県の果樹試験場で1年間の研修を受けさせてもらいました。富士河口湖町でモモをつくっている農家はないに等しいけれど、どうにかなると思って始めました。甲府盆地とまったく環境が異なるので想像以上に苦労しましたが、2~3年前から実がなるようになって、今は良いものをつくろうと取り組んでいます。

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苦労したエピソード、収入安定までのモチベーションは?

はじめの農地は町役場を通して借りましたが、その後3年間はまったく広げることができませんでした。新規就農者への信用がなかったのかもしれません。町に住んで畑をつくっている姿勢を見てもらうと、町の人が次々に農地を紹介してくれるようになり、ここまで広げさせてもらいました。

気象や獣害にも苦労します。昨年は長雨でスイートコーン3万本がムダになってしまいました。収穫当日の朝にイノシシに全区画を荒らされていたときは、へこむ間もなく出荷先に謝りの電話を入れました。 苦労があってもやりがいは大きくて、モモとスイートコーンの宅配のお客様が「おいしかったよ」と電話をくださったり、リピートしてくださるのがうれしいです。

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生活環境はどうですか?

妻と8歳・6歳の子ども二人で、富士河口湖町に住んでいます。妻は育児中心ですが夏は農業を手伝ってくれて、冬場は保育園で保育士として働いています。だから冬は僕がメインで家事をしています。私たちが暮らす河口湖北岸は人口が少なく、子どもが通う小学校も1学年10人程度ですが、1年生から6年生までが一緒に遊んでいる姿がいいなと思います。

夏はそれほど暑くなく、東京へも80分もあれば行けて、水もおいしくて、何よりも朝起きると富士山が目の前にどかんとあるのは最高に気持ちがいいです。

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今後の目標をお聞かせください

僕の理念の一つが「富士河口湖町を農業で耕したい」です。富士河口湖町は旅館業や観光業が多い観光立町ですが、コロナ禍で営業が止まってしまったときに、旅館の女将さんたちに一緒にモモをつくらないかと声をかけさせてもらって「富士桃女将さん会」をつくりました。2年目の今年は剪定から全作業をして収穫したモモに富士河口湖の旅館情報や女将さんたちの思いをのせて消費者に届けようと動いています。

一人でやるよりもみんなでやるほうが大きなことができるので農業者も増えてほしいです。地域では農業を継ぐ人が減っていて耕作放棄地もありますが、一人で耕すには限界があります。より多くの人で地域を活性化して、たくさんの人を巻き込んでいろんなことをやっていきたいです。

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就農希望者へメッセージ

気候的には寒い地域なので、いろいろと耐え忍ばなければならないこともあります。一歩一歩地道にやっていける人は農業に向いているのではないでしょうか。あと、この地域は人とのつながりがとても大切です。馴染もうとするのではなくて、それを楽しめる人が向いているかと思います。

若手の農業仲間も徐々に増え、これからが楽しみな産地です。しっかりと腰を据えて10年、20年かけて農業やるなら富士河口湖地域がいいと思ってもらえるように自分たちも頑張ります。一緒に「富士山やさい」を広めていきましょう。

お問い合わせ

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