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野菜農家 角井頼功さん

山梨で生きる就農ライフ -Live in yamanashi-

INTERVIEW 15
野菜農家
角井 頼功さん
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山梨県に就農したきっかけ、経緯は?

小学生のときに埼玉県川越市から家族と共に都留市に引っ越してきました。高校を卒業して企業に就職しましたが、ふと定年退職後の自分を想像したときに、自然が好きなこともあり、きっと畑いじりをしているだろうなと思い、それなら今すぐに農業をやったほうがいいと就農を考えました。23歳で山梨県立農業大学校(現:農林大学校)の職業訓練農業科に行き、24歳で北杜市のいろいろな農家さんで実習をしてまわり、25歳で就農しました。

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作物・農地はどのように決まりましたか?

農業をする前は野菜嫌いだったので、まずは自分が食べられるトウモロコシをやろうと決めました。今では野菜嫌いは克服しました。ブロッコリーは、県の農務事務所の方にトウモロコシの後作にブロッコリーは相性がいいと教えてもらって作り始めました。実はあまり乗り気ではなかったのですが、寒暖差を利用して作るブロッコリーは茎まで甘く、周りからの評判も良いのでやって良かったです。
就農は北杜市なども考えましたが、元々都留市に実家があり、田畑も周りにあったので、まずは都留市で農地を借りて始めてみようと思いました。農地の貸借は都留市役所が地権者さんに取り次いでくれたのでスムーズに進みました。その後農地の基盤整備が入り、農地はもちろん、水路や農道も更新され、周りには獣よけの電気柵も設置され農作業のしやすい環境となりました。農業用水には富士の湧水が一年中流れており、充実した農業が営めそうです。

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主な販路、売るための工夫は?

現在、販路は主に直売所やスーパーの地産コーナーに出荷しています。主に道の駅つる、道の駅こすげのほか、今年富士河口湖町にオープンした施設の直売所にも出荷しています。 売り方は試行錯誤しているところですが、例えばトウモロコシは生でも食べられる品種を選定したり、今後は顔写真を載せたPOPを提案して展開していく予定です。品質が安定したらオリジナルのラベルを貼って販売したいです。

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農業のやりがい、モチベーションは?

たくさんの課題があって、他人任せにせず自分の責任で取り組めば、それが情報・知識として残って、トライするごとに地盤が固まって自分のためになることです。大変な仕事かもしれませんが、動いた分だけ収入にも繋がります。トウモロコシも最初は全然いいものができなかったのが、回数を重ねるごとにだんだんとわかってきて、試行錯誤していいものが採れたときなどはやりがいを感じますね。
試行錯誤といえば、トウモロコシは今まで朝採りをしていましたが、それ以外の時間帯に収穫したものと食べ比べてみた時、あまり味が変わらなかったことや、暗くなるまで農作業をしてからの早朝の収穫作業は、一人で営農していることや、出荷時間も相まって、かなり重労働でした。その上、価格にあまり反映されずニーズも薄いと感じ、現在は日が暮れた後に収穫したものを予冷し、高鮮度保持袋を用いて出荷しています。おかげで無理のない作業スケジュールを確立でき、比較的リーズナブルな価格で提供できるため続けられそうです。

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今、取り組んでいるテーマは?

冬の間は野菜が作れないので、野菜が採れる時期にいかに冬を越す準備をするかという課題があります。トウモロコシとブロッコリーに合わせて直売所に持って行ける品目を増やすために、スティックセニョール、カリフローレなどを作り始めました。
2年前から干し芋をメインに乾燥野菜にも取り組んでいます。ただし、自分で栽培できるサツマイモの量は限られているので、無くなり次第仕入に頼っているのが現状です。今年 は干し芋、切干大根に加えてドライトマトの加工を目指して、トマトの試験栽培からトライしています。

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今後の目標、ライフプランは?

法改正で食品衛生管理の方法も変わっているので、乾燥野菜を作るにしてもこれまでのやり方では生き残れないと考えています。野菜の栽培ではGAP認証取得なども視野にいれ、加工についてはいずれは自分の加工所・調理場を設けて漬物などにも挑戦したいです。また、道の駅つるの役員に就任したこともあり、来場者だけでなく生産者も豊かになることを考えたいです。
現在はパートナーと二人暮らしをしています。たまに畑を手伝ってくれることもありますが、一緒に農業をしてもらおうとは思っていません。お互いに好きなことをやっていこうと話しています。

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就農を希望される方へメッセージ

農業は確かに厳しい職業だと思います。農業が盛んである地域には相応の理由があり、逆に盛んではない地域にも相応の理由があります。都留市は農業が盛んではなく、今でも苦労の連続です。しかし、だからこそ生き残るための知恵が生まれ、今までになかった発想が生まれ、次に挑戦すべき課題も見えるようになります。そして課題を乗り越える度に、自分自身も成長していきます。今ではやりたいことが溢れ、就農したときはここまで目標が広がるとは思っていませんでした。
農業が盛んでない故に相談できる相手があまりいないことが悩みですが、そんな時、県の農務事務所の方々は心強い味方になってくれます。今でもアドバイスをもらいながら試行錯誤しています。自分自身まだまだですが、農業は可能性を秘めていると思います。課題に挑戦することで人としても成長できると思います。

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