スマート農業とは?農業技術×先端技術⇒スマート農業

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スマート農業とは?農業技術×先端技術⇒スマート農業

CHAPTER 2 「使える」スマート農業。

スマート農業とは?
農業技術×先端技術
⇒スマート農業

スマート農業は、現代の農業が抱えるさまざまな課題を、ロボティクス、IT、AIなどの先端技術の活用によって解決し、農業の構造改革を進めるための国ぐるみの取り組みです。2019年から2020年にかけて、農林水産省が実効性を求める方向へ施策を転換し、技術開発から普及・実践へと、新たな兆しが見え始めています。

先端技術で農業を変える

スマート農業とは、ロボティクス、IT、AIなどの先端技術を駆使した農業です。2013年に農林水産省が「スマート農業の実現に向けた研究会」を立ち上げ、スマート農業の実現に向けたロードマップの検討やスマート技術の普及に向けた方策を明確にし、研究開発や実証に対して積極的な支援・補助を行ってきました。
このプロセスの中で生まれた代表的なものが、農業用センサーやスマホでも使うことができる生産管理システム、自動運転トラクタや直進田植え機、農業用ドローンなどの農業ロボットです。スマート農業は先端技術によって、生産活動の省力化、労働力不足、新規就農者の技術習熟度の低さなど、日本の農業課題を解決できるコンセプトなのです。
一方で「本当に使えるのか」「費用対効果は見合うのか」といった声があるのも事実です。こうした状況を打開し、スマート農業技術の実装を推進するために農林水産省が2019年度から「スマート農業実証プロジェクト」を全国69カ所で開始。その成果についてスマート農業の普及を促すものと期待感が高まっています。

株式会社日本総合研究所 創発戦略センター
エクスパート
三輪泰史さん

スマート農業は普及と実践のステージへ

「これまでは研究開発が先行してきたため、メーカーの提案と生産者の感覚には乖離がありました。しかし2019年から2020年が転換点となり、スマート農業の普及と実践のステージに入ったとみています」と語るのは、自らもほ場に立って調査研究活動を行う株式会社日本総合研究所の三輪泰史さんです。
技術開発・製品開発を進めるメーカーなどの事業者が、この数年、農業の現場に足を運び、生産者が本当に求めているものを探し、技術の取捨選択を進めたことで、使える技術や製品が増えてきたと言います。
農林水産省は、耕うん、播種、施肥、防除、水管理、営農管理、収穫までの生産プロセスに対応できる一貫体制でスマート農業を捉えています。では現時点で、どの程度技術開発や製品開発が進んでいるのでしょうか。三輪さんによれば「現時点では、稲作はほぼカバーできる状態ですが、畑作や果樹はまだ難しい状態です。しかし農林水産省が実効性を求める方向へ、施策の舵を切りました。2019年から始まったスマート農業実証プロジェクトの過程で、多くの具体的な成果が出てくると思います」(三輪さん)

農林水産省によるスマート農業の定義

農林水産省資料より作成