匠の頭脳 生産管理システム データ駆動型農業へ知的サポート。
CHAPTER 2 「使える」スマート農業。
データ駆動型農業へ
知的サポート。
ベテラン生産者(匠)は、作物の葉の色で健康状態を見極め、何が足りないか把握できるといいます。そうした能力は、新規就農者が一朝一夕に習得できるものではありません。肥料の撒き方や耕し方にはマニュアルがありますが、こうした分析力や判断力を明文化して伝えることは難しいといいます。
あえてそこにチャレンジしようというのが「匠の頭脳」のスマート化です。「匠の手」と「匠の眼」をスマート化し、農作業の省力化、効率化を進めることができても、「匠の頭脳」をデータ化・見える化してスマート化しなければ次世代への継承は不十分です。そこで期待されているのが生産管理システムです。農作業・作業時間・農薬使用・肥料使用などの農業日誌機能や作物の出荷金額、ほ場単位ごとの出荷金額など、農業経営に必要な指標を「見える化」することで、農業経営の効率を高めるツールです。