ブドウ農家 佐々木 祐治さん
先輩就農者
インタビュー
INTERVIEW-02
人物紹介
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- 年齢
- 50歳
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- 就農年数
- 5年目
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- 出身地
- 福井県坂井市
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- 営農地域
- 福井県坂井市
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- 規模
- 81a
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- 営農形態
- 独立就農
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- 生産品目
- ブドウ(シャインマスカット、他13品種)
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- 家族構成
- 本人、妻、柴犬
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- 趣味
- バイクでツーリング
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- 前職
- 郵便局員
年間スケジュール
ブドウ
消費者に選ばれる
ブドウを作り、
産地の活性化と後継者育成に
貢献したい
ブドウ農家になったのは、ブドウが私の一番好きな食べ物だからです。他の作物が儲かると言われても好きな物でないと長続きしないと思い、カレッジに入った時からブドウを作ると決めていました。ブドウで独立するとなると初期投資がかかり、また、すぐに収穫できる作物でもないので最初の数年は赤字の覚悟が必要でした。新規就農のハードルが高いと言われていましたが、それでもできたのは前職で貯めた資金があったからです。
年齢的には農業を第二の人生にするなら定年退職してからでは遅いと思い、40代でのシフトチェンジが必要だと判断しました。カレッジには私のように定年を待たずに早期退職して入ってきた人が他にも複数名いましたね。
栽培技術はどのようにして習得しましたか。
基本的なことは坂井北部丘陵地の里親農家さんのもとで学びました。他にも県の農林総合事務所の講習会や先進農家さんの研修に参加してヒントを得て、自分にできる方法を探っていきました。教科書だけが正解ではないので、YouTubeで他の農家さんのやり方も見て参考にすることもあります。失敗することも多かったですが、いろいろな情報を得ながら模索し、ようやく自分なりのやり方が確立してきた感じです。
ブドウの実ができるまでの最初の1〜2年は、里親農家さんが「スイカでも作ったらどうだ?」と薦めてくれたのでスイカを作ってみましたが、仕事は大変でした。というのも、屈んでする作業が自分には全く合わなかったんです。自分は立ってする仕事が向いているのだと気づき、スイカはもう作っていません。
経営面では最初の3〜4年は赤字でしたが、妻が定期収入のある仕事をしているので生活面での不安はなかったです。妻は農業を始めることに対して全く反対はなく、応援してもらえて嬉しかったですね。
オフシーズンの過ごし方を教えてください。
ブドウ農家になってからは12月〜2月中旬まではオフシーズンでゆっくりできます。本当に忙しいのは4月〜9月までで、この半年の間に集中して稼ぎます。
毎年収穫が終わって一段落つくと、骨休めに妻と旅行に出かけることが何よりの楽しみ。共通の趣味は、バイクでのツーリングで、去年は富士山周辺と浜名湖一周に出かけました。こういった楽しみがないと、農業で1年間ずっと働き続けるのは体がこたえると思います。
年間を通して働き続ける農家さんもいますが、自分は集中的に働き、その後しっかり休む、という働き方が性に合うと感じています。とりわけブドウはオンとオフをしっかり区別できる作物なので、オフシーズンの冬は遅くまで寝ています。サラリーマン時代は雪が降っても出勤していましたが、今は雪が降る日もゆっくりできて嬉しいです(笑)。
- 福井県農林水産部園芸振興課
- TEL:0776-20-0433