石川県の農業を知る
豊かな海と山に囲まれる石川県では、地域によってさまざまな農業が展開されています。 県南部の加賀地域は、水稲、麦、大豆をはじめ、ブランド野菜の「加賀野菜」などが栽培されています。一方、県北部の能登地域は「能登の里山里海」が日本で初めて世界農業遺産に認定されたことをきっかけに、化学肥料や農薬を低減したエコ栽培等の取り組みが行われています。日本海に面した砂丘地帯や中山間地では果樹栽培が盛ん。県オリジナル品種の大粒ブドウ「ルビーロマン」やナシの新品種「加賀しずく」など、特徴ある農産物が作られています。
石川県では海や山に囲まれた地理気候から地域によってさまざまな農業が展開されてきました。手取川扇状地を中心とする県南部の加賀地域は、「加賀百万石」で知られ、県の耕地面積の約9割を占めるお米だけでなく、加賀れんこんや打木赤皮甘栗カボチャなど15品種からなるブランド野菜「加賀野菜」も負けず劣らずの知名度を誇っており、全国の食通たちの舌をうならせています。
県北部の能登地域では、「能登の里山里海」が日本で初めて世界農業遺産に認定されたことをきっかけに、化学肥料や農薬を低減したエコ栽培で栽培される「能登米」や能登の風土を生かした「能登野菜」が栽培されています。能登野菜は能登かぼちゃや能登赤土馬鈴薯など17品目が認定されており、栽培面積と生産量の拡大を図っています。
金沢市をはじめとする砂丘地帯では、果樹栽培も盛ん。巨峰の2倍近い実の大きさが特徴的な県オリジナル品種のブドウ「ルビーロマン」や、ナシの新品種「加賀しずく」などのバラエティ豊かな面々が顔をそろえています。
このように石川県では、新規就農する上で栽培作物の選択肢が広く、自身のやりたい農業や生活スタイルの実現に最適な環境と言えるでしょう。
