加工用トマト・産地拡大プロジェクト
プロジェクトの概要
堅調な国産加工用トマトの
需要拡大に応えるため、
新たに契約栽培の
担い手を広く募集します。
リコピン効果への注目や、メーカー各社によるトマトを使ったメニューの積極的な提案などにより、トマト加工品への消費者ニーズが拡大中です。市場規模は直近7年間で約19%増の堅調ぶり。トマトジュースに限ると約42%も増加しており、健康飲料としての人気ぶりがわかります。国産トマトを原料とした製品は、味や品質の高さが評価されており、これからも需要が高まっていくことは確実です。
人気の高い国内産の加工用トマトですが、生産者の高齢化や人手不足で生産量は減少傾向にあります。2021年の生産実績2万7400tは、トマト加工品全体を生産するのに必要な原料のわずか5%に過ぎず、ほぼ海外産に依存しているのが現状です。こうした背景から全国トマト工業会は、収穫作業の省力化などに取り組むと同時に、加工用トマトの契約栽培にご参入いただける生産者の方々を幅広く募集します。
加工用トマトとは
トマトジュース、トマトケチャップなどトマト加工品の原料となるトマトは「加工用トマト」と呼ばれ、普段食卓に並ぶ生食用のトマトとは栽培方法も品種も異なります。加工用トマトは、リコピン含有量、色調等が国により厳密に決められており、完熟時のピークに摘み取られて缶やビンなどに密閉状態になるため、栄養成分的にも優れています。加工用トマトは完全契約栽培で市場で目にすることはありません。
加工用トマト契約栽培の
メリット
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相場に価格が左右されない
出荷規格に適合するトマトは全量出荷できるため、収量が上がれば上がるほど収入が増加します。また、加工用トマトは市場に流通しないため、生食用トマトのように相場に左右されることが一切ありません。各社との栽培契約は、栽培を開始する前に直接か、またはJAを介して締結するので安心です。主な契約項目は、「栽培する面積」「出荷規格」「受渡期間・場所」「農薬使用」「安全証明」「契約価格(1等品、2等品)」「代金決済方法」です。
-
生食用ほど手間がかからない
加工用トマトは花房が3~4段で止まる品種を使用し、露地にて栽培するため、ビニールハウスや支柱が不要です。また、茎を誘因する作業や、葉欠き・芽欠きの作業は基本的に行いません。さらに、加工用トマトは果実を搾ってジュース等に加工することから、出荷する際にヘタ付きである必要がありません。収穫時にヘタが果実に付いてこないように品種改良されているので、ハサミなどの道具を使わず収穫できます。
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選果~箱詰め作業がわかりやすい
収穫したトマトは加工工場へ出荷されます。加工メーカー各社が準備する専用の容器にトマトを入れて運ぶため、容器を準備する必要はありません。ミニトマトのようにあまりにも小さい場合を除き、畑で真っ赤に色づいたトマトであれば出荷可能です。割れたり、つぶれたり、病気や虫が食べていなければ、形が悪くても一定のサイズ以上であれば出荷できるなど、非常にわかりやすい選別基準となっています。
-
機械化による省力化をご提案
加工用トマトの栽培において最も大変な作業は、真夏の収穫作業ですが、海外では、アメリカ製やイタリア製の大型収穫機(全長10数m)がすでに稼働しており、省力化が進んでいます。全国トマト工業会でも、日本の圃場規模に合ったコンパクトな収穫機の開発に取り組んできました。2014年には、カゴメとヤンマーが共同で開発した収穫機が完成し、実際に導入した圃場も。今後も農業の高齢化と人手不足への対応を進めていきます。
栽培の流れ・収支
栽培スケジュール
収支モデル
よくある質問
- 農業初心者でもできますか?
- 圃場や必要な農機具が揃っていることなどの条件を満たしていれば、経験の有無は問いません。企業によっては定期的な巡回や講習会等の開催を行っており、初心者の方も安心して取り組める環境をご用意しています。
- 小規模でも取引できますか?
- 各社で基準や条件が異なります。小規模でもお取引させていただいているケースもございますので、ぜひお気軽に各社にお問い合わせください。
- 必要な機械はどのようなものがありますか?
- トラクター(ロータリー、畝上げマルチャー)、薬剤散布機、管理機(カルチ)、トラック(軽トラ)、ブロードキャスター(肥料散布機)は必須です。このほか企業によっては導入を推奨しているものもあるため、詳しくは各社にお問い合わせください。
- 必要な資材はどのようなものがありますか。また、初期投資費用はどのくらいですか?
- 必要な資材はマルチ/苗/肥料/農薬となります。購入場所や使用する農薬・肥料によって価格は異なりますが、約9万~13万/10a程度となります。詳しくは各社にお問い合わせください。
- 休耕地で荒れている畑がありますが、来年から栽培できますか?
- 前年から深耕や土づくりをすれば栽培は可能です。企業によっては土壌分析に基づいて施肥設計を行い、必要な作業の指導を行っております。詳しくは各社にお問い合わせください。
- 連作障害対策として毎年圃場を変える必要はありますか?
- 連作障害が発生することもあるため、可能であれば圃場を毎年変えることをお勧めします。ただし、何十年と同じ圃場で作っている生産者もいらっしゃいますので、土壌消毒の実施や堆肥の散布等を適切に行えれば必ずしも圃場を変える必要はありません。
- 有機栽培や無農薬栽培は可能ですか?
- 可能です。ただし基本的には露地での栽培になりますので、病虫害が発生し収量が減少する危険性からお勧めしません。
- 支柱を立てたり芽かきをする必要はありますか?
- 生食トマトのように誘引や芽かきの作業は必要ありません。定植後から収穫までの主な作業は、薬剤散布と除草になります。
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募集企業一覧(50音順)
NEWS & TOPICS
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ライトフィールド様の機械収穫の様子【日本デルモンテ㈱】
2023.8.31
圧巻の機械収穫の様子を動画に収めました。
ライトフィールド様の機械収穫は順調です【日本デルモンテ㈱】
2023.8.31
写真はライトフィールド様(新潟)の圃場です。
今年は天候にも恵まれ、順調に収穫できています。加工用トマト栽培開始3年目、たくさんのトマトが取れる喜びを感じています。
明日より機械収穫が始まります!【日本デルモンテ㈱】
2023.8.18
写真はライトフィールド様(新潟)の圃場です。
トマトがだいぶ赤くなりました。8/19から機械収穫が始まります。
栄農人様の圃場を視察しました【全国トマト工業会】
2023.8.14
2023年8月9日、全国トマト工業会原材料委員会は、山梨県北杜市にある栄農人様の加工用トマトの圃場を視察しました。
50aある圃場は隅々まで手入れが行き届いており生育は順調です。これより収穫の最盛期を迎えます。
(下段写真右はご案内いただいたサブリーダーの岩波さん、左は工業会・小後摩専務)
全国加工用トマト生産振興協議会総会が開催されました【全国トマト工業会】
2023.8.14
2023年8月8日、山梨県甲府市において、全国加工用トマト生産振興協議会総会が開催されました。総会終了後、引き続き意見交換会が開催され、本年度の生産状況等について活発な意見交換・質疑応答が行われました。
同協議会は、国内の加工用トマトの産地の経営安定と振興を図ることを目的とし1962年8月に発足、現在は主要産地10県の行政及び生産団体が加盟しております。
生育は順調です!【日本デルモンテ㈱】
2023.7.30
ライトフィールド様(新潟)の現在の圃場の様子です。
トマトが赤くなるのを待つのみです。
北海道加工用トマト拡大協議会総会が開催されました【全国トマト工業会】
2023.7.26
2023年7月24日、北海道沼田町において、北海道加工用トマト拡大協議会の令和5年度総会が開かれ、優良生産者を表彰するなど本年度の事業計画や収支予算が承認されました。
同協議会は、北海道内の加工用トマトの生産と消費拡大を目指し2022年12月に設立。参画団体からの意見や課題を共有しながら栽培技術の向上や普及促進活動などを行っております。
(写真は挨拶をする会長・横山茂沼田町長)
加工用トマトの定植調査を行いました【全国トマト工業会】
2023.5.23
写真は5月23日茨城県内圃場の生育状況です。
4月24日に定植し、順調に生育しています。
2022年度の優良生産者表彰を行いました【全国トマト工業会】
2022.11.15
2022年11月15日、長野県において、6メーカー共催の生産振興研修会が開催され、そこで12名の優良生産者が発表され表彰を受けました。 プレゼンターは全国トマト工業会の井垣副会長(㈱ナガノトマト代表取締役社長)。
全国トマト工業会HPのご紹介【全国トマト工業会】
2020.8.24
全国トマト工業会のホームページでは、加工用トマトと生食用トマトの違いや、トマトに関する豆知識などをご紹介しています。ぜひ一度ご閲覧下さい!
◆トマト加工品について◆
◆トマトのちょっといい話◆
なお、全国トマト工業会ではトマトに関する情報満載の小冊子『Tomato mini Book』を無料で提供しています。ご希望の方はこちらよりお申込み下さい。
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岡本食品株式会社
食卓に笑顔と彩りを ∼安心・美味しさ・笑顔を詰めてお届けします∼
1921年にトマトソース加工業者として創業して以来、国産原料にこだわって作られたトマトやみかん、モモなどの缶詰製品は、『信頼のOKブランド』として学校給食をはじめ、さまざまな場面で多くのお客様に愛されています。「良い製品は良い原料からしかつくることはできない」。国産原料の需要がますます高まる今、安心・安全でおいしい商品をお届けするために、岡本食品では生産者の皆さんと共に考え、共に行動し、信頼関係を培うところから製品づくりに取り組んでいきます。皆さんのお力添えをお待ちしています。
【問い合わせ】
農産原料購買部
TEL:090-7020-7193
担当:永江
カゴメ株式会社
「畑は第一の工場」というものづくりの思想を持って取り組んでいます
日本で初めてトマトを栽培したカゴメは、創業以来120年以上も契約栽培に取り組んでいます。自社で保有する7500種の中から、栽培性や収量性に優れ、おいしいトマトジュースになる品種を提供し、9人のフィールドパーソンが畑を訪問して最適な栽培方法を提案します。
2014年に加工用トマト専用の収穫機を開発し、各地で導入が進んでおり、今後も機械化を推進し、効率的な農業を目指します。夏場の安定した収入の確保につながる加工用トマトの契約栽培。日本人の野菜不足解消のためにも、カゴメと一緒に取り組んでみませんか?
【問い合わせ】
生産調達本部 野菜原料部 那須事務所/室井、薄井、阿久津
TEL:0287-36-6598
(8:30~16:30※土日・祝日除く、なお月金は休みの場合があります)
【募集エリア】
栃木県、群馬県、茨城県、千葉県、長野県、新潟県、静岡県
ゴールドパック株式会社
おいしいトマトジュースは畑から!一緒にトマトを育ててくださる方大募集
●初めての方にも安心! 農協・当社技術指導員が巡回による栽培指導を致します。
●地区ごとに経験豊富な先輩農家様をご紹介しますので、何か分からないことがあれば気軽に相談できます。
●契約栽培で取引き価格が決まっています。出荷期間内の収穫物は全量出荷ができ、値崩れしません。
●出荷容器(コンテナ)の準備や運賃は当社が負担致します。
おいしいトマトジュースをお客様にお届けするため、一緒に頑張りましょう。
【問い合わせ】
生産本部 松本工場製造部 農産原料課
TEL:0263-25−3417(9:00~16:00※土日・祝日除く)
【募集エリア】
長野県、山梨県
長野興農株式会社
大地の豊かな恵みを食卓に
★長野興農で契約栽培するメリット★
◎出荷期間中(例年7月下旬∼9月中旬)に収穫されたジュース用トマトは、すべて買い取ります。(※但し、当社出荷規格に適合するものに限ります)
◎基本単価があらかじめ決められた契約栽培なので、消費動向に左右されず安心して取り組めます。
◎出荷用の容器(コンテナ)は当社で用意いたします。出荷経費はかかりません。
長野県の農家の皆さん!弊社のトマトジュースは長野県産のトマトを使用しています。あなたの生産したトマトをジュースにしてみませんか?
【問い合わせ】
資材原料部 原料課
TEL:026−246−5288
(9:00~16:30 ※土日、祝日を除く)
【募集エリア】
長野県
株式会社ナガノトマト
ナガノトマトと一緒に愛果(まなか)を育ててみませんか?
愛果(まなか)は当社オリジナルの加工用トマト品種です。大玉、中玉、小玉とタイプの異なる品種を取り揃えており、生産者様のご都合や、栽培管理に従事される方の人数に合わせ、最適な品種をご提案することが出来ます。
新規生産者様に対しては、特に手厚い指導を行っておりますので、初めての方でも安心して栽培に取り組んで頂けます。また、加工用トマトは事前に契約単価が決められているので、収入目安が計画しやすい品目です。
まずは小面積から、当社と一緒に愛果(まなか)を育ててみませんか?
【問い合わせ】
調達部 農業生産課
E-mail:
n-abo@naganotomato.co.jp(担当:安保)
r-kitahara@naganotomato.co.jp(担当:北原)
【募集エリア】
長野県
日本デルモンテ株式会社
国産の加工用トマト作りを支えてくれる契約栽培農家を募集!
加工用トマトは、農業経験が浅い方でも作りやすい作物です。初期投資が少なく、処理工場までの出荷経費が弊社負担となるほか、出荷用コンテナも無料で支給します。
弊社で品種改良を行った専用品種を栽培し、収穫したトマトはシーズン通して決まった契約価格で買い取りますので相場に左右される心配はありません。エリアごとに社員が巡回して、栽培について勉強会も随時開催中。
加工用トマトの栽培を次世代につなげていくために、日本デルモンテと一緒に国産のトマトジュース作りに取り組む契約栽培農家を求めています。
【問い合わせ】
農産原料部 原料グループ 長谷川
TEL:080-4159-9409
E-mail:shasegawa@delmonte.co.jp(8:30~17:00※土日・祝日除く)
山形食品株式会社
生産者と消費者をつなぐおいしい架け橋。
当社の製品は全て山形県産の契約栽培トマトから作られます。良品全量買い取りと安心で、出荷関係の資材費がかからず安定した所得が得られるのも魅力です。栽培形態は手収穫栽培と大規模面積での栽培による機械収穫の2タイプ。現在は内陸地方での栽培のみですが、その他の地区で栽培をご希望の場合は、是非ご相談ください。当社ではJAグループである強みを生かして、栽培指導などのサポートも行っていますので安心して栽培に取り組んでいただけます。山形の気候風土を十分に生かした、情熱で真っ赤なおいしいトマトを育ててみませんか?
【募集エリア】
山形県
ハグルマ株式会社
安全安心で美味なる食品を消費者の皆様にご提供いたします
本社、生産工場のある和歌山県を拠点に、トマトケチャップ、ソースを中心とした品目の製造販売を行っています。国産原料使用商品については一部産地育成にも取り組んでいます。現在、和歌山県と奈良県で加工用トマトの契約栽培を行っており、その取組内容についてご紹介いたします。
◆加工用トマト初心者の方でも安心して取り組めるよう、定期的な勉強会と先輩農家様との交流の実施
◆出荷容器の必要な数量の貸出
◆契約栽培による買取価格の安定化と期間内に出荷される規格内の原料についての全量引き取り
ご興味のある方からのご連絡をお待ちしております。
【問い合わせ】
生産部業務課 山崎・上野
TEL:0736-66-3388
E-mail:siire@k-haguruma.co.jp
【募集エリア】
和歌山県、奈良県
コーミ株式会社
お客様に「いい味、いい笑顔」をお届けします
愛知県は加工用トマトの産地の草分けであり、最も早く収穫されるエリアの一つです。
この主産地の真ん中に工場を建設した当社は、海外産のトマトペーストを加工して製品を作るだけではなく、地域の農協や生産者と協力しながら、国産加工用トマトを使った製品の開発を進めています。
さらに、国産トマトの契約栽培を拡大して日本の食糧自給に貢献し、一次産業や地域の活性化に貢献したいと考えています。
【問い合わせ】
調達グループ/林 康弘
TEL:080-4132-9161
E-mail:h-ito@komi.co.jp または y-hayshi@komi.co.jp
【募集エリア】
愛知県
【募集備考】
栽培面積は10アール以上であることが望ましいです