安定収入を支えるカゴメの契約栽培とは。生産者と共に目指す、国産加工用トマト生産の拡充

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安定収入を支えるカゴメの契約栽培とは。生産者と共に目指す、国産加工用トマト生産の拡充

安定収入を支えるカゴメの契約栽培とは。生産者と共に目指す、国産加工用トマト生産の拡充
最終更新日:2020年06月18日

日本を代表する食品メーカーとして、120年以上に渡り日本の食卓を支えている『カゴメ株式会社』。同社の主力商品であるトマトジュースに使用される加工用トマトは、全国の契約農家によって大切に育まれています。「畑は第一の工場」と定義するカゴメの野菜づくりの思いを、契約農家の声と共にご紹介します。

「畑は第一の工場」。カゴメの契約栽培とは

1899年創業の『カゴメ株式会社』。農業から生産、加工、販売と一貫したバリューチェーンを持つ同社は創業から現在に至るまで、国内において加工用トマトを契約栽培で生産し、加工人参、葉野菜にも展開しています。

「畑は第一の工場と考える当社は、良い土壌を作るため、契約農家さんと共により良い畑づくりを進めてきました。フィールドマンと呼ばれる各地区の担当者が契約農家の畑を巡回し、栽培方法をはじめ、トマトの生育状況に合わせた的確なアドバイスを行っています」。

そう話すのは、フィールドマンのカゴメ野菜事業本部の益子延夫さん。東日本エリアでは8名のフィールドマンが畑を巡回し、作付けから収穫まで契約農家をサポートしています。
カゴメの契約栽培の特徴は次の通り。

■安定した取引価格で全量を購入

一般的に農畜産物の取引額は市場価格によって変動するため、経営の安定化が図りにくい面があります。カゴメは契約時に取引価格を提示し、全量を購入することで生産者の価格変動による不安を払拭。経営の安定化を図ることができます。

■作業の機械化で作業負担の軽減をサポート

生産者にとって最も負担の大きい収穫作業を『ヤンマー』と共同開発した収穫機「Kagome Tomato Harvester」を貸与することで、作業負担を軽減します。

■きめ細かな栽培指針

長年培ってきた国産加工用トマトの栽培技術をきめ細かな栽培指針として提供。加えて、フィールドマンによる硝酸イオン濃度測定による肥培管理や的確なアドバイスにより、生産者は不安なく栽培に専念することができます。

「野菜の露地栽培はハウス栽培に比べてコストをかけずに規模拡大ができる反面、天候に左右されるデメリットはありますが、契約農家さんと共に培った技術と知識を基にしたカゴメ独自のきめ細やかな栽培指導により、初めてトマトを手がける農家さんでも安定した収量と収入が期待できます」(益子さん)。

国産加工用トマトの生産量拡大のため、契約農家と二人三脚で歩み続けるカゴメ(株)。企業と生産者、双方にメリットをもたらす契約栽培は、日本の食文化を支える大きな存在となっています。

機械収穫単収日本一を誇る、契約農家

岩手県北部の岩手町で、有機発酵堆肥を軸にした野菜づくりを行う『株式会社アンドファーム』。2012年からカゴメの契約農家として加工用トマトを栽培しています。90haもの広大な農地で栽培するのは岩手町のブランドキャベツである春みどりのほか、レタス、トウモロコシ、ブロッコリー、長イモなど。その高品質な野菜はプライベートブランドを展開する大手スーパーをはじめとする取引先から高く評価され、私たちの食卓に彩を添えています。

社長の三浦正美さんは、カゴメとの契約栽培に至った経緯を次のように話します。
「同じ畑で同じ野菜を作り続けていると、どうしても連作障害が起こりやすくなります。そこで考えたのが異なる科の作物を作付けすることです。アブラナ科のキャベツに対し、トマトはナス科なので条件に合っていました。また、もともとB to Bをビジネスモデルとする当社に、カゴメさんの契約栽培の方針がマッチしたことも理由の一つです」。

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カゴメとの契約に至ったいきさつを話す三浦社長

キャベツやレタスと収穫時期が異なる加工用トマトは、作業工程を分散できる面でも同社にぴったりな作物。0.2haの畑からスタートした加工用トマトは、カゴメの栽培指針と益子さんの的確なアドバイスによって順調に生育しました。

転機が訪れたのは契約から2年目のこと。より安定した収益を得るため、同社は作付面積を1.6haに拡大します。高品質なトマトをより多く購入できるカゴメにとってもそれは願ってもないことでした。しかし、面積を拡大したことで新たな問題が発生したと、三浦社長は言葉を続けます。

「契約当初の収穫は全て手作業で行っていました。しかし、面積が大きくなると人海戦術だけでは難しい面が出てきます。カゴメの栽培指針には熟期を揃えるための方法が細かく記されていますが、手作業の収穫ではそれに追いつかないことが懸念されました」(三浦社長)。

そこでカゴメから提供されたのが、収穫機「Kagome Tomato Harvester」です。収穫機械の導入により一気に作業が軽減した同社は2019年には10a当たり8.3tの収量を達成。全国のカゴメ契約農家による機械収穫において日本一に輝きました。

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収穫機「Kagome Tomato Harvester」(カゴメ株式会社提供)

「カゴメさんの栽培指針は実に細かく分析され、的確な指示が記されています。そこにはカゴメのトマトにかける情熱が強く感じられます。私たち生産者はそれに応える加工用トマトを育てることが使命です」と、カゴメへの絶大な信頼を寄せる三浦社長。

『アンドファーム』は今後、加工用トマトの作付面積を2haまで拡大し、より安定した収益を目指す方針です。

日本の農業の共存共栄を図り、農業振興に貢献

カゴメの契約農家になることで生産者が得られるメリットは、収益の安定のほか、運送費やコンテナ 、手数料などの経費がかからないことが挙げられます。生産者は農業本来の姿である「ものづくり」に集中することで、より良い農作物を作ることができます。こうした取り組みの背景には、野菜を生み出す農業を支える企業としての思いがあります。

「高齢化が進む地域では、農業生産基盤の脆弱化が問題となっています。農業が抱える課題をカゴメと契約することで解決へと導き、地域活性化や農業振興に貢献していきたいですね」(益子さん)。

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談笑する益子さん(左)と三浦社長(20年4月22日撮影)。コロナ禍にありながらも、連携を密にして生産に当たっています

同社は2025年のありたい姿として「食を通じて社会課題の解決に取り組み、持続的に成長できる強い企業」というテーマを掲げています。生産者に寄り添いながら日本の農業の共存共栄を図るカゴメの取り組みは、契約農家と共にますます発展していくことでしょう。

カゴメでは現在、加工用トマト全量買い取りの契約栽培農家を募集しています。
興味を持たれた生産者の方はぜひ、カゴメの話を聞いた上で検討してみてはいかがでしょうか。

▼契約栽培募集エリアは以下の通り
青森県、岩手県、秋田県、宮城県、福島県、栃木県、茨城県、千葉県、群馬県、長野県、新潟県、静岡県

【お問い合わせ】
カゴメ株式会社 野菜事業本部 ベジタブル・ソリューション部 フィールドグループ 那須事務所
担当:室井、薄井、阿久津
☎ 080-2167-0762または080-2194-9099
8:30~16:30(土日・祝日除く、なお、月金は休みの場合があります)
ホームページはこちら

【取材協力】
株式会社 アンドファーム(いきいき農場)
岩手県岩手郡岩手町大字久保5-30-3
ホームページはこちら

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