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新福青果 永田洋介さん

みやざき農業人材発掘事業農業で生きていく。みやざき農業人材発掘事業農業で生きていく。

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宮崎の農業を知りたい!

どんな人々が就農している?

新福青果
(宮崎県 都城市)

永田洋介さん

大学では情報システムを学び、卒業後は東京でシステムエンジニア(以降、SE)として就職。その後、ホテルの新システム導入プロジェクトに関わるなどSEとしてのキャリアを積み、2020年7月に奥様の地元都城市へ移住後農業法人に就職。

スマート農業先進企業へシステム担当として転職。
農業の新しい働き方を発見!

宮崎で農業を始めたきっかけ
奥さんの地元で伸び伸びと子供を育てたいという思いで移住を決断!

移住のきっかけは、奥さんの「自分が育った都城で子育てをしたい」という言葉からでした。東京でのSEとしてのキャリアを生かせる新たな職場を求め、複数の転職エージェントへ登録。宮崎県都城市でのSE職を探すことから転職活動を始めました。しかしながら都城市でのSE職の求人は少なく、思うように転職活動が進まないことから、まずは移住してから、現地で就職先を探すことにしました。
移住後、市役所に転居手続きに行った際、偶然移住支援のサポート窓口に遭遇。そこでSEの仕事を探す中、ふと農業への興味を語ったところ、スマート農業で注目を浴びている現在の会社を紹介されました。それまでは農業の世界にSEの仕事があること自体思いつかず、「農業」というキーワードでは仕事を探していませんでした。大学生活で、他学部のキャンパス内で体験した農業が楽しかった記憶として蘇り、農業への興味を口にしたことで今の生活が実現することとなりました。東京での転職活動では「SE」と「農業」は結びつかない言葉でした。現地だからこそ巡り合えた会社だと痛感しています。
面接まではSE職として採用されるかどうかわからず、家族からは畑仕事が本当にできるのか体力的な面で心配する声がありましたが、自分の技術が生かせる会社と信じ面接を受けることにしました。
これまでのSEとしての実績を評価して頂き、2020年8月に入社。研修期間を経て翌年4月に正社員となりました。

現在の農×みやざき暮らし
入社当初は畑作業で土の香りを感じ、今はシステム開発に取り組む毎日

スマート農業先駆け企業として先進的な取り組みを進める有限会社新福青果で、2019年にスマート農業実証プロジェクトのメンバーとして新しい人生が始まりました。入社後しばらくは圃場での農作業に従事しました。その後はシステム担当として、業務効率化のためのシステム開発を行っています。
通常は朝8時に出社。メールチェックを終えると、これまで開発してきたシステムのチェックや現在進行中の開発に取り掛かります。退社は基本17時ですが、開発中は少し残って頑張るときもあります。自分の立てた計画に沿って比較的自由に仕事ができています。社内におけるITリテラシーの意識改革も進め、データ管理の重要性を社内に浸透させ、より魅力的な会社になるサポートをしていきたいです。
都城市は、商業施設もあり自然もあるというバランスの良い街でとても住みやすい印象です。また穏やかな環境で子供を育てられる安心感もあります。休日は近くの公園や、時には鹿児島へも遊びに行き家族での時間を楽しめるようになりました。東京では電車移動が基本でしたので、極力外出をしない生活をしていました。こちらでは自動車での移動が中心のため、行きたいところに自由に移動でき外出する機会がとても増えました。食事に関しても、東京でも美味しいものはありましたが、こちらでは何を食べても美味しいというのが実感です。奥さんの作る料理も一層美味しく感じます。

就農希望者へのメッセージ
新たな移住就農スタイル。今後、農業分野で必要となるシステムエンジニア

一般的に農業法人が求める人材は、生産現場や加工現場の作業者が中心だと思いますが、先進的な農業法人ではシステムのプロを採用する時代になっています。他業種からの転職者も数多く存在しています。私も転職活動を始めた当初は「都城市」と「SE」というワード検索で転職活動を行っており、農業は考えていませんでした。今後、地方移住を検討される方は固定観念にとらわれず、自分の得意分野に加え「農業」というワードも付け加えて転職活動することをお勧めします。また自治体毎に独自の支援もありますので、事前に一度現地を訪れることも大切です。現地でしか聞けないこと、その場でしか感じることができないことが必ずあります。

  • いまの仕事のやりがい

    自分の得意分野が直接業務改善に生かせる喜び

    農業の世界はまだまだシステム化が進んでいないのが現状です。そうはいっても闇雲にシステム導入をすることが最適とは限りません。必要性についても十分検討が必要です。システム導入にあたっては既存システムを導入すべきか自社開発をするのか、費用対効果も踏まえ最善の方法でシステム化を進めていきたいと思っています。今、自分の開発したものが会社でダイレクトに稼働しています。責任も大きいですがやりがいも感じています。

  • 印象的だったトピックについて

    これまで築いた実績と今後の目標

    入社後の現場作業研修の後、最初に取り組んだのが「農作業管理システム」。その後「勤怠管理システム」「データ集計システム」「作物の計量システム」など新たな開発を進めてきました。現在は発送業務に関わるシステム開発を進めています。一つずつですが着実にシステム化を進め、将来的には発注から出荷までをすべて「見える化」できるようにしていきたいと思います。

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