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ピーマン農家 織田征彦さん

みやざき農業人材発掘事業農業で生きていく。みやざき農業人材発掘事業農業で生きていく。

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宮崎の農業を知りたい!

どんな人々が就農している?

ピーマン農家
(宮崎県 西都市)

織田征彦さん

イタリアンレストランに就職後順調に実績を積んできたが、
2020年に心機一転独立就農。
ピーマン栽培で地域上位の収量をキープしながら、
旅行やDIY、料理など忙しくも充実した生活を送る。

自分のやりたいことを叶える人生を!
選んだ場所は「住みたい田舎」上位の宮崎県西都市

宮崎で農業を始めたきっかけ・取り組みの内容
自分の力で楽しい人生を送りたい。そして選んだのが宮崎の施設ピーマン

移住就農前は、イタリアンレストランでスーパーバイザーという立場で仕事をしていたため、多くの苦労を抱えながら仕事に向き合っていました。35歳の頃、食材をつくる「農業」という仕事に興味を持つようになると、ふと新しい人生を考えることが多くなりました。しかし、その時は辞める勇気がなくレストランでの仕事を続けることにしました。その8年後、過労が一因の病気を発症したことをきっかけに、これまでストレスを感じていたサラリーマン人生に見切りをつけ、かねてより興味のあった「農業」を仕事にして、自分の力で楽しい人生を築いていこうと決意します。
地元の千葉県内にも魅力的な就農場所はありましたが、自分を追い詰めるつもりであえて地元から離れた場所での再出発を考えました。楽しい人生を送る場所を決めるため、まず「暖かい季候」、「海と山と川があること」を条件に、東京で開催されている就農相談会へ参加。そこでいくつかの魅力的な候補地に出会いましたが、中でも一番印象に残ったのが施設ピーマンで移住就農を推進する宮崎県西都市でした。内容を説明して頂いた担当者が唯一、「いくら稼げるか」具体的な平均収入額を教えてくれたのです。それは将来設計をする上でとても重要なことだったので、本気で移住を考える大きなきっかけになりました。資金面や施設面等でも他より充実していた点が多く、自分が目指すライフスタイルを具体的にイメージできたので、2019年9月、移住支援事業の宿泊就農体験に参加し宮崎を訪れることに。空港到着後、目の当たりにした青く広い空とパームツリーが並ぶ景色が、思い描いていた南国のイメージと重なりここで暮らそうと心に決めました。

現在の農×みやざき暮らし
仲間に助けられ、移住3年目で平均以上の単位収量を達成!

2020年6月に移住、翌月7月から西都市の紹介により地元のピーマン農家で研修を開始。そこで基本を学び、翌年JAのトレーニングセンターで営農をスタート。1年間みっちり研修を受けながらピーマン栽培を実践しました。試行錯誤の連続でしたが、最初の研修で指導頂いた師匠を始め関係者の方々のサポートによって、初年度は15aで18tを収穫。平均単収以上の収穫量を達成し表彰までして頂きました。
2022年7月、移住就農者向けに新設されたビニールハウスで晴れて研修をスタート。ピーマン栽培は9月に定植、そこから翌年6月までは日々ハウスでピーマンの世話をすることになります。普段の生活は朝5時に起床、7時にはハウスに向かい農作業を始めます。環境制御されたハウスの中で日々の作業を行い、夕方になると夕焼け空を眺めながら帰宅。夜は宮崎の食材を使った料理に腕を振るいます。自宅のテラスに設置したハンモックでは満天の星を眺め、10時頃には就寝というストレスフリーの生活を送っています。閑散期の7月後半から1ヶ月間は、念願のバケーションを実現!お世話になっている方々と旅行を満喫しています。サラリーマン時代には考えられない長期休暇が今現実のものになりました。
都会の生活に比べ、1日がとても長く充実した日々を送っています。仕事が早く終わった時には、ゴルフやサーフィンや釣りなどアウトドアスポーツを楽しめるのも宮崎の魅力です。

就農希望者へのメッセージ
安易な移住就農は失敗の元。しっかり計画を立ててから!

移住就農は80%以上の成功確率が見込めるまでは、しっかり準備をすることをお勧めします。人生設計・資金計画の面で不十分な状態ではお勧めしません。真剣な姿勢で臨みしっかり計画を立て、成功するという強い信念があれば、「稼げる場所」と「協力してくれる仲間」はきっと見つかります。
信念を持って頑張り続ける人には楽しい道が開けます。私も、人生を楽しむために毎年目標を設定しています。今年は九州一周の旅をすることができました。他にも「熱気球に乗る」「夏祭りを開催する」「仲間が泊まれる離れ付きの自宅をつくる」など、そんな目標を達成するために46歳のおじさんが全力で取り組めている・・・そのことが、今とても嬉しいです。

  • いまの仕事のやりがい

    自分の努力が成果につながる。
    それが独立就農

    当施設には全自動環境制御管理システムが導入されていますが、収量アップにはより知識を深めシステムを有効活用することが必要です。もちろんそれだけでは成功はできません。昨年は師匠から学んだ毎日の地道なルーティーンを確実に守ってきました。簡単そうで意外と疎かになる作業です。新たな知識の習得と基本作業の両立が成果となり自分に帰ってきます。これは苦労ではなく、独立就農のやりがい以外のなにものでもありません。

  • 印象的だったトピックについて

    宮崎の「自然」と「仲間」が
    アウトドア派に変えてくれた!

    これまではインドア派でしたが、宮崎に来て180度変わりました。自動車も購入し30分圏内にある山や川、海に出かけることが多くなりました。季節感を大事にするようにもなりました。夏には仲間たちとバーベキュー、旅行、自ら企画した夏祭りで盛り上がりました。十五夜は月見団子を作り、ハロウィンやクリスマスはDIYで自宅に飾りつけしてケーキを作ってみんなでパーティ。季節のイベントを思いっきり楽しんでいます。

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