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日向ハッピーファーム 米澤和博さん

みやざき農業人材発掘事業農業で生きていく。みやざき農業人材発掘事業農業で生きていく。

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宮崎の農業を知りたい!

どんな人々が就農している?

日向ハッピーファーム
(宮崎県 日向市)

米澤和博さん

奈良県から日向市にサーフィン移住。
宮崎で結婚後、子どもたちとのふれあいを大切にするため農業の道へ。
海に近い場所にハウスを建設し、ミニトマト栽培に従事すること3年目。
現在は移住就農サポートにも取り組む。

サーフィンは自分のライフワーク!
その生活を実現してくれたのが日向市のミニトマト

宮崎で農業を始めたきっかけ・取り組みの内容
子どもたちとのふれあいの時間を作るために、たどり着いた仕事が農業

地元奈良県では、寺社仏閣を中心に屋根瓦の施工を行う、歴史ある県ならではの瓦職人として人生を送っていました。その頃から日本各地のビーチに足を運び、趣味のサーフィンとともに生活ができる場所を探していました。その結果、温暖な気候で1年中サーフィンが楽しめ、南北に長い海岸線に数々のサーフポイントを有する宮崎に惹かれ、15年前に日向市に移住。移住当初は、これまでの職人技術を生かした仕事を探したのですがなかなか見つからず、車が好きだったこともあり自動車関連の仕事に就くことになりました。当時からサーフィンを取り入れた生活が実現でき満足していましたが、結婚して子どもが生まれると、より子どもたちとのふれあいの時間を大切にしたいと思うようになりました。時間に縛られず、「家族」と「趣味のサーフィン」を両立させることができる仕事は何か、宮崎に住み身近に挑戦できる仕事は何かを考え、そこで農業に関心を持つことになります。
まずは日向市役所へ相談に行き、色々な就農支援制度を紹介していただいた結果、営農スタートまでのサポートもしっかりしていたことから夫婦で話し合い、本格的に就農を考えることにしました。自分なりに勉強した結果、品種の多さ、栽培環境で味も収量も変わるという点などに奥深さを感じ、最終的にミニトマト栽培にチャレンジすることを決意しました。まず研修場所として、JAの方から門川町で農業を営む代表的なミニトマト農家さんを紹介して頂き、そこで先進的な「養液栽培」を学ぶことになりました。

現在の農×みやざき暮らし
すぐそこに海がある環境で、ミニトマト栽培×サーフィンの生活!

「養液栽培」の研修後ビニールハウスを新設し、そこから収穫を始め今年で3年目になります。5連のビニールハウスの総栽培面積は約20a、サンチェリーピュアという品種をメインに、その他数種類のミニトマト栽培に取り組んでいます。現在、従業員数は4名で、うち2名は就農当初から手伝ってもらっているサーフィン仲間、残りの2名はハローワークを通じ今年採用した主婦の方です。この2年間は勉強の日々でしたが、初年度からJA部会内で単収トップの収穫を達成することができました。これは栽培効率の高い「養液栽培」を学べたことが一因でもあります。 効率化を推進するためにハウスにはモニターを設置し、室内の温度・湿度・炭酸ガス濃度も管理できるようにしています。いかに最適な環境を作れるか、常に研究しながら収量アップを目指しています。今後は、単収20tを目指して努力したいと思います。
ミニトマト栽培の1年のスタートは、お盆前後から始める苗の定植からです。そこから栽培管理を続け10月前半から収穫が始まり、翌年の6月末まで収穫が続きます。 1年で1作という長期栽培となりますが、7月は病害虫予防も兼ね、一度根を枯らしてハウス内を完全にリセットします。7月中旬からお盆休みまでの約1ヶ月間は、休暇期間に充てることにしています。子どもの夏休みの時期に重なるため、一緒に夏休みをエンジョイすることができます。この仕事の大きな魅力のひとつです!

就農希望者へのメッセージ
移住就農希望者たちの役に立ちたい。そして日向市を盛り上げたい

日向市は波が良く、魅力的なサーフスポットが多く存在します。海へのアクセスも良く、ハウスから海までは車でたった3分。そんな環境に魅了され県外から多くの人が移住していますが、最終的に仕事が見つからずやむなく移住を断念する方が少なくありません。そんな方に是非、ミニトマト栽培をお勧めしたいと思います。ここには温暖な気候・日照時間の多さなど、農業を営む上で最適な環境が整っています。自らが移住就農者という立場で、これから移住を希望される方の悩みにも寄り添い、研修なども受け入れたいと思っています。今後は日向の「農業&サーフィン」生活を発信し、日向市がミニトマトの一大産地になるように盛り上げていきたいです。

  • いまの仕事のやりがい

    奥深い作物だからこそ
    チャレンジしがいがあるミニトマト

    ミニトマトは栽培環境によって味が大きく変わることから、比較的手間を必要とする作物といわれますが、その分工夫次第で全く違うものができるという面白さがあります。現在、新しい取り組みとしてカラー品種の栽培を始めました。糖度10度を超えるようなプレミアム感のある高濃度トマトの栽培にもチャレンジする予定です。Instagramを活用し、自分たちのミニトマトを全国の方に知ってもらう取組も始めています。
    ▶日向ハッピーファームの公式Instagramはこちら

  • 印象的だったトピックについて

    サーフィンが繋ぐ
    「仲間」と「家族」の存在

    夏は早起きしてサーフィンをしてから仕事場へ。夕方4時には仕事を終え再び海に。そこにはいつものサーフィン仲間がいます。近くの町にはサーフィン移住者で、頼れるミニトマト農家の先輩がいます。サーフィンが繋ぐ人間関係はこの地で得られた大切な財産です。
    休日は子どもたちと一緒に海に出かけ、サーフィンを楽しんでいます。就農前、夢に見た「子どもたちとのふれあいの時間」を手に入れることができました。

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