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地域おこし協力隊OBインタビュー

地域おこし協力隊OBの活動状況

地域おこし協力隊OB
山口光司(やまぐち・こうじ)さん

東日本大震災発生時、東京で大学生活を送っていたわたしと野田村との出会いは、復興ボランティア活動がきっかけです。復興支援を通して触れた地域住民のひたむきさや優しさが忘れられず、大学卒業と同時に地域おこし協力隊に応募しました。そんなわたしにとって、野田村での暮らしは理想の生き方そのもの。協力隊の任期満了後、移住・定住に向けて地域の方や役場の人が支援してくれたおかげで念願の独立就農を果たすことができました。

地域おこし協力隊OB

ここでしかできない経験は人生の宝物です

現在は山ぶどう栽培を中心に村内の農家や企業の手伝いをしながら山ぶどう栽培の勉強をしています。漁業、農業それらに携わる人たちはまさに職人。学ぶことも多く、ここでしか経験できない魅力がたくさん詰まっています。お世話になった方たちへの恩返しのためにも今度は自分自身が発信者となり、減農薬栽培への挑戦やイベントの企画などを通し、村の役に立ちたいと思っています。野田村で栽培する山ぶどうは日本の在来種で、手間をかけて作る品種です。作物に興味を持ち、伝承することに価値を感じる仲間とともに、この素晴らしい野田村の魅力を発信していきたいです。

地域おこし協力隊OB

ボランティアについて

ボランティアの募集、山口さんの活動についてはこちらをご覧下さい。

農地と資金面

現在2ヶ所お借りしている圃場(ほじょう)のうち、1ヶ所目は協力隊2年目の年に農作業の手伝いをしていた農家さんよりお借りしました。もう1ヶ所は協力隊任期満了後の5月にお借りしました。作業小屋や機械などをそのまま引き継ぐことができたため初期投資を抑えることができ、自分は恵まれていると感じます。国による新規就農者向けの各種補助制度を受けるには、所得が一定以上となる就農計画が必須です。山ぶどう単作で考えていたわたしの場合はそれが難しく、協力隊任期満了後に村内で起業する際に受けられる村制度の起業支援補助金を活用しました。これから認定新規就農者を目指す方は山ぶどうのほか、他の作物を取り入れた就農計画を立てることをおすすめします。

新規就農の気になるあれこれ

大切な農地をお借りしているので、圃場の収量を下げないことを常に意識しています。自分が目指すのは無農薬による栽培ですが、今の技術では収量を下げることになってしまいます。まずは栽培技術を確立し、安定した収量と高品質化が目下の課題です。収入が安定するまではある程度時間がかかるため、その間の収入を確保することをおすすめします。わたしの場合は、農家や養豚場でアルバイトをして収入を得ていますが、野菜などの多品目経営、ワイナリーや塩工房などで働く方法もありますよ。農業は自分の裁量で仕事ができるメリットがある反面、自己管理がとても大切です。計画をしっかり立て収支のバランスを見極めることが成功につながると思います。

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