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畜産農家 代表取締役社長 小林英輝さん/従業員 松本紗理那さん

山梨で生きる就農ライフ -Live in yamanashi-

INTERVIEW 10
畜産農家
小林英輝さん
松本紗理那さん
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牧場と甲州ワインビーフの歩みを教えてください

小林:牧場がある甲斐市の上芦沢は標高1100mの高地で、私の祖父が仲間たちと山を切り拓いて農業を始めた戦後の開拓地です。乳牛1頭で酪農を始めて、1989年に肥育生産に移行しました。現会長である父が1991年に法人化し、甲州ワインビーフ生産普及組合の立ち上げに参画しました。当初は県内6人の個人事業主と1団体で運営していたそうです。
「甲州ワインビーフ」は、父牛の黒毛和種と母牛のホルスタインの交雑種です。県内には父牛・母牛ともに黒毛和種の「甲州牛」の組合もあり、いずれ統一銘柄としてブランディングしていく動きがあります。

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肥育・牧場経営のこだわりは?

小林:「甲州ワインビーフ」は当初から循環型農業を推進してきました。ブドウ生産量日本一の山梨県ではワインなどの加工品の製造も盛んです。かつてブドウの搾りかすは産業廃棄物でしたが、それを餌として活用しているのが「甲州ワインビーフ」。香り高くおいしい赤身肉が特長です。当社では、ブドウの搾りかすを発酵させて作った飼料を牛に与え、施設内の堆肥処理センターで牛の糞尿を有機肥料に資源化しています。その堆肥をブドウ・モモ農家さんに使っていただき、廃棄物を一切出さない循環型農業に取り組んでいます。
経営面では、先代の考えで人の生活スタイルに牛の生活を合わせています。生き物を飼う牧場は365日稼働が一般的で、畜産農家は休みなく働かなければなりません。当社は法人化することで雇用を確保して持続的な牧場経営を目指しています。自動給餌機などのシステムを入れてオートメーション化を進めるなど労働時間の削減にも取り組んでいます。

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山梨県に就農したきっかけ、経緯は?

小林:熊本にある東海大学農学部の畜産課を卒業後、食肉加工メーカーの販売会社に就職して3年半、営業をしていました。その間に狂牛病や牛肉偽装問題があり、食肉業界の信頼が揺らぐ事態に陥りました。そこで会長が「甲州ワインビーフ」を自分たちでお客様に直接届けようと直売所をつくることとしたため、25歳のときに会社を辞めて山梨に帰り、直売所の立ち上げから携わりました。出店後2年間はまったく売れませんでしたが、正しいことを繰り返しやっていくうちに少しずつクチコミで広まり、現在は3店舗を展開。2013年から牧場の代表取締役も務めています。

松本:動物と過ごすのが好きで、馬術部のある農業高校に進学しました。畜産学科はなかったので林業学科に入り、そこから動物関係の仕事を探して千葉県の牧場に就職しました。酪農がメインでしたが肥育も少しやっていたので興味を持ち、地元で肉牛の仕事を探してみると、実家のある甲斐市に小林牧場があることを知り、ここで畜産をしたいと思いました。

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牧場で働いてみた感想は?

松本:3カ月間の研修を終えて、本格的に肥育の仕事が始まったところです。牛がどんどん成長してまんまるになっていく姿がかわいく思えて、楽しみながらやっています。自然に囲まれ空気がおいしい環境は、牛たちにもきっといいはず。私も元気が出ます。
小林牧場は法人化していて労働時間もしっかり管理されているので、すごく働きやすいです。乳牛とはやり方が違うこともあり、今は助けてもらうことが多いので早く先輩のみなさんに追いつけるよう頑張ります。

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今後の目標・展望をお聞かせください

小林:「甲州ワインビーフ」の生産者を増やして、山梨の一大ブランド牛として多くの人に食べていただきたい。そのために加盟農家が切磋琢磨して山梨の畜産を盛り上げていきたいですね。今、私が懸命に取り組んでいるのが、飼料米の使用です。県内の米農家さんも畜産農家と同じように高齢化で水田が減っていく中で、県内産の飼料米を積極的に使うことで米の需要をつくり、地域と一緒に発展していきたいと考えています。

松本:小さい頃の夢は自分の牧場を持つこと。しばらくは独立するのは難しいと思いますが、ここでできる限りの肥育に関する技能を身につけるとともに、販売やPRなどの仕事も学びたいです。

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就農希望者へメッセージ

小林:生き物を扱うこの仕事は、誰でもできる仕事ではありません。だから私たちはこの仕事にプライドを持っています。国内の総生産量を考えても栄養源のたんぱく質である食肉は、外国産なしではとても賄うことができません。安心で安全なおいしい牛肉を作ってみなさんに食べていただく仕事に、私たちは使命感を持って取り組んでいます。
地域社会の持続的発展のために畜産ができることはたくさんあります。山梨県で畜産や農業がしたいという仲間をお待ちしています。

松本:育てた牛が食べられてしまうのはかわいそうだと思わないかと、周囲の人からもよく聞かれますが、私はいつも「おいしく食べてもらってこいよ」と、まるまると太った牛を見送っています。そのために、牛を可愛がって大切に育てています。動物とふれ合うことが好きで、自然の中で体を動かして働きたいという人は、きっと牧場の仕事を楽しめると思います。

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