IT導入に全力! 働きやすさもサービス力もUPで成長中の優良企業
北海道らしい風景といえば、どこまでも広がる空と大地。そこに転がる牧草ロールを想像する方も多いのではないでしょうか。酪農家の仕事は「牛を育てる」だけではありません。飼料として与える「牧草」を確保するのも重要な仕事です。しかし、せっかく育てた牧草も、それが余る農家では廃棄になるのが課題でした。そんな牧草を買い取り、必要とする牧場へ販売する。これがニッセン産業のメイン事業です。道北、道央など各エリアに担当者を置くことで、この広い北海道の全域をカバーしています。
飼料の販売だけにとどまらず、牧草を長期保存するためのラップ加工、もみ殻などの副産物を牛舎の敷きわらとして供給するためのルート開拓、ホタテ貝殻粉末の提案販売など、農家が求めるさまざまなニーズに対し、地域資源を有効活用した商品やサービスを提供しています。目指すのは、北海道の農業がこれまで以上に発展すること。持続可能な未来のために、食品ロスを少しでも減らすこと。まさに今、必要とされる「SDGs」の観点をいく会社です。活躍するのは平均37歳の若手から中堅の社員。そのほとんどが酪農業界の経験はなく、さまざまな職業で働いたのちにニッセン産業に入社しています。
農家さんの助けとなる情報を提案! 困りごとの解決が仕事につながる!
入社3年目の御園 武志さんも酪農業界は未経験。前職では住宅関係の営業職として働いていました。ニッセン産業に入社して、初めてこのようなビジネスモデルを知ったそうです。もう一つ驚いたのは、酪農業界にありながら他業種よりも「IT技術」を積極的に活用していること。Salesforce、Google Workspaceなどのクラウドサービスが導入されており、社員間の連絡からタスクにスケジュール管理、ビデオ会議に至るまで、仕事の多くがスマホやPCによって効率的に運用されています。ニッセン産業に入社した社員の多くが「ITリテラシーが高まった」と感じており、働きやすさを実感しているそう。
ある日の御園さんの1日です。スマホで社内SNSに出勤メッセージを投稿。朝早い商談だったため、そのまま現場へ直行。お客様を訪ねたところ、牧草が足りていないことがわかり、スマホでそのまま商談を開始します。在庫もクラウドで管理。牧草の産地や水分量、収穫した時期などが細かく書かれた「牧草カード」から検討してもらいます。写真付きなのでお客様も一目瞭然。購入が決まれば、そのまま会社の事務職へ手配依頼。営業といえば契約書の準備や、社内手続きの記入など書類に追われるイメージですが、御園さんは訪問を終えると車に戻ります。車内でスマホまたはPCを開き、商談内容の更新やメールのチェックなど数分作業して、また次の営業先へと向かいます。
「煩雑な書類管理に時間を奪われることなく、営業のことだけを考えていられます。このスマホがないと仕事は無理です」と御園さん。訪問後は車の中で活動報告などの事務処理や翌日の訪問先の確認をして直帰することも多いそうです。これにより残業時間が大幅に削減。ほぼ毎日、定時で仕事を終えてプライベートの時間を楽しんでいるといいます。
釧路営業所の所長として働く佐藤 雄太さん。入社当時、営業の経験は全くありませんでした。しかし、先輩のサポートによりさまざまな現場に同行し、仕事を覚えていったそうです。
営業職といえば車や家などの「商品」や、エステや教育などの「経験」をこちらが売る場合がほとんどだと思いますが、ニッセン産業の営業は全く切り口が違います。チャイムを押して「余っている牧草はありませんか? 足りていますか?」この質問から入れるので、門前払いを受けたり、冷たくあしらわれたりすることが他業種の営業よりも少ないそうです。「お客様のメリットとなる提案をして、喜んでもらい、売り上げにつがなることが仕事のやりがいです」と佐藤さんは話します。
商品の提案だけでなく人手不足も解消! 社員に「酪農ヘルパー」がいる珍しい形態
営業スタッフが、お客様と話す中でよく聞くのが「人手不足」という問題です。冠婚葬祭に病気など、休みが欲しいのに人がいない…。そんな時に牧場のスタッフに代わり、牛の管理をするのが「酪農ヘルパー」という仕事です。地域ごとに組合があり、そこに依頼することが主流ですが、ニッセン産業ではなんと、「社員」として酪農ヘルパーが働いています。営業スタッフは休みが取りたいお客様に対し、このサービスを提案して、自社の社員が対応。これは北海道でも大変珍しい働き方です。
入社5年目の本庄 優輝さんは酪農ヘルパー事業の話を聞き、立ち上げのスタッフとして入社しました。「営業社員が自分に変わって仕事をとってきてくれます。これにより安定した生活ができることが魅力です」と話します。
ニッセン産業の働き方として特徴的なのが「有給取得率の高さ」です。酪農ヘルパーもスマホから休みたい日を直接入力。休日申請によくある上司の機嫌や顔色を伺って……といった流れはありません。そもそもワークライフバランスを大切にしている会社なので、シフトとして問題のない日であればすぐに承認されます。本庄さんは最近、10連休を取得したそう。「酪農の仕事でこんな連休はありえない!」と現場ならではの働きやすさを教えてくれました。
佐藤 敦也さんは就職を考えた時に「営業や接客は苦手」という意識が働き、異業種ではあるものの酪農の世界に飛び込んだそうです。会社の手厚いサポートで入社後に別海高校 農業特別専攻科へ入学し、基礎を学びました。「作業を担当した牧場でトラブルが起きた際には営業スタッフが間に入ってくれるところも安心」と佐藤さん。適材適所、自分が活躍できる場所で働けるのも魅力だそうです。
ワークライフバランスを大切に、先進的な企業で一緒に成長しませんか
株式会社ニッセン産業 原 智則代表取締役も、地域資源有効活用の重要性は年々高まっていると感じているそうです。「弊社は独自のシステムで北海道の発展に貢献しています。創業からの売上高はもちろんですが、取り扱うサービスや体制などが日進月歩で進化していて、その成長を感じられるものと思います」と振り返ります。今後の目標は流通のノウハウを生かした全国展開。北海道産の牧草が道外へ出荷される未来はそう遠くありません。成長する会社では社員も成長していくと原社長は話します。SDGsのど真ん中をいく会社、ニッセン産業で、時代に求められる人材を目指してみませんか。
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