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地域や作り手の想いを伝える食のマーケット「Neighbors Food Market」開催レポート

地域や作り手の想いを伝える食のマーケット「Neighbors Food Market」開催レポート

2025年6月19日(木)・20日(金)に、東京・青山のスパイラルホールにて、「Neighbors Food Market」が開催されました。本イベントは、食の作り手と買い手がつながる商談の場であり、地域や作り手の思いを伝えるユニークな食のマーケットです。当日の模様をお届けします。

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Neighbors Food Marketとは

「Neighbors Food Market」は、FOOD & COMPANYと株式会社博報堂が共同で運営する食のマーケットプレイスです。通常はオンライン上で生産者やブランドなどの“作り手”と“売り手”をつなぐプラットフォームとして展開していますが、今回は昨年6月に続く2回目のリアル商談会を開催。
「作る、食べる、伝える」をテーマに、農家、漁師、加工業者、飲食関係者、バイヤーらが一堂に会し、つくり手とつかい手が直接対話し、理解を深めることで、持続可能な食の未来を育むことを目的とした取り組みです。
イベントでは多彩な出展者による展示・試食・商談が行われ、来場者の熱気に包まれていました。今回はその中でも特に注目を集めていた3つのブースをレポートします。

メンマの新しいヒーロー「メンマチョ」誕生!

まず目を引いたのは、放置竹林問題の解決と食の楽しさを両立させる新ブランド「メンマチョ」。ユニークなネーミングとポップなパッケージが印象的ですが、その背景には地域資源を活かした本気の取り組みがあります。
愛媛県西条市内で整備された竹林から収穫した「若竹」を使用し、地元の加工場にてpH管理を行いながら丁寧に発酵させ、人の手で一本一本カットするという、徹底した品質管理が行われています。商品ラインナップは、瀬戸内レモンをふんだんに使用しオリーブオイルに漬け込んだ“ちょっと新しいメンマ”「メンマチョ わたしの瀬戸内レモン」と、“メンマの可能性をさぐる”べく開発された「乳酸発酵生メンマ 調理用メンマチョ」(スクエア、ダイスカット、穂先)の2種類。今回のブースでは新しい味付けのメンマも数多く展示されていました。

素材の甘さをコクが際立つ落花生ブランド

続いてご紹介するのは、千葉・八街市の落花生農家が手がけるブランド「Bocchi(ぼっち)」。農薬不使用・無添加のピーナッツを使ったペーストやバターは、落花生本来が持つ優しい甘さと味わいがしっかりと感じられる一品。「農家が自ら手がける加工品」として、消費者との距離を縮める役割も果たしており、今回の商談会でも多くのバイヤーが関心を寄せていました。定番のピーナッツバターはもちろん、新商品の「ピーナッツみそ」なども人気を集めていました。

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お茶を“おいしい体験”に昇華させる

最後にご紹介するのは鹿児島発の「すすむ屋茶店」。茶葉販売にとどまらず、生活の中でお茶をどう楽しむかを提案するブランドで、シングルオリジン茶や、食とのペアリングを意識したラインアップが魅力です。
今回の商談会では、季節にぴったりの水出し茶も提供されており、注がれた瞬間から鮮やかな茶葉の緑色が目を引きました。また、水出しでありながらもしっかりとした香りが立ち、お茶の持つ奥深い美味しさを存分に実感できる仕上がりでした。
お茶の試飲に加え、「お茶のある暮らし」への提案も来場者の共感を呼び、特にライフスタイル提案型の小売店バイヤーから高い注目を集めていました。

Neighbors Food Marketは、食に携わる多様な立場の人々が垣根を越えてつながる場。単なる商談にとどまらず、価値観を共有し、持続可能な未来へと歩む「食の交差点」でした。

Neighbors Food Market

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