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中山間地域 農業の複合経営魅力物語 川崎ご夫妻

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中山間地域農業の複合経営魅力物語

05

三重県

HATAKEYA

川崎亮太さん・麻里さん

HATAKEYAの川崎さんご夫婦
PROFILE 人物紹介PROFILE 人物紹介

栽培作物

野菜多品目

耕作面積

畑作2ha

経営規模

本人

移住形態

Iターン

前職

会社員・青年海外協力隊

農地の取得

借地

就農までの期間

6年

移住した年

2018年

農業

×

農業

  • 多品目
  • Iターン

海外生活を経て得た知見をもとに、三重県いなべ市で農園HATAKEYAを開いた川崎亮太さん、麻理さん夫妻。全国各地の農家を回ったり、専門書を熟読したりと、栽培技術にこだわって作られた野菜は、京都の老舗料亭が認めたほど。若い世代への技術継承などを目的に組織化を目指すなど、新たな取り組みも。

三ツ星料亭も認めたクオリティ。持続可能な農業を見据え、組織化も目指す。

いなべ市で90aの畑からスタート

いなべ市で90aの畑からスタート

移住を考えたのはいつごろですか?

23歳の時に青年海外協力隊としてエチオピアに渡り、2年間体育教師をしながら生活を。文化や価値観に心を揺さぶられ、人って何だろう、どんな風に生きるべきかな、と考えるように。その後、『WWOOF』というシステムを利用して、ニュージーランドの有機農場を転々とし、自分も生きることに直結した仕事ができたらと考えるようになりました。

京都の老舗料亭でも使われている里芋

出会った有機野菜の農家さんに弟子入りして3年間研修に。

全国各地の農家さんを15件ほど回りました!

25歳で帰国してからは社会経験を積むために香川県の手袋メーカーに就職したのですが、農業への熱が冷めず、ホームページで見つけた農家さんにとにかく連絡を取ってみることにしました。農業がやりたいというものの、有機栽培でするのか、露地栽培なのかなど、なにも明確なビジョンがなかったので、可能な限りさまざまなタイプの農業を見ることに時間を費やしました。

移住先の条件は、研修先と同じ黒ボク土であること。

移住先の条件として挙げていたのは、商圏が近いことと、黒ボク土であること。黒ボク土は水はけがよく、土がガチガチに硬くなりにくくて作業がしやすいこと、また慣れている土質ということで、おそらくうまく野菜を作れるだろうと見込んだからです。

“作物について徹底的に勉強して技術を上げること”

 

挨拶に行った農家さんは、すべて人づての紹介。本当にラッキーでした!

農家さんの紹介の紹介でこの地へ移住

家に付いた農地のほか、近くの農家さんとのご縁をいただいて、挨拶に行った先々で「農業始めるんで農地貸してください!」とお願いして、結果的には5,6名の地主さんからも農地を貸りることができ、90アールの畑からスタートすることができました。

農作物の研究を欠かさない。

近くでジャガイモとサツマイモを栽培していた農家仲間のもとを訪ねたことがあったんですが、そこでは一株から採れるイモの数やサイズをコントロールして栽培していることを知り(実際にその農家は実践できている)、そんなことができるのかと衝撃を受けました。
自分たちもこのままではいけないと感じ、それからはとにかく勉強しました。畑にいる時間以外は朝も晩も勉強して、休日も暇な時間ができたら、ほかの農家さんのもとへ妻と二人で見に行きました。有機から慣行栽培、路地やハウスなど、その1年であらゆるタイプの農家さんを40軒くらいは見て回ったと思います。その中で感じたのは、やはり品目を絞っている農家さんは育てている野菜の知識が比べものにならないくらい豊富だということです。

「ジャガイモっていう生き物をちゃんと勉強して観察して、こういうふうに持っていくとこうなる」

それまで僕は40品目くらいの多品目で栽培していたのですが、これでは駄目だ、勝負にならないと思い、品目を絞っていくことにしました。農山漁村文化協会が発行している農業全般に関する専門書『農業技術体系』をはじめ、農業に関するさまざまな書籍はもちろん、論文なども読み込みました。

今では少しずつ、野菜を〝狙ったところ〟に持っていけるように。

まずはその作物がどういう生き物なのかをとにかく理解することが大事なんだと思っています。種を植え、芽が出て、収穫までの間にどういう〝人生〟を辿るのか。幼少期から成長期の中で、どのタイミングでどういう育ち方をして、そこではどんな栄養が必要なのか。

〝野菜の顔〟を見ながら、その野菜ごとのアプローチを見極めること。

仲間たちと雑誌づくりも。

データを集め、科学的な根拠も大切

土作りも重要だとは思うんですけど、うちが本当に大事にしてるのは、その野菜を知り、どう付き合っていくのか、というところです。可能な限りデータを集め、科学的な根拠をもとにきちんと育てるということが大事なんだなと学びました。

京都の老舗料亭でうちの里芋も。

現在はキャベツ、ブロッコリー、里芋、人参など、約20種類の野菜を2ヘクタールの畑で栽培。販路としては、直売所での委託販売のほか、業者さんに買い取ってもらう形が7割。

取材・文=乾祐綺 写真=乾祐綺 編集=養父信夫

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