こえのする町おーいしだ!【山形県大石田町】
大石田町って
こんなところ-
大石田町は、山形県のほぼ中央部に位置し、かつては最上川舟運最大の河岸として繁栄した、人口約6,000人の歴史深い町です。水と緑の豊かな景観に恵まれ、松尾芭蕉や斎藤茂吉、小松均、金山平三など数多くの文人墨客が訪れた、大石田の原風景が今も残されています。
主な産業は農業で、水稲をはじめ「玄そば」の産地としても知られており、平成13年には環境省「かおり風景100選」に選ばれ、県内外から多くの環境客が訪れる「大石田そば街道」もあります。
また、生産量・品質ともに夏スイカ日本一と称される「尾花沢スイカ」も盛んに作られており、一般的なスイカの平均糖度が10度前後のところ大石田町産の尾花沢スイカは12~13度の糖度を誇り、ふるさと納税でも人気の商品となっています。
大石田町の農業
大石田町の基幹産業は農業。
「つや姫」、「はえぬき」などのブランド米・夏スイカの金字塔「尾花沢スイカ」といった秀品の産地として知られています。
その他、そばやさくらんぼ、ストックなどの花類、山菜や自然薯の栽培が行えます。
-
×Watermelonスイカ大石田町の特産品として有名な「尾花沢スイカ」。一般的なスイカの平均糖度が10度前後のところ大石田町産の尾花沢スイカは12~13度の糖度を誇り、夏スイカのトップブランドとしてふるさと納税でも人気の商品となっています。「スイカオーナー制度」というユニークな取り組みも行っており、全国からも注目されている特産品です。
-
×Rice and soba米・そば豪雪地帯としても知られる大石田町は豊富な水源や寒暖差が大きいのが特徴です。
そのため、「つや姫」、「はえぬき」などのブランド米の産地として知られています。
同じく、130年以上前に町に伝わった希少な玄ソバの品種『来迎寺在来(らいこうじざいらい)』の産地として、町内には14店舗の名店が軒を連ねる「大石田そば街道」があります。 -
×Cherryさくらんぼ山形県が誇るフルーツさくらんぼ。大石田町でも生産量が多く、安定した収益が見込めます。「佐藤錦」をはじめ、「紅秀峰」や「紅さやか」など様々な品種の栽培にチャレンジできます。ふるさと納税でも毎年大人気の商品となっています。周囲に生産者も多く、困ったことがあればなんでも相談できます。
-
×Flowering plants花き色のバリエーションも多く、甘い香りが人気のストック栽培が盛んに行われています。大石田町は秋の冷え込みが早く、秋冬出荷のストックは町が誇る人気の特産品の一つです。また、紅花など山形県を代表する花きの栽培も行われています。
-
×Wild vegetable山菜別名「オオバギボウシ」ともいわれる春の訪れを告げる山菜「うるい」が有名です。
アクが少なくシャキシャキとした食感とクセが少ない味わいが人気で、おひたしや和え物などにもお勧めです。
大石田町ではハウスでの促成栽培を行っており、安定した出荷を実現しています。 -
×Japanese yam自然薯水田から転換した畑を使って平成12年頃から栽培されています。大石田町の土壌は水はけが良く、質の良い自然薯が作られています。また、大石田町の気候を生かし、雪室で熟成させることでさらに旨味を引き出すなど、地域の特色を活用した生産が行われています。大石田町のお米やそばとも良く合います。
就農までのステップ
-
STEP01
情報収集・相談
就農に関心のある方に向けて、就農相談を実施しています。就農への道すじなどの相談をはじめ、インターンや研修の受入れ、農業法人等への就職相談、先輩新規就農者の実例発表も行っています。
また、全国規模の就農相談会「新・農業人フェア」など各種イベントにも出展しています。 -
STEP02
農業体験
本格的な農業の経験がない方には、就農のイメージと農業への適性を確認するため、まずは農業インターンシップなどで、農業を体験してみることをおすすめします。
大石田町ではスイカのインターンシップを実施していますので、お気軽にご連絡ください。
農業法人などへの就職を希望する方にとっては、事前の就業体験によって就職先のミスマッチを防ぐ効果も期待できます。 -
STEP03
研修
農作物を作り、農業を経営するには農業に関する技術と知識が必要です。栽培を希望する品目に必要な技術や知識を身に付けましょう。山形県農業大学校などの研修機関で学ぶほか、先輩農家や農業法人に就職して、数年栽培技術などを学んでから、独立して就農する方もいらっしゃいます。
-
STEP04
雇用・独立
独立・自営就農の場合は、就農計画の策定、農地・資金・住環境の確保等の就農準備が必要です。大石田町では就農希望者と連絡を取り合いながら、就農に関することだけでなく住むところや今後の生活についてもサポートしていきます。また雇用就農の場合は、法人農家とのマッチングもサポートしていきます。
先輩農家インタビュー
-
地域の宝「尾花沢スイカ」を
次世代に継承することが使命笹原 剛 さん
約10年間、旅行代理店に勤務した後、2005年に家業を継ぐかたちで就農
「添乗員の仕事にやりがいを感じていたので農業を継ぐ気は正直ありませんでした。ところが、父が病気になり、このまま自分が帰らないと家業が途絶えてしまう現実に直面。それまでは休日や繁忙期の手伝いだけでしたが、覚悟を決め、家族で山形市から移住・就農しました。」
尾花沢スイカのほか、水稲とソバを栽培する笹原さん。複合経営はこの地域の農家で多く見られる営農スタイルです。収穫時期が異なる作物を栽培することで作業を分散し、安定経営を図っています。
生産者たちの弛みない努力と向上心が作り出す特産の「尾花沢スイカ」
大石田町産の「尾花沢スイカ」の平均糖度はなんと、12度〜13度。スイカは糖度が上がると果肉が柔らかくなる傾向にありますが「尾花沢スイカ」の果肉はシャリシャリ!この、日本一と称される味を作り上げているのは恵まれた気候のみならず、生産者たちの弛みない努力と向上心です。
所属する尾花沢スイカ生産者部会『尾楽田(おらだ)の会』では栽培技術などの意見交換をしながらさらなる品質アップを目指しています。
「技術や堆肥、肥料、農薬などが進化するなか、何を使い、どう使えばおいしいスイカに育つのか、ベテラン生産者から新規就農者までが一丸となって日々研究しています。反面、高齢化が進み、耕作放棄地が増えている地区もあります。地域の宝「尾花沢スイカ」を現状に満足することなくさらに高品質を目指し、次世代の担い手につないでいくとともに、地域の田畑を守っていくことがわたしたち生産者の使命です。」記事を見る -
実り豊かな大地を守りたい。
専業農家への挑戦草刈 一将 さん
代々守り続けてきた農地を荒らしたくないという思い
約20haの広大なほ場で米作りを行う草刈一将さんは生粋の大石田町育ち。高校卒業後、地元で一番大きな農家に“就職”した後、事業継承というかたちで農業に従事。以来、水稲をメインに地域の特産品であるソバを栽培しています。
町内の営農スタイルは尾花沢スイカと水稲またはソバの複合経営が多いなか、草刈さんはあくまで水稲メインを貫いています。そこには地域が抱える高齢化や担い手不足が関係しています。
「事業継承をしたのもご主人に後継ぎがいないことが1番の理由です。他の農家も同じで、担い手不足から離農を余儀なくされています。高齢や体力面で農業を続けることは難しくても、代々守り続けてきた農地を荒らしたくないという思いはみなさん同じ。離農によって作付けされない農地の耕作を請け負っているうちに、いつの間にか規模が大きくなっていきました。」たゆまぬ努力が生み出す大石田米
草刈さんが水稲栽培に特化する理由はもう一つあります。それは「半端にしたくない」という思い。毎日ほ場を見回り、水の管理や堆肥の工夫など、品質向上のための手間を惜しみません。このあくなき探究心こそが特Aランクの優良米を育む大石田クオリティを支えているのです。
「1人でやるには限界があります。いたずらにほ場を増やすのではなく、今の規模を減らさないことで一つひとつのほ場と向き合うことを大切にしていきたいです。生まれも育ちも大石田町のわたしは、町の良さを聞かれても比べようがないのでよくわからないのが正直なところです。当たり前のようにある豊かな自然やおいしい米やソバ、スイカ。これほどの贅沢な暮らしはないかもしれませんね。」
記事を見る -
Uターンして米農家に
6次産業化など夢は広がる阿部 佑介 さん
農業を6次産業化したい
もともと大石田町出身の阿部さんは、山形県内の高校を卒業後に陸上自衛隊に入隊。11年間、北海道の駐屯地で勤務していました。29歳で大石田町にUターンし、現在は家業の米作りを行っています。栽培しているのは自慢のお米だけで、14 haほどの農地を耕しています。ほ場がある横山地区では雪解け水を使ってお米を育てているそうで、まさに大石田町の自然が作った大石田町ならではの特産品となっています。
長男ということもあり、ゆくゆくは農家を継ぐことを考えていたという阿部さん。ご自身が就農するときは6次産業化を実現したいという夢を持っていました。商品の加工販売や、地産地消のお店などこれからも夢はふくらみます。
楽しかった頃の大石田町を目指したい
阿部さんがUターンした背景には、大石田町の離農者が増えていることも原因でした。若い人が少なくなったことで町の明るさが少なくなっているといいます。
そのため阿部さんは、役場の取組みに積極的に参加するなど協力を惜しみません。また、離農して農地が少なくなってしまうことを避けるため、生産規模の拡大や法人化も検討しているとのことです。そんな阿部さんが考える大石田町の良さは、ご近所づきあいや自然との触れ合いだといいます。近所に住むおばあちゃんから野菜をお裾分けしてもらったり、お米を上げたりする距離の近さが心地よく、地域の活性化にもつながっています。また、農産物にも様々な恩恵をもたらす自然は、人を育てることにも一役買っているようです。
記事を見る
大石田町の未来を創造するため、
新しい視点を持った方を募集しています。
あなたの力で、
大石田町をさらに魅力あふれるまちに
していきませんか。
募集要項
雇用 形態 |
個人事業主としての業務委託契約 (町との雇用関係なし) |
---|---|
任用 期間 |
任用の日から1年間 (最長3年間まで延長可能) |
勤務 場所 |
山形県大石田町緑町1番地 (デスクは大石田町役場 産業振興課に設置予定) ※イベント等のため大石田町外で活動をすることもあります |
勤務日 | 1ヵ月あたり20日(150時間)程度 ※農繁期や農閑期により変動する可能性があります |
勤務 時間 |
8:30~17:00(うち休憩1時間) ※活動の実態に応じて始業時間および終業時間をご調整ください ※休日は週2日程度(活動日数に応じて自身の裁量でお休みを取得) |
報酬 | 265,500円/月(1770円/h×7.5h×20日にて試算) |
待遇/ 福利 厚生 |
【住居】 契約はご自身で行っていただくが、家賃は上限5万円/月まで補助します。※水道光熱費等は自己負担 【活動経費】 パソコンは自己所有の物を使用していただきます。 通信費は上限1万円/月まで補助します。 活動には自家用車をご利用いただきますが、車両借上料4万円/月および燃料費1万円/月を補助します。 その他、活動のために必要な消耗品費や研修費については予算の範囲内で補助します。 【その他】 国民健康保険、国民年金の加入は自己負担とします。 兼業可。※ただし町への確認が必要 着任後の1年間は、米40kg、味噌2kgと醤油2Lを支給します。 |
募集 人数 |
1名 |
募集 対象 |
① 農業及び農業に関係する仕事が好き、興味関⼼がある⽅ ② 三⼤都市圏をはじめとする都市地域等に在住で大石田町に⽣活の拠点と住⺠票の異動が可能な⽅ ③ 普通⾃動⾞免許を有する⽅または取得予定の方 ④ パソコンの基本的な操作ができる⽅ ⑤ 他地域に向けて電⼦媒体等で情報発信ができる⽅ ⑥ 任期満了後において定住する意思のある⽅ ⑦ 地⽅公務員法第16条の⽋落事項に該当しない⽅ |
審査 方法 |
①応募書類の受付 ②カジュアル面談 ③書類選考 ④一次面接(WEB) ⑤最終面接(現地) |
応募方法
履歴書・職務経歴書(市販・フリー素材等の任意様式)を電⼦データで作成し、
メールにて送信ください。
※選考結果にかかわらず、提出書類は返却いたしません
送信先:
大石田町役場 産業振興課 農林グループ
大石田町地域おこし協力隊採用担当
よくあるご質問
-
- 大石田町で就農する魅力を教えてください
作物の品種ごとに指導できる指導農業士がいます。
そのため、他の地域や作物に比べ、販売力が期待できます。
また、スイカについてはJAによる選果施設があり、収穫後の選果~出荷までのサポートが充実しています!
また、冬は降雪量も多いためウィンタースポーツを楽しむことができます。
スキー、スケート、スノーモービルなど身近にウィンタースポーツがあり、プライベートも充実させられます!
- 大石田町の営農スタイルを教えてください
-
水稲とスイカの事例は以下の通りです。
※スケジュール表はピンチアウトで拡大できます。
冬など農作業が少ない時期は、会社員として働く方もいます!
例)防雪作業、スキースクール指導員、酒造会社、郵便局
- 1日の流れを教えてください
-
※図表はピンチアウトで拡大できます。
- 大石田町の農業者向け支援制度を教えてください
新規就農者向けに家賃支援事業を行っています。
家賃および光熱水費について、月額25,000円を上限に助成します。大石田町元気な新規就農者支援事業 ※新規に就農した年から5年間毎年対象
- 農業用施設整備、機械購入及び農地取得の費用の1/2を補助(上限50万円)
例)110万円で運搬機と管理機を購入した場合・・・50万円を補助、自己負担額は60万円 - 農地の賃借料の1/2を補助(上限10万円)
他にもご利用いただける支援制度があります。お気軽にお問い合わせください。
- 農業用施設整備、機械購入及び農地取得の費用の1/2を補助(上限50万円)
お問い合わせ
大石田町役場
産業振興課
農林グループ
〒999-4112
山形県北村山郡大石田町緑町1番地