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【山形県大石田町・新規就農者募集!】おだやかな時の流れに宿る生産者たちの情熱とプライド。秀品農産物を育む『大石田クオリティ』を継承するのはあなたです!

【山形県大石田町・新規就農者募集!】おだやかな時の流れに宿る生産者たちの情熱とプライド。秀品農産物を育む『大石田クオリティ』を継承するのはあなたです!

農畜産物の産地に認定されるには生産体制やその基準、さらには出荷額・出荷量など高いハードルをクリアする必要があります。しかし、規模は小さいものの、ブランド農産物に負けない品質を誇る農産物を育む地域が全国にはたくさんあります。山形県大石田町もそのひとつ。かつて、最上川が重要な交通網だった時代、中継場として栄えた町に宿るファーマーたちの情熱とプライドは、農業を志す人たちのお手本のように見えました。

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生きた歴史のふるさと「山形県・大石田町」ってどんなところ?

山形県のほぼ中央に位置する大石田町は、人口約7,000人の小さな山間の町です。県民たちが「母なる川」と愛する最上川の三難所(碁点・三ケ瀬・隼)の下流にある同町は、陸路と水路の接点という地の利から町の中心部はかつて「大石田河岸(かし)」と呼ばれ、最上川舟運最大の舟着場として栄えました。

冬になると平地でも積雪が2メートルにおよぶ大石田町。その雪解け水が豊富な農業用水となり、夏の昼夜の寒暖差も相まって高品質な米、スイカ、ソバなどの農産物を育んでいます。米では山形県を代表する「つや姫」をはじめ、ふるさと納税返礼品の特別栽培米、スイカは日本一として名高い「尾花沢(おばなざわ)スイカ」、生産量県内トップクラスの「玄そば」においては明治時代に町内の来迎寺地区に伝来した「来迎寺在来」や、山あいの次年子地区で作られる「地そば」など個性的で風味豊かなソバを絶えることなく栽培し、守り継いでいます。

地域の宝「尾花沢スイカ」を次世代に継承することが使命

 鷹巣地区で尾花沢スイカ、水稲、ソバを栽培する笹原さん

生産量、品質ともに夏スイカ日本一と称される「尾花沢(おばなざわ)スイカ」は、尾花沢市を中心に近隣市町村で栽培されるブランドスイカの総称です。大石田町でも盛んに作られており、同町鷹巣(たかのす)地区の笹原剛(ささはら・つよし)さんは、若手尾花沢スイカ生産者のリーダー的存在。約10年間、旅行代理店に勤務した後、2005年に家業を継ぐかたちで就農した笹原さんに農業を継承するに至った背景をお聞きしました。

「添乗員の仕事にやりがいを感じていたので農業を継ぐ気は正直ありませんでした。ところが、父が病気になり、このまま自分が帰らないと家業が途絶えてしまう現実に直面。それまでは休日や繁忙期の手伝いだけでしたが、覚悟を決め、家族で山形市から移住・就農しました」。

尾花沢スイカのほか、水稲とソバを栽培する笹原さん。複合経営はこの地域の農家で多く見られる営農スタイルです。収穫時期が異なる作物を栽培することで作業を分散し、安定経営を図っています。
冬は雪深く、夏は日中暑く、朝夕は涼しい盆地特有の気候をもつ大石田町は、スイカをはじめ、さまざまな秀品農産物を育んでいます。なかでも町を代表する作物と言えば「スイカ」。一般的なスイカの平均糖度は10度前後ですが、大石田町産の「尾花沢スイカ」の平均糖度はなんと、12度〜13度。スイカは糖度が上がると果肉が柔らかくなる傾向にありますが「尾花沢スイカ」の果肉はシャリシャリ! ひと口たべれば「シャリ&ジュワ~」と、甘みが口いっぱいに広がります。

 

この、日本一と称される味を作り上げているのは恵まれた気候のみならず、生産者たちの弛みない努力と向上心です。笹原さんも所属する尾花沢スイカ生産者部会『尾楽田(おらだ)の会』では栽培技術などの意見交換をしながらさらなる品質アップを目指しています。

「技術や堆肥、肥料、農薬などが進化するなか、何を使い、どう使えばおいしいスイカに育つのか、ベテラン生産者から新規就農者までが一丸となって日々研究しています。反面、高齢化が進み、耕作放棄地が増えている地区もあります。地域の宝「尾花沢スイカ」を現状に満足することなくさらに高品質を目指し、次世代の担い手につないでいくとともに、地域の田畑を守っていくことがわたしたち生産者の使命です」。

10kg近くある大玉の尾花沢スイカ。「最高の品質です」と笑顔の笹原さん

取材に訪れた7月中旬はまさに尾花沢スイカのシーズン到来時期。「最高の品質ですよ」と、笑顔で話す笹原さんの表情は自信に満ちあふれていました。

実り豊かな大地を守りたい。専業農家への挑戦

水稲をメインに専業農家の途を目指す草刈さん

最上川がもたらす豊富な水源、昼夜の寒暖差、土作りへのこだわり、徹底した品質管理でおいしさを追求する大石田町のお米。山形県のブランド米「つや姫」や「はえぬき」などの優良米を育む大石田町の米は「大石田米」としても人気を博しています。その大石田米を約20haの広大なほ場で栽培する草刈一将(くさかり・かずゆき)さんは生粋の大石田町育ち。高校卒業後、地元で一番大きな農家に“就職”した後、事業継承というかたちで農業に従事。以来、水稲をメインに地域の特産品であるソバを栽培しています。

「農家に就職した年の冬、ご主人が体調を崩したため2年目からは1人での農作業でした。非農家出身ですがご主人をはじめ、地域のベテラン生産者に栽培技術や経営などを教えてもらったことでスムーズに独立就農に向けて進むことができました」。

町内の営農スタイルは尾花沢スイカと水稲またはソバの複合経営が多いなか、草刈さんはあくまで水稲メインを貫いています。そこには地域が抱える高齢化や担い手不足が関係しています。

「事業継承をしたのもご主人に後継ぎがいないことが1番の理由です。それは他の農家も同じで、担い手不足から離農を余儀なくされています。高齢や体力面で農業を続けることは難しくても、代々守り続けてきた農地を荒らしたくないという思いはみなさん同じ。離農によって作付けされない農地の耕作を請け負っているうちに、いつの間にか規模が大きくなっていきました」。

稲の生育状況を確認する草刈さん

ふるさとの風景を絶やすわけにはいかない使命感を抱く草刈さん。田植えや収穫時期は家族やパートさんが手伝うものの、作業は基本的に1人。その労力を補うのが機械化です。

「水稲メインで食べていくにはある程度のほ場規模が必要です。大型農機の導入や作業小屋の建設など、将来を見込んだ設備投資をした甲斐あって、少人数でもやっていけます」。

草刈さんが水稲栽培に特化する理由はもう一つあります。それは「半端にしたくない」という思い。毎日ほ場を見回り、水の管理や堆肥の工夫など、品質向上のための手間を惜しみません。このあくなき探究心こそが特Aランクの優良米を育む大石田クオリティを支えているのです。

「1人でやるには限界があります。いたずらにほ場を増やすのではなく、今の規模を減らさないことで一つひとつのほ場と向き合うことを大切にしていきたいです。生まれも育ちも大石田町のわたしは、町の良さを聞かれても比べようがないのでよくわからないのが正直なところです。当たり前のようにある豊かな自然やおいしい米やソバ、スイカ。これほどの贅沢な暮らしはないかもしれませんね」。
と、笑顔を見せる草刈さんの表情からは、ふるさとへの誇りが感じられます。

大石田町で生まれ育った草刈さん。笑顔から大石田町への愛情が感じられます

取材に訪れた7月中旬。「中干し期(田んぼの水抜き)」に入った草刈さんのほ場では出穂を控えた青々とした稲が風に揺れていました。それを大切そうに見守る草刈さん。今年もまた、最高品質の大石田米が味わえることでしょう。

冬場の収入ってどうしているの?大石田町の場合

雪深い大石田町では冬の期間は「農閑期」にあたります。新規就農者にとって気になるのが冬場の収入ではないでしょうか。笹原さん、草刈さん、それぞれに冬の過ごし方をお聞きしました。

笹原さん(作付け品目:スイカ・米・ソバ)

「ソバの収穫が10月中旬。それが終わると翌年の春までが農閑期にあたります。わたしの場合は11月から3月まで農薬会社に勤務して収入を得ています。仲間の生産者を見ると企業に勤める人もいれば除雪のアルバイトをする人など、いろいろです」。

草刈さん(作付け品目:米・ソバ)

「農閑期にあたる冬は時間的にも体力的にも余裕があるため、昨年まで『JP(日本郵便)』に勤務していました。米の作付面積が大きくなるにつれ、春先の準備が忙しくなり、農業収入も安定してきました。今年からは専業農家としてやっていくつもりです」。

このように、栽培品目や規模、目指す営農スタイルによって働き方に多様性があるのが大石田町の特徴です。栽培技術のみならず、暮らし方や生き方のお手本となるベテランファーマーたち。その存在は新規就農者にとって頼りになることでしょう。

来れ!未来の農業人

大石田町では次世代を担う就農者支援と就農後の定着を図るため、国の制度を活用した最長5年間、年間最大150万円の給付金制度を実施しています。加えて、移住者への家賃補助や新築・中古住宅を購入した際の助成金などの制度も充実しています。
生産者と行政がそれぞれの立場で未来のファーマーを支え、育てる同町では、「大石田クオリティ」を継承する仲間を待っています。

大石田町オンラインイベントのゲスト

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