温泉のまち 佐賀市富士町
About佐賀市富士町って
こんなところ
佐賀市富士町は、佐賀県唐津市、福岡県福岡市・糸島市と接し、
脊振山系・天山山系の山ふところに抱かれた静かな山里です。
自家用車で佐賀市中心市街地までおよそ30分、
福岡市の博多や天神までは、およそ60分で行くことができます。
昔から湯治場として愛されてきた古湯温泉と熊の川温泉は約38度のぬる湯で、
多くの文人などが心身を癒しにこの地に訪れています。
ゆったりとした暮らしができる、緑と清流と温泉の町です。
- 富士町の特産物
- 富士町の農地は標高が600mのところもあり、その冷涼な気候を生かしてホウレンソウをはじめ、パセリ、レタス、七草などの園芸作物の栽培が盛んに行われています。中でもホウレンソウは、自然植物をすき込んだこだわりの土づくりによりエグみが少なく甘いと市場から高い評価を受けています。
ホウレンソウは冬から春にかけての作物ですが、
富士町では涼しい気候を生かして夏場にも出荷ができます。
Training farmトレーニング
ファームとは
佐賀市トレーニングファームでは、この自然豊かな富士町に住み、ホウレンソウ農家になる方を募集しています。2年間のしっかりとした研修で、ホウレンソウの生産技術を習得し、研修終了後は富士町内で独立・自営就農してもらう、農業の担い手を育成する取組です。研修期間中は、専任の講師をはじめJAや佐城農業振興センターの職員から専門的な指導を受けることができます。
事業主体 | 佐賀市トレーニングファーム推進協議会 |
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研修期間 | 2年間 |
作目 | ホウレンソウ |
場所 | 佐賀県佐賀市富士町藤瀬地区 |
受入人数 | 年2組(4名) |
研修施設 | 19棟62a ※1a=100㎡ |
研修方法 | 1年目:全体研修 2年目:個別研修(模擬経営) |
条件 |
●農業に対する強い意志と意欲のある就農希望者で研修終了後も ●原則50歳未満の方(相談可) ●就農時に400万円程度準備が可能な方(相談可) ●普通自動車運転免許所持の方(AT限定不可) |
募集人員 | 2組(原則夫婦または親族2人以上の組) |
研修指導者 | 現役の地元園芸農家が専任で指導いたします。 その他、JA関係者、佐賀県農業関係機関による指導を行います。 |
Support支援・助成内容
就農を本気で考えるあなたのために、協議会では研修から就農に至るための2年間、段階的なサポートであなたの暮らしを支援します。研修に必要な費用は自己負担なし。3年目からの独立自営就農に必要な施設や農機具等の購入に活用できる助成制度もご用意しています。
区分 | 事業名 | 内容 | 備考 |
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短期研修 参加時の支援 |
ー |
●旅費の補助 ●宿泊場所を協議会で用意 |
旅費は対象経費の1/2 (上限2万円/人) |
研修期間 (2年間) の支援・助成 |
就農準備資金 | 年間150万円×最長2年間 | 就農時の年齢が 49歳以下の方に限ります。 |
研修奨励金 | 年間120万円×2年間 | 就農準備資金対象者はご利用不可です。 | |
移住支援(引越費用助成) | 上限10万円/1家族 | ー | |
居住支援 | 研修期間中の宿泊施設を用意します。 | 空き家・公営住宅等 | |
ー | 専任講師(地元農家)による研修指導 | 無償 | |
ー | 農業簿記や税務申告等の経営指導 | 無償 | |
ー | 研修運営資材の無償提供 (肥料/農薬/燃料費/倉庫の光熱水費等) |
無償 | |
ー | 研修用ハウスの貸与 1年目:16aのハウスで2組が合同研修 2年目:各23aのハウスで個別研修(模擬経営) |
無償貸与 | |
ー | 農業用機械・農機具等の貸与 (トラクター/管理機/軽トラック/動噴/ コンテナ/工具等) |
無償貸与 | |
ー | 農業用機械・農機具等の貸与 (トラクター/管理機/軽トラック/動噴/ コンテナ/工具等) |
無償貸与 | |
ー | 農業用施設などの貸与 (農業倉庫/堆肥置き場/研修室/トイレ等) |
無償貸与 | |
就農時の支援 | 経営開始資金 | 年間最大150万円×最長3年間 | 就農時の年齢が 49歳以下の方に限ります。 |
就農奨励金 | 1年目:120万円 2年目:90万円 3年目:60万円 |
経営開始資金対象者はご利用不可です。 | |
移住支援(引越費用助成) | 上限10万円/1家族 | ー | |
居住支援(家賃補助) | 3年間 上限2.5万円/月 | ー | |
居住支援(住宅取得費用助成) | 取得額の1/10(上限30万円) | 居住支援(家賃補助)とは併用いただけません。 |
- そのほか、
就農・定住の手厚いサポート! -
●研修終了後のスムーズな独立就農農ため、研修1年目より、
地元生産者や指導者等を交えた施設整備を含めた就農プランを策定●独立自営就農に必要な農地のあっせん、施設・農機具等の購入支援
●各種補助金、助成金を活用して自己負担を軽減、補助金申請や借り入れに必要な書類の作成を支援
●居住地のあっせん・選定支援
Voice先輩就農者・
研修生の声
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- 農園の紹介
- 24aのハウスでホウレンソウの栽培を行っています。圃場がある富士町藤瀬地区は標高がおよそ350mあり、高冷地の気候を生かして周年栽培をしています。現在は8棟のハウスで年間5~6回の作付けを行っていますが、将来的にはハウスを増やして規模拡大を図りたいと思っています。
- 就農に至った経緯
- 農業大学校を卒業し、福岡県の農業法人に勤めていましたが、マニュアル化された作業が中心で、農業をやっているという実感があまりありませんでした。そんな私にとって、実家を継いで農家になり、経営について熱く語る友人たちが輝いて見えました。仕事をやめて独立することに不安はありましたが、成功するのも失敗するのも自分次第の方が楽しいと思い、就農に踏み切りました。
- 富士町での生活について
- 自治会に入っていると温泉が安いので、いつも温泉に浸かって癒されています。車があれば20分程で山を下りられますし、病院にも10分で着くので生活しづらいとは感じていません。休みの日には福岡や熊本まで足を運ぶこともあります。
ホウレンソウ部会や青年部の活動に参加する必要はありますが、先輩農家の方からためになる話を聞けたりして充実しています。
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- 研修に来たきっかけ
- もともと夫婦で独立して経営がしたい、自然あふれる田舎に移住がしたいという想いを抱いていましたが、新型コロナの流行を機に、行動に移そうと思い立ちました。福岡に住んでいましたので、九州内で移住先を探していたところ、トレーニングファームを見つけ、ここでなら自分たちのやりたいことが実現できると思い応募を決めました。富士町には温泉や趣味の釣りで訪れたこともあり、実家に近いことも魅力的でした。
- 研修の内容と研修後の展望
- 専任講師である地元農家の先生や、JAの指導員などからホウレンソウの栽培について基礎から学んでいます。栽培技術だけでなく、経営の方法や農業機械の扱いなども学ぶことができます。時には近隣のホウレンソウ農家さんの圃場を見学に行くこともあり、視野を広げられて良いですね。
就農する際に23aのハウスを建てる予定ですが、いずれはもっと広げていきたいと考えています。先端技術を取り入れての省力化にも挑戦したいですね。
富士町では野菜をスーパーで買うのではなく、自分たちの畑から採ってくるということを当たり前にされているので、ゆくゆくはホウレンソウ以外の作物にもチャレンジして、自給自足ができる豊かな生活をおくりたいと思っています。
- 富士町での生活について
- 何より富士町の人たちがとても温かくて助かっています。私たちについてもそうですが、子供を優しく見守ってくれるのでありがたく思っています。農家の先輩方は優しいだけじゃなく、農業に関しては真剣に教えてくれるので頼りになりますね。
都会に住んでいた頃とは違い、のびのびと子育てができるのも良いですね。移住してから、子供が嫌いだった野菜を食べられるようになりました。自然豊かな環境を生かして、食育にも取り組んでいきたいと思っています。子供を小児科に連れていく時は山を降りなければいけないので不便には思いますが、それを加味しても、都会に戻りたいとはまったく思いませんね。
CONTACT USお問い合わせ
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佐賀市トレーニングファーム
推進協議会事務局佐賀市農業振興課内
- TEL:0952-40-7118 (平日8時30分~17時)
MAIL:nogyoshinko@city.saga.lg.jp