1年を通して安定収入!
富士町のホウレンソウなら
家族との時間を大切にしながら稼げる!
九州・佐賀県佐賀市の最北部に位置する富士町(ふじちょう)に、佐賀市トレーニングファームはあります。町土の82%を豊かな森林が占め、“緑と清流と温泉の町”として知られる里山。豊かな水が育まれている水源涵養地なので、おいしい井戸水を生活用水として使えるうえ、月々の水道代は下水分のみという羨ましい環境です。
清らかな水と豊かな大地に恵まれたこの地で、ホウレンソウ農家を目指しているのが、農業研修3期生の小林洋平さんです。以前は旅行会社に勤め、佐賀市から福岡支社まで片道1時間以上かけて通うというハードな日々を送っていました。
「当時は3人の子どもたちが寝ているうちに家を出て、帰った時にはもう寝ているという状況でしたから、成長していく様子を見守る余裕なんてゼロ…。『これでいいのかな?』って、日々悶々としていました。転機は、上の双子が小学生、下の子が幼稚園に進むタイミングでした。『今、転職するか?しないなら一生サラリーマンとして生きられるのか?』を自問自答し、挑戦することを決意しました」と振り返ります。
数ある職種の中から農業を選んだ理由は、
・年功序列にとらわれず自分の力を試せる
・成功も失敗も自己責任だけど、頑張った分だけ稼げる
ポイントだったそう。
ターゲットを農業にしぼった後は各地の研修制度をいろいろと調べ、
・農業の経験・ノウハウがゼロでもトレーニングファームを使った実践研修が2年間じっくりある
・引っ越し費補助と、研修期間は家賃0円で住める家がある
・研修中・就農後生活費補助がある
という手厚さが決め手となり、佐賀市富士町を第2のステージに選んだそうです。
小林さんにお話を伺ったのは、研修スタートからちょうど1年というタイミング。「ぶっちゃけ、どうですか?」と、ストレートに質問をぶつけると「不安がないと言えば嘘になるけど、後悔はゼロです!元同僚にも『夕ご飯を家族とゆっくり食べられて、会社員時代と同じくらい稼げるんだ』って教えてあげたいですね」という答えが満面の笑みとともに返ってきました。
年6回収穫。
だから新規就農者でも安心!
佐賀市トレーニングファームが取り組むのは、ホウレンソウ農家の育成。冬野菜であるホウレンソウは夏の暑さに弱いという一面を持ちますが、標高400~600mの高冷地に位置する富士町では夏の収穫にも積極的に取り組み、1年を通して安定した収入を得ています。小林さんもそこに大きな魅力を感じているようです。
富士町産のホウレンソウはエグミがなく甘いのが特長。「この味はココでしか作れない!」と高い評価を得ています。その栽培方法をイチから習得できる農業研修生を募集中です!応募~就農までの流れも紹介しています。
「年に6回収穫があるので、その内の1回が害虫や病気の影響で失敗したとしてもまき直しがきいて、就農1年目からしっかり収入を得ることができます。富士町の通年栽培ホウレンソウは農業初心者にうってつけだと思います。それに、地元農家が専任講師を務めみっちり教えてくれますし、病害虫防除や農薬の基礎知識をはじめ、経営に必要な知識まで座学で学べるのがいい。自然相手の仕事なので手を抜いたら残念な結果としてすぐに現れてしまいますが、学んだことを丁寧にやっていけば高値で売れます。残り1年間しっかり学んで、富士町のホウレンソウの知名度アップにつながるように頑張っていきたいですね」。
人の温かさ、自然の豊かさが最高!
富士町での充実した子育てライフ!!
ライフワークバランスの充実を目指し、新規就農を決意した小林さん。その挑戦を家族はどうとらえたのでしょうか?新天地での暮らし、家計のことなどリアルな今を奥さんの麻衣香さんが答えてくれました。
― 最初に旦那さんから相談を受けた時はどうでしたか?
「最初は『一度の人生だから好きにすればいい』という、賛成でも反対でもない感じだったんです。ですが、研修がスタートした直後に新型コロナウイルスが流行して、旅行業界は大打撃を受けてしまいました。今考えると『あの時に一歩踏み出していてよかったな』って思います」と振り返ります。
― 住んでみて1年が過ぎ、良かった点はなんでしょうか?
「研修時に無料で住める家が一軒家で、さらに庭もあること。以前はアパートでしたから、子どもたちの声や足音が響かないように『静かにして!』って1日に何回も言わないといけませんでした。今はそんな必要がないし、子どもたちも伸び伸びと暮らしています。家の前には川が流れていて、夏は子どもたちと一緒に水遊びを満喫しました。集落には子どもがほとんど住んでいないので、みなさんが温かい目で見守ってくれますし、玄関に近所の人がしょっちゅう野菜を置いていってくれるのも嬉しいですね!1年後、研修が終わり独立しますが、畑も集落の人が貸してくれることが決まっています。不安も苦労も感じることなく、沢山の支援や制度のおかげでスムーズにここまで進むことができました」。
― 逆に暮らしていて不便なことは?
「佐賀市中心部まで車で30分かからないので、買い物も病院もあまり不便に感じません。唯一、冬の寒さは想像以上でちょっとこたえましたが、子どもたちは雪が積もって大喜びでした」。
― 家計を預かる身として、お金の不安は?
「私も介護士として働いていますし、研修期間は助成金が出ますので安心です。研修が終わったら自分たちで家を借りないといけませんから家賃がかかりますが、広い一軒家を安く借りられるのも里山暮らしの魅力です。独立に際して初期投資が必要になりますが、助成制度もありますし長期スパンで返せばいいので今のところ不安はありません。あとは、主人に頑張ってもらうだけです!(笑)」。
多少の不便さを差し引いてもプラスの方が断然大きいという小林さんご夫婦。佐賀市トレーニングファーム初となる子連れファミリーの新規就農ですが、先行きは明るいようです。
高品質、カッコイイ、高収入!
これからの“農家3K”をめざす
佐賀市トレーニングファームでは、2018年1月の研修スタート以来4名の新規就農者(うち県外からの移住3名)を送り出してきました。現在は5名・4組(うち県外からの移住4名)が研修中。その中のひとり、2020年に独立を果たした第1期生の西岡央真さんに就農1年目を振り返ってもらいました。
「初年度に点数をつけるとしたら30点(笑)。自分のギリギリ限界を試したかったので、周りの反対を押し切って2400㎡(6×50mのハウス8棟)の広さに作付けを行ったんですが、やっぱり広すぎました。独立すると進行管理をしてくれる講師もいないので、毎日の遅れが少しずつ積もっていき、ホウレンソウの出来に如実に現れてしまいました」と、苦いデビューになったようです。
しかし、2年間みっちり受けた研修は確かな基礎として根付いているようで、「どうすれば70点にすることができるかはわかっている」と、次年度への不安はないようです。それどころか、「最も効率よく作業ができる人数まで増やすために」と、農地の拡大に向けてこれから助成金を申請するとのこと。2023年にはハウスの増設を目指しており、「1千万円以上稼げる農家になる」と意気込みます。
「将来、子どもができたときに『農家を継いで欲しい』と自信をもって言えるように、時代のニーズを見極めながら富士町ホウレンソウのブランド力を高め、収入につなげていきたい。富士町ならそれができると確信しています」と西岡さん。
エグミがなく甘いのが特長で、料理人も一目置く富士町のホウレンソウ。興味がある方は、まずは2泊3日の短期研修に参加してみませんか?
【お問い合わせ】
佐賀市トレーニングファーム推進協議会
〒840-8501
佐賀県佐賀市栄町1-1
佐賀市農林水産部農業振興課内(佐賀市役所本庁4F)
TEL:0952-40-7118
JAさが佐城エリア富士町営農センター営農課
〒840-0501
佐賀市富士町大字古湯796-2
TEL:0952-58-2535
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