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山口県の農林漁業の特徴は?

山口県の
農林漁業の特徴は?

山口県は、本州の西端に位置し、三方が海に開かれ、中央部には中国山地が走ります。「瀬戸内側」・
「日本海側」・「山間部」の3つの地域は、それぞれに気候風土は異なるものの、気候は概ね温暖で、比較的自然災害が少ないのも特徴です。山口県の農林漁業は、そのような自然環境を生かし、
県民の生活を支える地域の主要産業になっています。

「多様性」こそが、山口県の農業。どこに住んで、何を作る?
山口県では温暖で平坦な瀬戸内側、夏も冷涼な山間部、暖流が流れる日本海側と、変化に富んだ気候風土に合わせ、多種多様な農業が営まれています。水稲や野菜の栽培をはじめ、イチゴや花きといった施設園芸も盛んで、瀬戸内には「ミカンの島」とも呼ばれる周防大島や、山間部では温暖な気候での栽培が難しいリンゴ作りに取り組んでいる地域もあります。

また、酒米の『西都の雫』、鮮やかなオレンジ色と小ぶりな花が特徴の『プチソレイユ(ユリ)』、5月下旬から6月にかけて開花する極早生品種の『西京の初夏(リンドウ)』、柑橘類の中ではトップクラスの糖度を誇る『ゆめほっぺ(品種名せとみ)』、甘くて子供にも大人気の野菜『はなっこりー』といった山口県のオリジナル品種や、独特のもっちりとした粘りと食感が特徴の『岩国れんこん』、その大きさから、山口県の方言で「たまげる(びっくりする)」という意味で名付けられた『萩たまげなす』などの伝統野菜も作られています。

一方、県の農業産出額の約3割を占める畜産は、安心・安全な畜産物を県内外に供給しています。家畜飼料の生産や耕作放棄地などで肉用牛を放牧する『山口型放牧』を通じて、農地の有効利用や地域の景観保全にも貢献。良質な堆肥を供給するなど、多面的な役割を果たしています。

代表的な畜産物は、品質の優れた『やまぐち和牛』をはじめ、山口県のみで飼育される『無角和牛』や『見島牛』も希少な特産牛として生産されています。

他にも、適度な歯応えとジューシーさが特徴の県オリジナル地鶏の『長州黒かしわ』や、飼料や飼育方法にこだわった豚肉や鶏卵なども生産されており、地域に密着した多様な畜産が営まれています。

山口県の農畜産物は、隣接する福岡県や広島県をはじめ、首都圏や京阪神などの大都市にも出荷されていますが、主には県内で消費(地産・地消)されています。山口県はいわゆる「大産地」ではありません。「多様性がある」ということは、「選択肢が多い」ということです。取り組みたい農業で選ぶことも、住みたい地域から探すこともでき、就農には大きな可能性が広がっています。
山口県の農業
充実した森林資源に恵まれた山口県の林業。森を守り育てて次の世代に!
山口県の森林率(県土面積に占める森林面積)は7割を超え、木材資源として活用するスギやヒノキの人工林は約15万haと県土面積の1/4に当たります。現在、その7割(約10万ha)が「利用期」(樹齢40年生以上)を迎えています。

スギやヒノキは、建築用材や合板用材に用いられ、それ以外では木質バイオマス発電の燃料としても利用されています。山口県では、木材の集積拠点が全県的に配置されており、年間27.6万㎥から30万㎥へ木材需給量の増産を目指すと同時に、収益性の向上を図るべく、「森林施業の集約化」や「高性能林業機械の導入」による低コスト化に取り組んでいます。

林業の仕事には、苗木の「植栽」、幼齢林の育成を促す「下刈り」や「除伐」、良質な柱材の生産に必要な「枝打ち」、森林内の光環境や樹木の成長を促す「間伐」、成長した樹木の「伐採(主伐)」、流通のための「運搬」、伐採箇所へ再び植栽を行うための「地ごしらえ」、そして植栽といった循環型のサイクルがありますが、危険を伴う作業も多く、安全で効率的に作業を進めるためにも、防護服の着用と高性能林業機械の活用、高い技術力やチームワークが求められています。

新規就業は、「林業認定事業体(森林組合や木材生産事業体など)」への就職となり、森林組合は植林から伐採まで林業のオールラウンドな仕事を担い、民間の木材生産事業体は主伐が主な仕事で、山口県では森林組合7事業体・民間11事業体の18事業体が活動しています。
山口県の林業
水産資源に恵まれた山口県の漁業。日本海・瀬戸内海・響灘、良質の漁場がそこに!
三方が日本海、瀬戸内海、響灘の海に開け、海岸線の総延長が1503km(全国6位)にも及ぶ山口県。漁業生産量や漁業生産額は全国のほぼ中位にあるものの、漁獲量ではアマダイ類、アジ、チダイ・キダイ、サザエ、イサキ、マダイなど、多くの種類の魚介類で全国上位を占めるなど、国内有数の漁場を有しています。

瀬戸内海では「さし網」・「一本釣り」・「小型底びき網」が、日本海では「沖合底びき網」・「中型まき網」・「採介藻」・「一本釣り」などの漁が盛んです。フグやハモなどは首都圏や京阪神に出荷されますが、アジやマダイなどの多くの大衆魚は県内で消費されています。県魚でもあるフグは、全国から下関の南風泊市場に水揚げされ、日本一の取扱量を誇ります。その他にも、『やまぐちの瀬つきあじ』、『周防瀬戸の太刀魚』、『下関漁港あんこう』などを県独自ブランド魚としてPRしています。

山口県は、個人で漁船を持ち、自らの腕で漁業を営む個人経営の漁師が行う沿岸漁業が中心です。近年では、地域の漁業者が自発的にグル―プを作り、新たな漁法の導入や鮮度・品質管理の徹底による収益向上に取り組み、この取り組みが農林水産大臣賞を受賞するなど、新たな動きが起こっています。
山口県の漁業

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