京王新宿線上北沢駅の線路沿いに、大きな窓が印象的な「Kepo bagels ケポベーグルズ」—手作りベーグルの専門店があります。店内に足を踏み入れると、たくさんの種類のベーグルとパン、店員さんの明るい笑顔が出迎えてくれます。目移りしながらも、食べるシーンや贈る相手を思いつつ、どれがいいかなとベーグルを選ぶ時間は、幸せなひと時で、
そんなKepo bagels店主 山内優希子さんに、こだわりやベーグル作りへの思いをお話いただきました。
Kepo bagelsが作るこだわりのベーグルには、できるだけ無添加の素材を
——Kepo bagels誕生のお話を教えてください。
幼稚園児の頃からパン屋になる夢を持っていました。いったんはOLになったものの、パン屋に転職しました。
自分のお店をベーグル専門店にしたきっかけは、修業先のパン屋がベーグルで有名だったことです。ベーグルのマーケットについて知るよい機会となりました。また、ベーグルは、食感が命のパンであり、パン作りの醍醐味は思い描いた食感に作り上げることだと感じていたので、ベーグルにアイテムをしぼって食感を追求することに面白さを感じ、ベーグル専門店としました。
——Kepo bagelsのベーグルは、毎日の食卓に並べたくなる、そこに似合う素朴な印象です。ベーグルに使用する食材へのこだわりはありますか?
メーンとなる粉については、もちもちした食感になる成分であることが第一です。
その他の材料についても、なるべく無添加で、原産地がわかりやすいものを使用しています。
このこだわりは、どこの手作りパン屋も人手が不足している中で安定した品質を維持するために、添加物入りの材料を使用しているなかで、なかなか実現しにくいことなのですが、なんとか維持しています。
日本人に馴染み深い和の食材を合わせたKepo bagelsが作るユニークな「和ベーグル」
——Kepo bagelsを代表する商品の一つ「和ベーグル」。みそやあんこなど、和の食材を合わせたユニークなベーグルですが、作ろうと思ったきっかけはなんですか?
私が作りたいベーグルはもちもちした食感のものです。ならば、おもちに合う食材は、きっと合うだろうと試作したら面白くて。麹由来の酵母を使っているので、和食の素材は、実際によく合います。国産小麦を使うということは大前提だったので、わかりやすく「和ベーグル」と名付けました。
——「和ベーグル」のこだわりポイントを教えてください。
国産小麦、麹由来の酵母を使うこと。
それから、ベーグルにしては、かなり多めの水を配合して、もちもち感を出すことです。
合わせる素材も、日本人に親しみのある和食や和菓子の素材をなるべく選んでいます。
ご飯に合いにくい、例えば酸味のあるフルーツの味がたとえベーグルの人気フレーバーだとしても作りません。
様々な角度から日常に寄り添うベーグルの楽しみ方をKepo bagelsで提案していきたい
——これからどんなことに挑戦していきたいですか?
ベーグルの食べ方の提案です。
「和ベーグル」はそのまま食べられるように作っていますが、Kepo bagelsのもう一つの代表商品「ニューヨークベーグル」は、食べ方にもっと広がりがあるはずです。本当の意味で日本にベーグル文化が定着するよな活動をしていきたいと思います。
——お店では、ベーグルだけでなく、ベーグルサンドも販売していますね。常に新しいことに挑戦されているKepo bagelsさんのこれからがさらに楽しみです。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
ベーグルは、冷凍してもあまり味が落ちることがなく、、一個で満足度が高く、保存や持ち運びに便利なパンです。
朝ごはんやランチに、忙しい日常に、ベーグルがお役に立てれば幸いです。
朝ごはんに、ランチに、おやつに、ディナーに…普段の暮らしに食べたいKepo bagelsの「和ベーグル」
「ニューヨークベーグル」は、本場ニューヨークの伝統的製法を再現したクラシックなベーグルで、パリッとした皮と中はしっとり。かぼちゃや抹茶きなこ、野沢菜など。私たち日本人にとってはとてもなじみ深い食材をベーグルに合わせて。Kepo bagelsの「和ベーグル」は、国産小麦と天然酵母を使用し、もちもちふわふわとした食感が特徴です。この生地の味わいや香りは、和の食材と相性抜群なのだとか。
新しさのなかにもどこか懐かしい雰囲気を感じます。
「和ベーグル」の中でも人気のフレーバー 粒あんクリームチーズ。甘さを控えた粒あんと濃厚なクリームチーズをたっぷりと巻き込んだベーグルです。一口ほおばれば、和と洋の風味が口の中いっぱいに広がります。クリームチーズは酸味の少ない国産のものを使用することで、優しい小麦の味とあんこによく合うハーモニーを演出します。
コーヒーにも牛乳にもお茶にも合う、Kepo bagelsが作る「和ベーグル」の不思議なおいしさをお楽しみください。
Kepo bagels
東京都世田谷区上北沢3-17-8
TEL:03-6424-4859
営業時間:9:00~19:00
定休日:月曜(祝日の場合は営業)、火曜(祝日でも休み)