色とりどりの花が出迎える海辺のリゾート
春の訪れが早い房総半島の中でも、とびきりの春を先取りできるのが千倉エリア。キンセンカ、ストック、キンギョソウ。菜の花にポピー、矢車草などが咲き乱れる花畑。花摘みの名所で切りたての花をお土産にすることも。花畑と海の間にある「道の駅ちくら潮風王国」のシンボルは、70トンクラスの大きな漁船「第一千倉丸」。1960年代後半から70年代の終わりごろまで、100隻近くの漁船がサンマやサバをとっていた千倉の海と山の出会う場所。「潮風王国」は、海と花が同時に楽しめる道の駅です。7,000平方メートルの広大な芝生広場と、磯遊びにうってつけの岩礁が広がる千田海岸は子どもたちに人気のスポット。大人は海に面したカフェテリアで〝潮風″を感じながら、ゆるやかな〝ちくら時間″を過ごすリゾートのような空間がここにあります。
【味わう・楽しむ】個性豊かな店舗が集合する千倉の観光拠点
潮風王国館内は、中央に2つの大きな鮮魚いけすが設置されており、その周りを取り囲むように6つの個性豊かなショップが軒を並べています。館外にも飲食店や野菜市場があり、千倉エリアの観光拠点を担っています。
・海市場 ちくら
東安房漁協直営のショップは、地元の漁港で水揚げされた鮮魚や、干物、各種海産物、加工品まで海の味覚を取り揃えています。
・海鮮うまいもの屋 利左エ門
地元千倉の魚問屋の直営店は「うまいもの」にこだわりを持つ店主が、アジ、サンマ、キンメダイの干物などを手作りしています。
・カフェ&雑貨 散歩カフェ
潮風と遊んだ後の〝ほっと一息″時間を過ごすカフェ。店内の海雑貨のコーナーは眺めるだけでも楽しめます。軽食やデザート、テイクアウトメニューも充実しています。
・ご当地お土産 潮風プラザ
海や花をテーマにした定番のお菓子類、雑貨などのお土産を取り揃えています。潮風王国オリジナルのサブレ、まんじゅう、せんべい、吟醸酒は固定ファンが多い商品です。
・アクセサリー とんがり島
海を感じるアクセサリーと、天然の貝、クジラやイルカ、ヨットなどをモチーフにしたグッズを扱うショップ。指輪、ブローチなどが人気です。
・ギャラリー&ショップ 海猫堂
マオ猫やワニワニでおなじみのイラストレーター・山口マオさんがプロデュースするグッズショップ。千倉在住の山口さんの企画展も年に5、6回開催しています。
・レストラン はな房
太平洋の絶景を眺めながら、新鮮な海の幸を心行くまで味わえる海鮮レストラン。地魚はもちろん、アワビ、イセエビなどの新鮮な食材を、腕自慢の料理人の手で調理します。
・海藻つなぎのそば 和らぎ
つなぎに布海苔を使用したオリジナルの「へぎそば」は、独特の風味が特長の逸品。ここでしか味わえない食感が好評です。
・しおかぜ コロッケハウス
千倉ならではの食材を使ったコロッケを提供しています。名物の「サザエコロッケ」「ひじきコロッケ」「くじらコロッケ」を、揚げたてアツアツの状態でかぶりつくのがおすすめです。
・新鮮野菜市場
地元の農家が持ち寄る新鮮な野菜、くだもの、花を扱う農産物直売所。その時期、その時にしか手に入らない作物と出会う喜びが。
【おすすめポイント】家庭で味わう千倉のソウルフード
「南房総の特産物はまんべんなく取り揃えていますが、潮風王国でしか手に入れることができないのはさざえカレーとさざえ釜めしのさざえシリーズです」と言うのは道の駅支配人の宇畑延輝(うばた のぶてる)さん。
・さざえカレーレトルト200g(1人前)540円
・さざえ釜めし(3~4人前)700円
磯の香りが口いっぱいに広がり、さざえ独特の食感が楽しめる「さざえシリーズ」は潮風王国のロングセラー商品。かつて、千倉エリアはさざえの宝庫だったことから「千倉の人のソウルフード」と呼ばれる〝さざえシリーズ″を求めて定期的に訪れる人もいるとか。
道の駅ちくら潮風王国
http://shiokaze-oukoku.jp/
■千葉県南房総市千倉町千田1051
■富浦ICより約40分
■営業時間:8:30~17:00(水曜定休。ただし1月~4月・8月は無休)/飲食店は店舗ごとに異なる。
■電話:0470-43-1811