レトロな表紙が印象的 書店でも販売
「農家日記」は農文協こと、一般社団法人農山漁村文化協会が毎年発行しているものです。
「農家日記」は毎年10月ごろに翌年分が出ます。今から始めると途中からになりますが、いつから始めても大丈夫。
「農家日記」は作業記録や申告にも使えるダイアリーです。それだけにとどまらず、農業に役立つ裏ワザや、料理、園芸、工芸に関する読み物も充実しており、飽きずに楽しむことができます。
去年と来年との比較が可能な3年日記も
また、新農家出版社でも農家日記を販売しています。こちらには、農事暦や年中行事等のほか、「趣味・おけいこ便覧」「現場便り」などが付録としてついており、日誌をつけながら読み物として楽しむこともできます。
新農家出版の農家日記には、3年分を記載できる「3年対照 新農家日記」もあります。これがあれば日記・農作業労働・農家簿記が3年間分を一目で比較でき、青色申告にとても便利に使えます。3年使い続けられる丈夫なつくりです。
さらに、農林統計協会からは「農業日誌」に加え、「新農家暦」が毎年出版されています。これは月ごとに、どんな農作業をすればよいかが記されたもの。1日の出来事、気温、天気、体重、血圧などの体調を記入できます。これにも「野菜栽培のコツ」「健康情報」「防災情報」などの役立つ情報が掲載されています。
青色申告のために役立てよう
日々の天候に作業が左右され、作物の生育具合によって肥料の量を変えるなど、農家の作業は1日として同じことがありません。ですから、日誌をつけることは大変重要です。
最近ではデジタル化が進んでおり、PCやスマホアプリなどでも管理できますが、あえて自分の手で書くことで、毎日の作業について時間をかけてゆっくりと振り返ることができます。
また、紙の日誌の場合は閲覧性が高く、ページをめくって時系列を追ったり、じっくり眺めて次の日からの作業への思索の時間を増やすことができます。年々たまっていくことで、自分の足跡と田畑の歩みが積み重なる様子が目に見えてわかるのもアナログならではのよさといえるでしょう。
農業の技術が進み、どんどん新しくなっていく今の時代だからこそ、あえて紙にペンで書く作業をしてみてはいかがでしょうか。ぜひ利用を検討してみてください。
<参考>
農家日記:農山漁村文化協会
上記の情報は2018年2月20日現在のものです。