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【福島県双葉郡川内村】ブドウの産地化に向けたワイナリー建設など、意欲的な動きが展開中。

【福島県双葉郡川内村】ブドウの産地化に向けたワイナリー建設など、意欲的な動きが展開中。

福島県の東部浜通り地方と、中央部中通り地方を隔てる阿武隈高地の山々に囲まれている川内村。モリアオガエルやイワナの郷としても知られる豊かな自然の下で、高地の冷涼な気候を生かした高原野菜や畜産などを取り入れた複合型経営の農業が盛ん。さらに、震災からの農業再生や、村を新たなブドウ産地とすべく動きも活発化。意欲溢れる川内村の農業事情を各方面から取材しました。

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「カエルの詩人」草野心平も愛した、豊かな自然が残る山合の村。

川内村は福島県の東側中部にあり、阿武隈高地の最高峰・大滝根山をはじめ、起伏の多い山々に囲まれている山合の村。東西およそ15km、南北およそ13kmの村の面積の約90%を山林・原野が占めますが、村の中央を貫流する木戸川とその支流に沿って耕地が開けており、その中に大小の集落が散在し、約3000人の村民が生活を営んでいます。
自然豊かで、モリアオガエルの繁殖地として知られる平伏沼は、国の天然記念物に指定されています。

モリアオガエルの繁殖地・平伏沼

村は「カエルの詩人」草野心平との深い交流があったことで知られており、村の豊かな自然に心を打たれ、毎年のように訪れていた心平を1960年に名誉村民に任命。そのお礼として、心平が村に蔵書を寄贈したことを機に、村を挙げての労働奉仕によって建てられたのが、かわうち草野心平記念館・天山文庫。木造真壁造りに藁葺き屋根の建屋は今なお美しいたたずまいを誇っています。

紅葉に染まる天山文庫

また、村では故・心平をしのぶ天山祭りが毎年夏に開催。国内外から参加者も訪れるイベントになっています。

ブドウ栽培の産地となるべく、新たな取り組みも進行中。

農林業が古くから村の基幹産業として根付いており、多くの村民が水稲、葉タバコ、果樹、高原野菜、畜産、養蚕などを組み合わせた複合経営型で営農。米をはじめ、ソバ、シイタケ、タラノメ、エゴマ、ブドウなどが主要な作付け品目となっています。

特に、近年では水稲育苗ハウスを活用したブドウ栽培への取り組みが新たに開始され、2016年には川内村ハウスブドウ生産組合が設立。27名の組合員により、約30アールの面積で、県育成品種「あづましずく」や、「ピオーネ」「シャインマスカット」等を栽培。剪定作業を単純化した初心者でも取り組みやすい新短梢栽培を取り入れています。また既存のハウスに簡易な改修を行うだけでブドウ栽培が可能なため、ハウスを有効活用をした新たな村の特産品として期待がかかっています。

また、2017年には川内村が筆頭株主となり、民間個人も株主参加して設立された「かわうちワイン株式会社」が公設民営会社として誕生。早期のワイン出荷に向けて、ワイナリーの建設計画を進めています。

川内村の農業再生を担うべく、意欲ある若手が続々と登場。気勢を上げる

2011年の東日本大震災による原発事故の影響で、川内村は全村が避難区域に指定。2016年に避難指示が解除されましたが、高齢の帰還者も多く、農業は復興過程にあるのが現状。その中で、川内村の農業再生を目指し、活躍する一人が農業生産法人株式会社緑里の河原修一さんです。

代表の河原さん(左)と新人社員の渡辺さん(右)

緑里では、約20ヘクタールでの水稲栽培の他、リンドウ、エゴマなども栽培。エゴマ油など6次化商品の販売も手がけています。

現在、社員10名と繁忙期にパートを雇用して運営していますが、経営規模の拡大に合わせ、今後も地元の人の雇用を増やしていく考え。「若い人に農業の魅力を感じてもらい、川内村に就農してほしい」と、2017年には千葉県内の大学生、県内の短大生、高校生をインターンシップ生や研修生として受け入れも実施しました。

今後、川内村では農事組合法人などの生産者組織の増加が見込まれていますが、河原さんは、「組織化により多くの人と話し合う場が増えることで、一人ではできないことが実現できるようになる」と、川内村の農業復興のためにさまざまな仲間・組織との連携を模索していきたいという考えを話してくれました。

村民一人ひとりが村の「たから」。移住・定住も村を挙げてバックアップ

川内村では、村の将来を担う人を、「人財(たから)」として全力で支援を実施。村内で結婚し、定住する場合には結婚祝い金、お子様が出生された場合には出生祝い金も交付しています。また、保育料の無償化、小中学校の給食の無償提供を実現。育児・教育がしやすい環境を整備しています。さらには、ひとり親支援移住に要する費用の補助や、家賃補助も実施。移住・定住の支援を強力にバックアップする姿勢です。

「川内村は自然豊かで心地よい農村空間で、自分らしく暮らせる村。おいしいお米づくりや、酒米づくりなどに加えて、新たな農業への取り組みとしてハウスでのブドウ栽培、ワイン醸造用のブドウ栽培も始まっており、きっと思い描く農業や生活が実現できると思います」と、村の産業振興課担当の遠藤さんは話してくれました。

産業振興課の遠藤さん

美人の湯として知られる「かわうちの湯」や、釣る楽しさと食べる喜びとを満喫できる「いわなの郷」などの観光・遊興施設に加え、2016年にはタイ最大のコーヒーチェーン「Cafe Amazon」も出店。住民同士のコミュニケーションに彩りを与えています。

人とのつながり、結びつきが魅力の川内村は、農業で新たな人生のスタートを切るにはもってこいの舞台ではないでしょうか。

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【問い合わせ】川内村役場 産業振興課農政係
〒979-1292 福島県双葉郡川内村大字上川内字早渡11-24
TEL 0240-38-2112 FAX 0240-38-2116
mail : katsumi.endo@vill.kawauchi.lg.jp
担当者 遠藤 一美
【スタートしなければゴールはない】
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※なお、川内村は、11月17日(土)新宿で開催される「マイナビ就農FEST」に参加します。
 ぜひお気軽にお立ち寄りください。
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