“儲かる酪農”をめざして乳肉複合経営
いまでこそ、乳牛と肉牛の両方を扱う酪農家は珍しくありませんが、『サンライズ』が新規事業として肉牛の生産に着手した2009年当時は、地元十勝管内で唯一といっていい存在だったといいます。生産するのは、肉牛として肥育される前の段階の子牛。1歳未満の“素牛(もとうし)”です。
「当時も今もめざしているのは“儲かる酪農”です。その一つとして10年前に規模の拡大を計画し、肉牛の生産に踏み切りました」と古田社長。
肉牛を育て始めてから2年後に、計画通り、施設を拡充。フリーストール牛舎は当初の300ストールから600ストールを増設し、50頭の搾乳を効率よく行うロータリーパーラーも導入しました。

ロータリーパーラーの外観

ロータリーパーラーに整列する牛たち
現在の保有頭数は、乳用牛のホルスタイン種が約500頭と、肉用牛としてホルスタインと黒毛和牛の一代交雑種(F1)が約150頭。肉用は素牛のほか、自社で肥育した牛を市場に出す準備もしており、2018年12月には試験的な出荷を行っています。

幼い子牛をお世話する業務もあります
子供を育てるのと同じように、目をかけてケア
牛という“生命(いのち)”を預かる仕事で何より大切なのは、様子の変化に気づくこと。いつもと何か違う。なんだか具合が悪そうだ。元気がない…。
そういう点では人間の子育てと同じだと古田社長はいいます。
「何か変だと気づいたら、親は子供に薬を飲ませたり、薬では間に合いそうになければ病院に連れていきますよね。それと同じです。病気にかかる寸前なのかどうか、見る目を養うことが一番なんです」

細やかな観察力も必要な仕事です
牛は人間以上に我慢強いけれど、アッという間に命を落としてしまうといいます。気づいたものの、経験が浅く、手当てなどの対処を自分で行うのが難しければ、先輩に伝えることで、獣医さんにすぐに連絡すべきかどうかなど必要な処置が行えます。
搾乳システムやITを活用して、牛の健康状態などもすべてデータで見られる時代になったとはいえ、「最後は人間の判断次第」と古田社長はいいます。
休日は年間100日、海外研修のチャンスも
『サンライズ』では現在、20代から50代の社員11名と外国人の技能実習生9名が働いています。
シフトは、4時・12時・20時、1日3回の搾乳時間に合わせた早出・遅出の2パターンと、哺乳、餌やりの合計4つのケースが基本。休憩1時間を含めた1日9時間の就業で、夜勤はありません。また、3年程前から週休2日を取り入れており、年間では約100日の休日が取れる体制を組んでいます。

スタッフみんなで
新人が手がけるのは、哺乳・搾乳から。指導は、取締役専務の古田雅俊さんが一貫して行っています。
「質問の多い人は早く伸びますね」と専務。とてもシンプルですが、牛を育てることへの意欲がよく現れた姿勢といえます。

(左)古田雅俊専務(右)代表の古田英一さん
年1〜2回は飼料や農業機械メーカーなどの人に来てもらい、勉強会を実施。勤続5年の社員にはアメリカでの研修の機会も与えられます。研修は約1週間で、大学教授の話を聞いたり、農場を見学します。
実際に参加した専務は「省力化の取り組みやスケールメリットの生かし方など、勉強になることが多く、自分の所でもできることは取り入れています」と話します。
陸別町の暮らしも楽しんで
肥育牛を試験的に市場に出して間もない『サンライズ』ですが、肥育牛の生産を新事業として確立させていくことが直近の課題。それに向けて、会社内でやれることはたくさんあると古田社長は考えています。
例えば、現状では外部の獣医師に頼っている人工授精も、社内に家畜人工授精師の資格を持つ人がいれば、より効率よく行えます。
一方で、仕事と同じくらい大切なのが、スタッフ自身が陸別町の暮らしに馴染んでくれること。
「町の人たちと挨拶を交わすことに始まり、スポーツやイベントへの参加など、自分なりでいいので地域に根ざしていってもらえたらいいですね」と専務。
『サンライズ』には、本州出身で勤続16年になるベテランや、陸別で結婚した札幌出身のスタッフなどもいるそうです。

独身寮もございます
住む場所については、農場敷地内に単身者用の社宅があるほか、公営住宅や民間アパートが相当数。町内全域に高速の光回線が整備されているので、ネット環境も問題ありません。
全国から人が集まる2月の「しばれフェスティバル」のように、“寒さ”を武器に変えるポジティブな陸別町。そんな町民パワーに負けないくらい、明るく元気にコミュニケーションできる動物好きな人を、『サンライズ』では求めています。
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【問い合わせ窓口】有限会社 サンライズ
代表取締役 古田 英一
取締役専務 古田 雅俊
北海道足寄郡陸別町字トマム北1線51番地
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