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会員数280以上。農業に新しい価値を創造する”AOIフォーラム”の魅力とは

会員数280以上。農業に新しい価値を創造する”AOIフォーラム”の魅力とは

静岡発のアグリオープンイノベーションが活性化しています。最先端の科学研究の成果を実用化し、農業の飛躍的な生産性向上を図り、新たなビジネス展開へと繋げることを目的とする数々のプロジェクト。その推進力となっているのが、企業・団体・生産者ら280以上の会員からなるAOIフォーラムです。プロジェクト参画を通して、革新的な栽培技術の実証と普及に取り組むトマト生産者にAOIフォーラムの魅力を聞きました。

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多分野のプレイヤーが幅広く参画する、AOIフォーラムとは?

AOIフォーラムは、農業を軸とした会員制のオープンイノベーションの場です。ビジネスマッチング等により、最先端科学技術の研究成果を農業の現場に広く実用化させ、関連産業のビジネス展開を促進するAOIプロジェクトの中心的役割を担っています。

プロジェクトの拠点は、2017年8月に静岡県沼津市に静岡県が開設した研究施設AOIーPARC(アオイパーク)です。ここでは、静岡県農林技術研究所、慶應義塾大学、理化学研究所が研究室を構え、民間企業が入居またはラボを活用して、互いに連携しながら日々最先端の研究活動を行っています。

AOIフォーラムには、産・学・金・官から様々な業種の企業や団体280以上が参画し、互いの技術、アイデア、ナレッジを掛け合わせて研究成果を新たなビジネス展開に繋げています。各種セミナーや交流会、プロジェクト支援も行われ、県外の企業や非農業関連の業種も会員として名を連ね、情報収集や共創・協業の場として広く注目を集めています。

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会員交流イベント『AOI Meet up』の様子

開設から5年間で53件のプロジェクトを実施して、革新的な栽培技術や品種開発で農業の生産性を飛躍的に向上させ、農業を軸とした関連産業のビジネス展開を推進しています。

プロジェクトで見えた生産者の未来

AOIプロジェクトの取り組みのひとつとして、重量モニタリング型自動給液システムの実証に参画したのが、三島市のトマト生産者、フラワーガーデン佐藤の佐藤光さん(31歳)です。大学の農学部を卒業後、22歳で就農。大先輩に教わって自作した制御システムでトマト栽培を始め、今年で10作目を迎えました。

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ハウス2棟のうち1棟を2年前に新設し、AOIプロジェクトの研究成果を山本電機株式会社が実用化した「うるおい®力持ち」を導入し、静岡県農林技術研究所の技術を使って中玉トマトを栽培。JAの生産者代表として実証事業に参画しました。

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「このハウスで作ろうとしているのは、高機能・高品質なトマトです。そのために水管理がとても重要ですが、適切なタイミングで適切な量の水と肥料を与えるには、人の判断では限界があります。株の重量計測に基づいてより正確な給液を自動化したのがこのシステムです」と佐藤さん。仕立て方も特徴的で1株から10段の果房を収穫する方法で年2〜2.5作を回します。

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「この栽培方法によって、ストレス軽減と血圧を下げる機能性成分であるGABAの含有量が圧倒的に高くなることがAOIーPARCの研究用温室で確認され、このハウスでも同じ結果が出ています」と佐藤さん。2カ年の現場実証を終え、現在は機能性表示の取得に向けて動いています。技術を現場に落とし込み横展開していくことがこの事業の目的。JAが販売面で支援し、機能性表示トマトによる産地化を図ります。

「産地化に向けて機能性と合わせて食味の良さも追求していきたい」と話す佐藤さんは、プロジェクトを通じてAOIフォーラムの会員になり、技術のマニュアル化にも取り組んでいます。ニューファーマーが、農業の知識がなくても「うるおい®力持ち」を導入して同様に高品質のものが作れるようにすることが理想形です。

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他業種との交流もAOIフォーラムの魅力の一つ

佐藤さんにAOIフォーラムの魅力を尋ねると、「機能性表示食品の取得や販路のマッチングなど、自分だけでは難しいことも、様々な専門分野の知識を持つコーディネーターのサポートで実現することができます。課題を持つ農家を探している方もいるので、他の会員とのマッチングにより先端技術を現場で試せることも魅力です。産官学金と連携して多方面に意見を求めたり、支援を得られることも大きいです」と多くの利点が挙げられました。

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「農業者で新しいことをやりたい方、課題を抱えていて解決したい方、異業種と交流を持ちたい方にAOIフォーラムへの参画をお勧めしたいです」と心強い言葉をいただきました。

世界に向けて農業の新しい価値を創造する

AOIフォーラムを運営するアグリオープンイノベーション機構(略称・AOI機構)では、プロジェクトのコーディネートのほか、会員交流会などのイベント開催、ビジネスマッチングの促進、国の動向や農業政策などに関する情報提供も行っています。

「農業所得の向上、健康寿命の延伸と幸せの増深を目指して、国内外に向けてAOIプロジェクトの成果を発信していくことが目標です。日本はもとより将来的には世界からも様々なプレイヤーに参画していただきたいです」と、プロデューサーの山田クリス孝介さんは話します。

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最先端技術が集結する場を求めているプレイヤーのために、AOIーPARCにはフードテックなども見据えた研究設備・環境が整備されています。

「課題を抱える企業や生産者に解決手法を提案することができます。AOIーPARCに入居する企業には最先端の施設を優先的に使っていただき、研究機関との連携を円滑にすることができます。新規事業の創出や新産業の育成を支援し、技術開発を研究だけで終わらせず成果として世に出すことが私たちの使命です」と山田さん。
5年間で15件の商品の販売など具体的な成果につながったプロジェクト実績が、AOIフォーラムが農業分野に起こす革新の可能性を物語っています。

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次世代栽培実験装置

AOIフォーラムでは、引き続き会員を募集しています。生産者はもちろんのこと、団体や異業種からの参画も歓迎いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。

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【問い合わせ先】
一般財団法人アグリオープンイノベーション機構
TEL:055-939-5106
AOI-FORUMホームページ

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