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農家と向き合い、アパレルで培った技術でハウスの病害虫と高温対策-『微細防虫ネット 通るクン』・『高機能遮熱ネット 青天張』

農家と向き合い、アパレルで培った技術でハウスの病害虫と高温対策-『微細防虫ネット 通るクン』・『高機能遮熱ネット 青天張』

石川県かほく市のテキスタイルメーカーである株式会社能任七(のとしち)。スポーツウエア素材の分野で長年培ってきた高い技術力を生かして開発した高機能な「防虫ネット」や「遮熱資材」で注目を集めています。その名も『微細防虫ネット 通るクン(とおるくん)』と『高機能遮熱ネット 青天張(あおてんじょう)』。それぞれの製品の特徴とともにトマトの名産地として知られる熊本県八代市で導入している農家の声をお届けします。

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「農家の困りごとを解消したい!」テキスタイルメーカーが農業資材を開発。

石川県かほく市に本社を構える株式会社能任七は、創業54年のテキスタイルメーカーです。現在はダウンジャケットやレインウエア、テントといったスポーツウエア&アウトドア製品に使われる生地の生産が主力で、能任七の生地が使われている製品の中には、世界的に有名なアウトドアブランドの名前も数多くあります。

株式会社能任七

長年にわたり競争が激しいスポーツウエア素材の分野で高い技術力を磨いてきた能任七では、受託加工事業を行う一方で自ら糸を設計して新製品を企画・販売することにも力を入れてきました。そんな中、目をつけたのが、これまで縁がなかった「農業資材」の分野で、アパレルで培った技術を生かせないかと高機能な「防虫ネット」の開発に着手したのが現在会長を務める能任信介さんです。

株式会社能任七

タバココナジラミが媒介させる黄化葉巻病の蔓延などで大きな被害を受けている九州の農家を回って、現場のニーズをヒアリング。農家の話を聞く中で分かったのは、既存の防虫ネットには「虫が入らないように網目が小さいものを選べば、通気性が悪くなる」、「雨が降ると網目に水膜ができ、風が抜けなくなる」などの課題があることでした。

そこで、「複数の太さの糸を組み合わせて立体構造にする」、「網目を正方形ではなく長方形にする」ことなどで、害虫の侵入を防ぎつつ通気性も確保するという機能を併せ持った新製品を開発。これが『微細防虫ネット 通るクン』です。発売前には沖縄県農業研究センターで実証試験を実施し、台風の日も外さずに7年間品質を維持したのを確認してから販売をスタートしました。

「私たちは織物のプロですが、農業に関してはアマチュアですから、ひたすら農家を回って話をお聞きしました。植物に24時間関わっている人の声がすべて。農家が求める性能を実現するための構造になっています」と能任会長は話します。

『微細防虫ネット 通るクン』でハウス内の苗が風で揺れる

多くの農家の声を反映して開発された『微細防虫ネット 通るクン』。発売後も改良を続ける『通るクン』の主な特徴を見てみましょう。

株式会社能任七

『微細防虫ネット 通るクン』の4つの特徴

    (1)高い通気性=特殊な組織で広範囲の風を通し、水膜の発生も低減
    (2)細かい網目=0.3mm×0.6mmの細かな網目でコナジラミなどの侵入を防止
    (3)高い耐久性=4~5年に相当する紫外線量に対し、80%以上の強度を保持
    (4)低い熱伝導率と耐薬品性=ポリプロピレンを使用し、温まりにくく、冷めにくい特性と耐薬品性を実現

熊本県八代市で農業資材などを扱う八代園芸加工株式会社の財津正美社長は、「今年も黄化葉巻病が発生し、多くの農家が悩まされています。農薬が効かなくなっており、病気に強い苗を接木するなどの対策をしていますが、いたちごっこの状態です。病気がハウス全体に広がると、トマトが全滅することもあるんです。防虫ネットもいろいろと出ていますが、網目の小さなものは虫が入らない代わりに、どうしても風通しが悪くなってしまいがち。トマトの健全な生育には風通しの良さも重要なポイントです」と『通るクン』に期待を寄せています。

株式会社能任七

昨年、初めて『通るクン』を設置した株式会社八代トマト流通センターの社長代行・田村恒明さんに話を聞きました。12haのハウスで大玉トマトやミニトマトを栽培する同センターでは、黄化葉巻病の被害が年々ひどくなっていました。

株式会社能任七

「これまでは一般的な防虫ネットで対策をしていました。虫の侵入を防ぐために0.3mm×0.3mmのネットにしたら、今度は風を通さなくなった」と苦笑い。夏場のハウスはファンや日除けの遮光ネットなど、いろいろな暑さ対策をしても室温が40℃を超えてしまうため、苗を植える前の昨年8月に、ほぼすべてのハウスに『通るクン』を導入したそうです。

「おかげで昨年はコナジラミの侵入による黄化葉巻病の被害が減少しました。夏場の作業時の暑さに関しては、今年初めて体験するので、期待しています」と田村さん。

株式会社能任七

「実は雨が降った時にできる水膜は、ハウス内の温度を上昇させる要因にもなります。また、水膜が留まったままだと通気性を阻害するコケが生える原因に。『通るクン』を使ったらハウス内の苗が風で揺れるのを初めて見たという感想もありますので、ぜひ体感していただきたいですね」と能任会長は笑顔で話します。

『高機能遮熱ネット 青天張』で、夏場のハウス温度が10℃近くダウン!

『微細防虫ネット 通るクン』の営業などで農家を回る中で、能任会長が更に注目したのがビニールハウス内の過酷な暑さです。温暖化の影響などで、夏場の平均気温が上昇しており、ハウスの中は50℃を超えることもあり、働く人だけでなく、植物の生育にも裂果や葉焼け、着色不良などの悪影響を及ぼしています。

しかし、従来の遮熱対策は、太陽光を遮って温度を下げる資材が中心です。それでは植物の光合成に不可欠な可視光線までシャットアウトしてしまうので、「光」と「遮熱」を両立させる「遮熱資材」の開発に取り組みました。

株式会社能任七

そこで出合ったのが、住友金属鉱山株式会社の近赤外線吸収材料『CWO®』という素材。この素材には、可視光線は透過させつつ、熱線(近赤外線)はカットするという特性があり、この素材でシートを開発すれば、植物の生長に必要な光を担保し、収量を落とさずにハウス内の温度を下げることが可能になります。

そして試行錯誤の末に完成したのが、『高機能遮熱ネット 青天張』です。地域の気象条件や、野菜や花きの品目などによっても必要な日照量は異なるため、透過率のバリエーションを用意し、農家が適切なものを選べるようにしています。

株式会社能任七

『高機能遮熱ネット 青天張』の特徴

    (1)光線をコントロール
    ・光合成を促進する「可視光線」は透過
    ・赤外放射は遮蔽し、高温障害を抑制

    (2)透過率、遮蔽率が選択可能
    ・栽培環境や品目に合わせたラインナップ

    (3)遮熱効果は長期間持続可能
    ・糸に金属粉を練り込んだ近赤外線吸収材料なので、紫外線劣化の影響を受けにくい

昨年7月に八代市内でいち早く『青天張』を設置(『通るクン』も導入済)したトマト農家の吉川英治さんに話をお聞きしました。

株式会社能任七

1.5haのハウスでミニトマトを栽培する吉川さんは、収益を高めるために近隣のトマト農家より早く7月中旬頃にトマトの苗を定植。そのため、8月・9月の最も暑さの厳しい時期にハウス内で作業をしなければならず、ハウスの高温対策は不可欠です。これまでは大型ファンやミスト、農業用の日除けシートなど、あらゆる方法を使って対策を講じてきたといいます。

株式会社能任七

そんな吉川さんが『青天張』を取り入れたところ、「暑い時期なのにハウスの中で汗をかかないし、あまりの涼しさに驚きました。8~10℃くらいは室温が下がっていたようです。24年前に建設して毎年栽培を続けているハウスですが、あんなことは初めてでしたね」と語り、今年はすべてのハウスに導入することを決めました。

アパレル分野で培った高い技術力を駆使して開発された『微細防虫ネット 通るクン』と近赤外線吸収材料を取り入れた『高機能遮熱ネット 青天張』。現在も更なる性能アップを目指して、農家の声を聞きながら実験を重ねています。

もちろんこれらの製品は、今回ご紹介したトマト栽培だけでなく、全国各地のあらゆる品目で活用が可能です。病害虫や暑さ対策などでお悩みの方は相談してみてはいかがでしょうか。
 

『高機能遮熱ネット 青天張』の開発ストーリーはこちら

◆お問い合わせ

株式会社能任七
〒929-1173 石川県かほく市遠塚二20番地
TEL:076-285-0117(平日:9時半~17時)
ホームページはこちら

【販売代理店】
シーアイマテックス株式会社
〒108-6013 東京都港区港南2-15-1品川インターシティA棟13階
TEL:03-6711-4532
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