【全8回開催】新・農業人フェア!
全8回にわたり、「新・農業人フェア」を開催いたします。詳細については近日公開予定ですので、少々お待ちくださいませ!
■2023年7月15日(土) @東京/池袋サンシャインシティ
■2023年7月30日(日) @東京/JR新宿ミライナタワー
■2023年9月30日(土) @東京/池袋サンシャインシティ
■2023年10月14日(土) @東京/JR新宿ミライナタワー
■2023年11月25日(土) @大阪/ハービスホール
■2023年12月2日(土) @大阪/マイドームおおさか
■2024年1月20日(土) @東京/東京国際フォーラム
■2024年1月27日(土) @東京/歌舞伎座タワー
1.山形県ってどんなところ?
山形県は東北地方の南西部に位置する県で、北西側が日本海に面し、東側では奥羽山脈が宮城との県境になっています。福島県との県境から北へ流れ日本海に注ぐ最上川は、流域面積が県面積の76%を占める大きな川。その流域には南から米沢、山形、新庄の各盆地と庄内平野が広がり、県人口の8割を超える人々が暮らしています。最上川は生活用水や農業用水をもたらすとともに、人々の生活や精神のよりどころでもあります。
山形県の気候は、日本海に面する沿岸部と、奥羽山脈の西側の内陸部で異なります。沿岸部は海洋性気候の多雨多湿で、冬季に北西の季節風が強いという特徴を持ちます。一方内陸部は、夏の気温が高く、昼と夜の気温差も大きいという特徴があります。
山形県の基本データ | ||
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総面積 | 9,323.15km2 | 全国9位 |
総人口(※) | 1,070,017人 | 全国36位 |
※ 2021年1月1日時点(住民基本台帳より)
2.山形県の農業の現状は?
山形県では、豊かな自然条件などを生かした多彩で良質な農畜産物の生産が行われています。2020年の農業産出額は2508億円で全国13位。そのうちの最多であるコメの産出額は837億円で、収穫量共に全国4位です。県北西部の庄内平野は日本有数の水田地帯で、主力品種の「つや姫」や「はえぬき」などが栽培されています。また果実の産出額が729億円で、県の基幹作物で全国1位の収穫量を誇るサクランボや西洋ナシはもちろん、スイカやブドウなど多様な果物の栽培も盛んです。
畜産では肉用牛の生産に力を入れており、「山形牛」と総称して県内外に売り出しています。中でも、米沢市をはじめ3市5町のみで生産される「米沢牛」は山形県が誇るブランド牛です。
3.山形県の代表的な農産物は?
サクランボ生産量が全国1位の山形県。多くの品種があり6月〜7月下旬に収穫期を迎えますが、中でも生産量の7割以上を占める「佐藤錦(さとうにしき)」は味もよく人気の品種です。
西洋ナシも全国シェア1位。「メロウリッチ」や「バラード」などの県オリジナル品種を開発し、9月から1月にかけて出荷しています。
山形県は日本有数のバラの産地としても知られ、6~10月に花を咲かせる夏バラの生産に特に力を入れており、高品質な切り花を全国に向けて出荷しています。
また古くから最上川流域を中心に、染料となる「紅花(べにばな)」の栽培が行われてきました。現在でも「特用作物」と位置付けて生産振興に取り組んでいます。
林産物の生産も盛んで、原木ナメコの生産量は全国1位、菌床栽培も含めると全国2位です。
4.山形県の就農状況は?
山形県の農業就業人口は2012年から2019年までの8年で17万人減少していますが、近年は下げ止まりの傾向が見られます。
山形県の2021年度調査(2020年6月~翌5月末に就農)では新規就農者数は357人で、東北の中で最も多くなっています。そのうち約60%の214人が雇用就農者で、前年よりも増えています。その背景には、小規模の農家の離農が進む一方、営農規模の大きい農業法人が増え農地の集積などが進むのに伴い、雇用の機会が増えていることがあります。
山形県では、幅広い年齢層の新規就農者の確保や定着の支援のため、独自の支援を行っています。県内での就農を希望する50歳未満の非農家出身者を対象とした独立就農者育成研修事業や、50歳以上の人も営農費用の助成が受けられる新規就農定着サポート事業などがあります。さらに市町村ごとの独自の支援も豊富です。