胡蝶蘭栽培に必須の細かな温度管理は 『DK-CONNECT』 が最適
瀬戸内海の自然と温暖な気候に恵まれた山口県柳井市。
この町の二つの拠点で年間7万2000株の胡蝶蘭を栽培しているのが、キノイ合同会社だ。
代表の益永茂明さんは大学で胡蝶蘭栽培を学び、卒業後愛知県とオランダで合計3年間の研修に取り組んだ。その後、実家で花の栽培に従事したが、2018年に独立を決心。
気温や日照時間、交通や物流など、あらゆる面で胡蝶蘭の栽培・販売に適した柳井市に移住した。
2022年には新たに3連棟のハウスを借り栽培拠点を拡大。
約2000㎡の敷地にダイキン工業株式会社のハウス栽培専用ヒートポンプ16台を設置した。
「拠点を増やすにあたりまず考えたのが、スマホでハウス内の温度管理ができないかということ。というのも、胡蝶蘭栽培には一年を通した温度管理が不可欠だからです。ハウス内は日中25℃、夜間18℃に保つのがベストで、屋外の天気や気温を気にかけつつ繊細な調節が必要。別拠点のハウスとは車で往復30分の距離があるため、常駐するのは物理的に難しいし、冷暖房の切り替えや温度設定を場所や時間を気にせず行えたら…と思いを巡らせました」 と益永さん。
自身でリサーチする中、ハウス栽培に使用するヒートポンプと連動できるダイキン『DK-CONNECT』に出合う。
他社製品と比較しつつ関係各所に機能性を確認し、利便性や操作性を確信。山口県の補助金を利用して導入に踏み切った。
端末でどこからでも操作できる!日曜日の気持ちも大きく変化
同社が導入した『DK-CONNECT』は、空調機の制御・運転データを送受信するネットワーク端末 『DK-CONNECT edge』を介してエアコンをクラウドに接続。パソコンやタブレット、スマホからエアコンの稼働の確認や遠隔操作などが行えるサービスだ。
オフィスビルや病院への導入例も多く、使用ユーザーの利便性の向上や設備管理者の負担削減などに貢献している。施設園芸農家への導入は同社が初めてとなるが、その使い勝手について益永さんは「大満足です」と話す。
「まず、16台のエアコンの状態をいつでも確認できるという手軽さが嬉しいです。遠隔操作は本当に便利。例えば、朝は曇りでも急に晴れてきた時などは気温がぐんぐん上がります。以前は温度調節にすぐに行かなければ!と慌てていましたが、今は自宅からでも出先からでも操作はスマホ一つで完了します」
また、胡蝶蘭栽培には湿度管理も重要。70%をキープすることが理想だが、梅雨時などのかん水後は100%近くまで上昇するため、冷房と暖房を併用して湿度を下げることもある。
益永さんは、柳井市で栽培を始めたばかりの頃「大丈夫だろう」という勘に頼った結果、翌日花弁にシミを発生させ出荷できなくなってしまった苦い経験があるという。
「帰宅後に温度を変えたいと思った時、つい設定自体を忘れて帰った時でも、その都度1台ずつ遠隔操作できとても楽です。今後は以前のような失敗はしないと思います」
更に、電力使用が最も多い時間帯にヒートポンプの電力消費を段階的に抑制するオプション機能「デマンド自動制御」にも注目。導入当初から追加で契約した。高圧契約ということで、電力ピークカットが翌年の電気代の基本料金に大きく関係。将来的な電気代の節約に期待しているそうだ。
週間の天気を気にしながら仕事のスケジュールを組んでいた以前と比べて、「日曜日はしっかり休もう」というゆとりが生まれたと話す益永さん。
現在の抱負は、新しいハウスでの栽培を安定させ、事業を長く継続していくこと。
胡蝶蘭は冠婚葬祭全てのシーンに使える貴重な花。贈られた人の感情を動かせる価値ある胡蝶蘭を、これからも誇りを持って栽培していきたいという。
【商品名】
『ダイキンハウス栽培ヒートポンプ』
『DK-CONNECT(ディーケーコネクト)』
【取材協力】
キノイ合同会社
〒742-0034 山口県柳井市余田1407
【お問い合わせ】
ダイキン工業株式会社 低温事業本部 営業部 冷設システムグループ
(本社)〒530-0001 大阪市北区梅田一丁目13番1号 大阪梅田ツインタワーズ・サウス
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